作品一覧

  • グローバル経済史入門
    3.7
    1巻990円 (税込)
    地域や国によって、なぜ所得や生活水準に大きな格差があるのか? また、国際的な通貨問題や金融危機にはどのような背景があるのか? これら従来の国民経済の枠組みでは捉えきれないグローバルな問題が形成されてきた、14世紀半ばから現代までの歴史を、グローバル・ヒストリーという視角から描きだす。画期的入門書。

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ユーザーレビュー

  • グローバル経済史入門

    Posted by ブクログ

    アジア経済の特徴として、垂直的(または水平的)な国際分業によって発展してきた、ということは開発経済学、アジア経済論等の科目で知っていた。しかし、それが第二次大戦後に独立国となってからではなく、宗主国また同植民地地域に対する原料供給としての一次産品の輸出特化という植民地化される以前から存在していた、ということを知り驚く。
    現在のアジア経済は、歴史的なネットワークの上に存在していたのだった。

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    2021年09月26日
  • グローバル経済史入門

    Posted by ブクログ

    まさに著書のタイトルになるように、グローバル経済史の著書であった。

    かなり昔の時代から現在に至るまでの各地域の反映の移り変わりが記載されている。

    アジアが始めは、隆盛だったが、そこからヨーロッパ、アメリカに移り、また今現在アジアに戻ってきているとの事だった

    こういったことをまとめてある著書は資料として大切である。

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    2023年09月16日
  • グローバル経済史入門

    Posted by ブクログ

    内容は題名通りグローバル経済史を概観するということでした。また個人的には勉強になる記述が多数あって参考にはなったのですが、「入門」かと言われるとそこは疑問が大きかったです。あまり深く考えずに読めばさーっと読み進めるのかもしれませんが、私はイベントの前後関係などを考えながら読みたかったので、そういう読者からすると極めて難解な書物でした。たとえばこういう戦争があってある条約が結ばれた、という記述の時に、「〜〜条約が何年に締結された」とだけしか書かれていないケースも多く、私としては条約の名称などはどうでもよくて、むしろその条約の中身は要約するとなんなのか、その後の情勢にどんな影響を与えたのか、という

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    2023年04月27日
  • グローバル経済史入門

    Posted by ブクログ

    経済史の平易な文献。西洋に偏らずに、地球規模全体から考えている。アジアから始まり、イギリスを中心としたヨーロッパ、その後アメリカを中心とする冷戦期、さらに南北問題、資源格差問題等が要領よくコンパクトにまとまっている。最後に、ナショナリズムにも触れ、やはり、経済は政治と切り離して、特に政策という点で、語ることができないことを再認識した。

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    2020年07月17日
  • グローバル経済史入門

    Posted by ブクログ

    慶應大学経済学部教授による、14世紀以降の世界の経済史についてまとめたとの。歴史的な地域のつながりを詳しく調べ上げており面白い。経済については、昔から欧州中心で繁栄がもたらされていたように感じていたが、産業革命後の一時的な期間を除き、いつの時代でもアジア中心であったことがよくわかった。
    「大航海時代は、ヨーロッパ社会にダイナミズムをあたえ、長期的にはヨーロッパの変容をうながす大きな転機となったが、18世紀末まではアジアのヨーロッパに対する経済的優位はゆらぐことはなかった」p17
    「香辛料をはじめとするアジア産品に対するヨーロッパ諸国の需要が非常に大きかったのとは対照的に、アジア域内ではすでに

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    2018年10月30日

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