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  • 駅をデザインする

    駅をデザインする

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,056円 (税込)
    駅の出口の案内は黄色。東京の地下鉄の案内表示は各ラインカラーの「○」――こうした日本の駅のデザインを決めてきたサイン設計の第一人者が、駅のデザインを、自身の手がけた豊富な実例をもとに語り尽くす。案内表示に求められるものとは何か、そのデザイン思想とはいかなるものか、1970年代に始まった日本の空間・サイン整備の歴史をたどりつつ論じ、現在の日本と海外の駅とを比較。混迷を深める日本の公共空間を批判的に検討し、利用者本位の、交通システムのあるべき姿を展望する。

ユーザーレビュー

  • 駅をデザインする

    Posted by ブクログ

    日本の公共デザインへの怒りの本。
    日本の駅は文字に溢れて迷うことが多い。何故なら、駅の設計が路線の付属物として扱われているために、駅をデザインする範囲が限られているためだ。見通せない駅構内で、文字ばかり増やして、余計に分かりづらくしている現状。また乗換駅で他社線への案内を大きくすべきところを自社関連施設への案内を大きくし、利便性を考えていない。案内図は利用者の為の図であり、広告板ではない。
    また東京であれば、相互乗り入れが多いにも関わらず、わざわざ相互乗り入れに複数のラインナンバーを振っている。海外利用者がそれでスッと理解出来るとは思えない。鉄道会社の自己都合である。
    駅のデザインは、単なる駅の色合いや素材のことではない。ひとが動く動線を如何にスムーズにさせるか、地下駅でも如何に心地よくさせるか、など実践が試されるである。にも関わらず、最新の駅でも単なる閉鎖空間としてしかデザインされていない場所の多いこと。
    というような内容でした。
    あとは個人的見解を。
    2020年に向けて、国などは観光客を倍増させたいようだが、今のままでは乗り換えに戸惑い、混雑が増すだけで、また来たい場所になっているとはとても思えない。
    根本的な総合デザイナーの不在は新国立競技場の騒動でも明らかだが、交通面でも今後にそのような騒動そして混乱が増していく、そんな未来が見えてしまい、落胆する。
    さて。いまの忙しすぎる日本人に出来ているのは、小手先のことで相手を満足させることだけである。
    総合デザインとは、文化のことであろう。いま、この国の文化は、潰えようとしているのだ。

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    2016年04月08日
  • 駅をデザインする

    Posted by ブクログ

    駅という身近な施設について、パブリックな施設・空間のデザインの重要性を記されている。
    具体事例で知っている駅・路線があげられていたので想像しやすく楽しく読んだ。
    駅を利用する際にあらたな視点で観察しそう。

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    2015年10月30日
  • 駅をデザインする

    Posted by ブクログ

    筆者は 1972 年から営団地下鉄の案内サインを設計した。本書のテーマは、駅に関し、大きく案内と空間構成から成っている。

    案内については、営団地下鉄での成果をまとめた設計マニュアルが、全国で統一されている方がわかりやすいという思想のもと提供され活用された。
    その後、横浜駅で乗り入れ五社を一体として捉えた案内が日本で初めて実現したが、その過程でも、JR 東日本の上位層から他社線の案内を拒絶する偏狭な妨害がなされたことが紹介されている。JR 他社でも、他社線への乗換案内より自社系列ホテルや商業施設の案内を優先し、利用者が必要とする案内がなされていない例が示される。
    また、営団地下鉄が民営となった時、広告のために案内システムが破壊され、回復困難な状態にあることも知らされる。

    空間構成は、日本ではごく僅かな例外を除いて無視されてきており、営団地下鉄はその最たるものであることが諸外国との対比で示される。
    利用者にとってわかりやすい構成を仙台地下鉄で提案したら、建設省につぶされた事例が紹介される。その後、首相官邸の隣の営団駅で、理想に近い空間を作れた事例が示される。ここは時間を経てもその状態を保っている。
    その後、福岡市の地下鉄新線、みなとみらい線、りんかい線などが、利用者の視点に立った駅設計をしている事例が紹介される。

    最後に、首都圏を主な事例として、日本の鉄道の路線名称を中心とする案内が、地域限定の「ローカルコード」にこだわるあまり、外部の利用者にはほぼ理解不能である状況が指摘される。
    一例として、田園都市線―半蔵門線―東武伊勢崎線と直通運転が行われているのに運営者ごとの名称が使われていることが挙げられる。利用者にとっては一つの線であり、その運転系統に識別子を付ける方がはるかにわかりやすいことが提案される。
    さらに、日本語話者以外に理解されるユニバーサルコードとするためには、使えるのは英字 A-Z と数字 0-9 の 36 文字とごく少ない色だけであることが指摘される。首都圏の事情を考え、英字は一文字だけで 7-8 種に限り数字は二桁まで使う路線コード体系が提案される。

    空間構成は一朝一夕に変えられるものではないが、路線コードを含む案内体系は、旅行客だけでなく現にその街に住む利用者への案内も含めて早急に体型立てる必要があることに同感である。このためには、高い視点でのマスタープランが必要であることが指摘されている。
    著者が適任であると思う。

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    2015年05月06日
  • 駅をデザインする

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    僕は仕事柄全国を鉄道で旅をしていて思うことがあるが、日本の駅は大抵醜い。東京駅や、新宿駅に見られるようにそもそも構造が人に親切でなく(東京駅などまだ新線増設でさらに駅構造が立体化される!)、それに輪をかけるように不快な空間設計、広告なのか何なのかわからない案内・誘導サインにあふれていて、一体自分がどちらに向かっていって良いかわからない。誰でも大きなターミナル駅で迷った経験の一度や二度あると思うが、それはあなたが悪いわけでも田舎から出てきたお上りさんだからでもなく、駅が悪いのだ。まさしく、列車に乗ってもらうのではなく、乗せてやるという鉄道会社の意識そのものが駅自体に現れている。
    そうした酷い駅の中でも感心するような駅が有り、みなとみらい線各駅や、改装後の横浜駅は迷うこともないし、比較的快適だと思っていたら、著者が案内サインや空間設計で関わった案件だった。
    本書は、過去の営団地下鉄の案内サインの基本設計(東京メトロになってから醜いけど)やみなとみらい線、つくばエキスプレスで同様の仕事を行い、公共交通機関の案内・誘導サインや空間設計に関わって来た著者による、駅設計への提言を一般向けに記した物だ。
    著書の中でも述べられているが、都市のターミナル駅を鉄道会社にのみあるいは会社毎に管理、設計させることに社会的な資本の損失がある。駅周辺の都市再開発が行われることが多いが、駅その物がそこに組み込まれることは先ず無いが、駅そのものの快適さや構造が都市計画自体に組み込まれ、都市と駅での思想が統一されたデザインの上に成り立つことが理想だろう。ダンジョンなどといって面白がっている場合ではないのだ。それは単純にこの国の文化的な後進性の結果でしかない。
    今後、高度成長期に建設された様々な公共施設が(それには駅舎も含まれるはずだが)老朽化し、大規模な補修や作り直しが必要となってくる。そうしたときに本書で指摘された視点や考え方が反映され、つまらなくて苦痛な通勤の通過点でなく、この国の文化を表すような空間になってくれれば良いと思う。そうなれば僕くの出張も少しは楽しくなってくるはずだ。

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    2015年03月12日
  • 駅をデザインする

    Posted by ブクログ

    駅の「パブリック・デザイン」はいったい何のため・誰のためにあるのか、それをわかっていないから、渋谷駅のような惨状が出来するのだろう(行ったことないけど)。
    「駅」に関係する人は必読の書といえる。

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    2015年02月17日

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