小川勝己の作品一覧
「小川勝己」の「ゴンベン」「純情期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小川勝己」の「ゴンベン」「純情期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
とある大学で集まった男女。きっかけは夏子が恋人に振られた上に金を巻き上げられたこと。金を回収するため、カモを求めてぼったくりバーを作る。彼らは成功の美酒に酔いしれる暇もなく、次の詐欺、警察用語でゴンベンの標的を探し始める。しかし、金額が数十万が数百万、数千万となっていくに従って、厄介な敵が現れ始める。
いやあ、やっぱりこの人はうまいわ。かなり前に『葬列』でこんなに面白い人がいるんだ、と知ったものの、なかなか本に巡り会えず、結局これが2冊目。そしてそれ以降見てない。寡作ってわけでもないんだよね。
『葬列』同様に、色んな人の視点で進んでいくのだが、本作はほとんどが詐欺を行うグループやその周りの人、つまり犯罪者の視点である。また、あのイメージは有ったのだが、案外死人が出ないなというのは意外なところ。
まあ死ぬんだけど。
全体に、ハラハラはするし、スリリングではあるが、ウェットで嫌になるような緊迫感ではなく、基本的にドライだし、こういう作品にありがちなネチネチと爪を剥がすような嫌な気分になる描写はほぼないため、仕事の疲れがあっても読み進められるのがこの人の特徴。
まあ、終わりの方で死んでいくが、そちらもかなりドライな感じである。一方でだからといって軽すぎたり無味乾燥ということはない。悪人のくせに妙に情に厚かったり、感情が多く語られるからであろう。
唯一欠点があるとすると、具体的な場所を示すような描写が少ないこと。そのあたりは弱いのかもしれない。
この人の作品を読んだことのない人は読むべき。なかなか入手困難のようではあるけれども。
Posted by ブクログ
『匣の中の失落』のような酩酊感、まさかの某有名作のアレが飛び出したり、後半パートでは脳がぐちゃぐちゃになりながらも、美しいロジックを見せられたような錯覚が… 答えがあるのだとしたら、辿りついている自信はないのだが 。なんだ奇書か。AV業界出てくるし万人に薦めにくいぞこれ笑
作中作の強烈な批評には頭を抱えてしまうし、メタミステリ的な構造にもハテナだし、エピローグの頃には気持ち悪くなっています。ただなんだこの解放感と清々しさは…
傑作といっていいと思います。
私が勝手に決めつけていた奇書に求める定義が、大きく覆された作品。
「偶然」や「読者に委ねる」とはまた違う角度から鬼畜に切り込んでくる作者にやられた。
オススメマラソンその⑪
らきさんから紹介してもらいました。
Posted by ブクログ
やくざになり切れない男、何もやる気のない女、犯罪マニアで詐欺に引っかかりやすい女、武器マニアの女が、それぞれの事情でやくざの組のせん滅を目指すアクション作品。
この作家は知らなかったけど、面白かった。章ごとに主観の人物が変わるので混乱するし、最初の頃は特に犯罪らしきものも起こるわけではないので手探りなところはあるが、きっちりした「動機」が判ったとたんに、ものすごい勢いでストーリーが進んでいく。
結局のところ、最近読んだ本の多くでピンと来なかったそこなんだよね。本作では、相当ベタに、説明臭く動機を引き起こす。全般にわたり非常に文章は丁寧で、少々くどいといえばくどい。
アクションの部分は、時々訳が分からなくなるけれども、滅滅とした序盤からのコントラストで、それなりの爽快感もある。
タイトルの「葬列」のごとく、人がどんどんどんどん死んでいくし、それは主人公の4人にも例外はない。最後のあたりで「なんであんたがそれ知ってんの?」という部分のみ興ざめだが、それをもってしても☆5の価値はあるかな。
Posted by ブクログ
ハンパなヤクザと性格破綻女たち。
不幸のどん底の中 人生賭けて 命をかけてハチャメチャな限界アクションを繰り広げる物語。
1ページで10人 死んでゆく。凶悪なのに、命を賭ける姿に心打たれる。
会話の中には決意がみなぎって 凄まじいエネルギーを感じた。だから残酷感ななくむしろ爽快だ。
欲望は人間の本心。彼らにはキレイごとはない。なので卑しさは感じなかった。
キャラクターの 奮い立つような存在感。
社会から見放され 突っ走る彼らが愛おしい!(→これ、奥田の最悪でも書いた気がします^_^)
アクションに負けていない心理描写に説得力がある。
残酷な人生を選んだ彼らが切ない!
・・毛嫌いしてた『仁義なき戦い』だけど ・・・
もしかして不動の人気の訳はこの辺りにあり??!
だったら見てみようかな。