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  • 吉田松陰 ――「日本」を発見した思想家
    4.0
    1巻825円 (税込)
    幕末の尊王攘夷運動を主唱し、維新に大きな影響を与えた吉田松陰。失敗を繰り返し、太く短く終えたその生涯で、いかなる思想を抱いていたのか。膨大な書簡や意見書、著書を丹念に読み解くことで浮かび上がってきたのは、決して偏狭な原理主義者などではなく、海外の情勢に通じ、開かれた国際秩序像を持つ一個の思想家の姿だった。度重なる挫折にめげず、いかに「日本」を発見し、世界における我が国の自己像を獲得するに至ったか。その歩みを追い、「蹉跌の人」の実像に迫る。

ユーザーレビュー

  • 吉田松陰 ――「日本」を発見した思想家

    Posted by ブクログ

    吉田松陰の思想の変遷過程を解説している本です。

    平戸への遊学に出る前の松陰は、西洋の実態を知らず、伝統的な兵学思想を墨守する立場に立っていましたが、遊学後にはそうした態度をあらためたと著者は述べています。しかし、そこで松陰は「なにから」守るのか、という他者像を獲得したものの、「なにを、なんのために」守るのかという自己像については、いまだ鮮明な理解をもっていなかったと著者は指摘します。そして、松陰が「日本」という自己像をどのように獲得していったのかという経緯が、彼の思想と行動の検討を通じて明らかにされていきます。

    本書では、松陰が水戸学者との交流を通じて「皇国」の自覚に到達し、守るべき「日本

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    2022年11月16日

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