数年前から応援している地元愛媛の高山さんの著書。自衛隊としてPKOでカンボジアに入り、「必ずここに戻ってくる」と決意。退官後、すぐに行動に移し、カンボジアで地雷処理活動を続けている方です。
文化もまるで違うカンボジアのタサエンという小さな村に根付いた活動を続ける高山さんの言葉は、実に深い。
...続きを読む 例えば支援について。
ハード(井戸や道路)の部分を与えるだけの支援は「依存心を助長するだけ」。自立につながる支援かどうか見極めること。支援する側、受ける側にも責任があるのだ・・と。
だから、高山さんはせっかく出来た井戸も壊れたらそのまままにしている村の人たちに対して、口をすっぱくして「修理をしろ」と言い続けるし、支援した以上は、かなりの期間、そこに関心を継続しなければならない・・とおっしゃいます。
得てして、寄付などを「した」ことに満足しがちですが、東日本大震災の復興もままならない今日のこの頃、関心を継続することの大切さを、今更ながら感じました。
『地球に住んでいて、いい生活をしている人が、貧しい生活をしている人の自立のために少し手伝ったらいい』・・・そんなシンプルな高山さんの考え方が、世界中に広がるといいな。