図解入門ビジネス
生産現場リーダーの実務がよ~くわかる本
著:菅間 正二
入門書とあるので、総花的な感触があるのは否めない
流れというか、芯と言うか、モノをどうつくっていくかというストーリーがあれば、もっと分かりやすかったと感じました
コアと思われる項目(みんなの生産管理という感じです)
■製造原価 直接材料費、直接労務費、直接経費、間接材料費、間接労務費、間接経費⇒工業簿記
■生産と製品のインプットと、アウトプット
インプット 生産の4M ヒト、モノ、設備、方法
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アウトプット QCD 品質、原価、納期
■生産管理の違い
受注生産か、見込み生産か
多種少量生産、中種中量生産、少種多量生産
生産指示 押し出し、か、引き取り、か
加工品の流れ ジョブショップ、フロー
生産方式 個別生産、ロット、バッチ、連続生産、プロセス生産
■PDCA 管理サイクル P:計画⇒D:実行⇒C:評価⇒A:改善
■ムダ・ムリ・ムラの改善
■7つのムダ 作りすぎ、手持ち、運搬、加工、在庫、動作、不良
■5S 整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
■見える化
■工程管理 工程の改善、標準化、技術蓄積
■日程計画 大日程:1年、中日程:1月、3か月、小日程:1日、1週間
■現場を見よ 三直三現主義 現場、現物、現実
■サイクルタイム(製造にかかる時間)と、タクトタイム(その製品を必要としている時間、要求時間)
■VE:価値分析、VA:価値工学、IE:経営工学 価値や経営から、生産を見る
■納期改善:リードタイムを圧縮する
■QC7つ道具(新・旧)パレート図、魚の骨、チェックシート、管理図、アロー・ダイヤグラム 等
■三管理 位置、量、流れ
■段取り 内段取り:工程を止める、外段取り:工程を止めない
■保全管理
BM:事後保全:壊れたから直す
PM:予備保全:定期点検、壊れる前に、取り換える
CM:予知保全:こわれそうなものをあらかじめ、取り換える
■スキル管理 技能を見える化する、訓練レベルを数値化する
目次
第1章 生産現場リーダーと現場管理
生産現場リーダーの基礎知識0
1-1 生産を取り巻く環境を知る
1-2 生産現場を取り巻く環境を知る
1-3 生産現場の役割を知る
1-4 生産現場の組織を知る
1-5 生産現場リーダーとその位置付けを知る
1-6 生産現場リーダーの任務を知る
1-7 作業者との役割の違いを知る
1-8 生産現場リーダーとは何をするのか
1-9 製造原価の構成を知る
1-10 生産の4Mを最大限に活かす
1-11 製品のQCDを向上させる
現場管理の基礎知識
1-12 現場管理とは何なのか
1-13 生産指示による管理の違いを理解しておく
1-14 上位方針を知り具現化させる
1-15 管理すべき内容を知り計画・統制する
1-16 PDCAのサイクルを回す
現場管理面での役割
1-17 生産現場の目標を決め達成させる
1-18 決め事を守る職場風土をつくる
1-19 日常管理を適切に行う
1-20 異常処理を適切に行う
1-21 4M変更管理を推進する
1-22 ムダ・ムラ・ムリを排除する
1-23 5Sを推進する
1-24 目で見る管理を推進する
1-25 職場パトロールで管理レベルを向上させる
1-26 自主監査で生産体質を強化する
コラム 常にイベントが目白押しの生産現場
第2章 生産現場リーダーの生産性管理
生産性管理の基礎知識
2-1 生産性とは何なのか
2-2 生産性管理を推進する
2-3 出来高管理を推進する
2-4 生産性向上活動を推進する
2-5 付加価値生産性を上げる
2-6 工程管理を推進する
2-7 納期管理は個別に推進する
2-8 問題対策には三直三現主義を徹底する
生産性管理面での役割
2-9 スムーズな生産を実現させる
2-10 直接時間を増やす
2-11 不適合製品の発生原因を把握・対策する
2-12 工程分析でロスを減らす
2-13 マン・マシンチャートで生産効率を高める
2-14 効率的なレイアウトを構築する
2-15 ネック工程のサイクルタイムを短くする
2-16 工数低減を推進する
2-17 改善活動を推進する
2-18 原価改善を推進する
2-19 VA/VEなどの手法を活用する
2-20 納期改善を推進する
コラム 生産現場のリーダーが行う生産性管理の肝
第3章 生産現場リーダーの品質管理
品質管理の基礎知識
3-1 品質管理とは何なのか
3-2 管理図の種類を知り管理に活かす
3-3 工程FMEAで品質問題の発生を未然に防止する
3-4 QC工程表を作成・運用する
3-5 工程能力指数を把握して管理に活かす
3-6 組立ラインなどでは直行率を管理・向上させる
3-7 初期流動管理は早期に指定を解除させる
3-8 市場クレームを発生させない
3-9 ppm管理を推進する
品質管理面での役割
3-10 適切な計測器使用で品質信頼性を確保する
3-11 品質保証レベルの高いラインをつくる
3-12 不適合製品の発生を未然に防止する
3-13 FP設置とQKY 活動を推進する
3-14 品質不具合発見者を表彰し再発を防止する
3-15 特別採用のルールを守り再発を防止する
3-16 品質改善を推進する
3-17 工程能力を確保する
3-18 QCストーリーで問題を解決する
3-19 QC七つ道具(旧&新)を使いこなす
3-20 初物に留意して生産する
コラム 生産現場のリーダーが行う品質管理の肝
第4章 生産現場リーダーの現品管理
現品管理の基礎知識
4-1 現品管理とは何なのか
4-2 現品の位置・量・流れを管理する
4-3 ロケーション管理で生産効率を上げる
4-4 小ロット生産を推進する
4-5 1個流し生産を推進する
4-6 在庫管理を通して生産体質を強くする
4-7 先入れ先出しを徹底する
現品管理面での役割
4-8 原材料を減らす
4-9 仕掛品を減らす
4-10 完成品の在庫を減らす
4-11 ABC 管理で管理効率を高める
4-12 生産必要部品の保管場所を決めておく
4-13 保管場所は使用頻度で決める
4-14 不適合製品を適切に処置する
4-15 工場内の現品は移動しやすくしておく
4-16 MH活用でスムーズな生産を実現する
4-17 効率よく棚卸を実施する
コラム 生産現場のリーダーが行う現品管理の肝
第5章 生産現場リーダーの作業管理
作業管理の基礎知識
5-1 作業管理とは何なのか
5-2 作業研究の手法を理解し活用する
5-3 合理的な標準作業を設定する
5-4 標準作業には動作経済の原則を盛り込む
5-5 標準時間を合理的に設定する
5-6 生産リードタイムを短縮する
5-7 段取り時間を短縮する
5-8 生産体制の決め方を理解し協力する
作業管理面での役割
5-9 標準作業を教え・守らせる
5-10 定時チェックをしっかり行わせる
5-11 重要工程を抽出・設定し重点管理を行わせる
5-12 作業編成の効率を上げる
5-13 待ち時間を排除する
5-14 動作(作業)改善を推進する
5-15 作業をばらして負荷を平準化する
5-16 作業者の暗黙知を形式知化する
5-17 段取り改善で生産リードタイムを短縮する
5-18 1回あたりの段取り時間を短縮する
5-19 内段取りを外段取り化する
5-20 一発良品化を実現する
5-21 最適な生産パターンを決めておく
コラム 生産現場のリーダーが行う作業管理の肝
第6章 生産現場リーダーの設備管理
設備管理の基礎知識
6-1 設備管理とは何なのか
6-2 治工具管理とは何なのか
6-3 設備類を効率よく活用する
6-4 設備能力を把握しておく
6-5 設備総合効率を上げる
6-6 設備停止時間を短縮する
6-7 TPM活動推進などで設備ロスを減らす
6-8 設備履歴簿を設備管理に活かす
6-9 使い勝手の良い設備に改造・提案する
設備管理面での役割
6-10 可動率を向上させる
6-11 日常点検を確実に実施させる
6-12 定期点検&定期清掃を確実に実施させる
6-13 設備からの油モレ・エアモレなどを撲滅する
6-14 設備等の省エネ対策を推進する
6-15 連続自動運転を推進する
6-16 チョコ停を撲滅する
6-17 設備故障対策を推進する
6-18 設備改善を推進する
6-19 MP 情報や工程情報を有効活用する
6-20 技術情報を設備設計などにフィードバックする
6-21 製品設計と連携し設備類の共通化を推進する
コラム 生産現場のリーダーが行う設備管理の肝
第7章 生産現場リーダーの安全衛生や人材育成に関する管理
安全衛生面の基礎知識
7-1 安全管理とは何なのか
7-2 労働安全衛生法やその関連法律を順守する
7-3 ハインリッヒの法則を活用し労災を未然に防ぐ
安全衛生面での役割
7-4 ヒヤリ・ハットを撲滅する
7-5 機械操作時等の作業者の安全を確保する
7-6 新KYTで職場の安全を先取りする
7-7 職場(環境)改善を推進する
7-8 実施した安全衛生教育は記録に残す
人材育成面の基礎知識
7-9 自社が行っている教育体系を理解する
7-10 教育内容を職場に展開・実践する
人材育成面での役割
7-11 作業者教育を推進する
7-12 多能工化でフレキシブルな生産体制を構築する
7-13 技能士資格の取得・活用を推進する
7-14 QCC活動などを活用して職場を活性化させる
7-15 提案制度活用で職場を活性化させる
7-16 新技術に対応できる作業者を育てる
コラム 東日本大震災の教訓
ISBN:9784798056265
出版社:秀和システム
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:1700円(本体)
2018年12月01日第1版第1刷