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  • ダブルギアリング 連鎖破綻
    3.9
    1巻1,012円 (税込)
    今年デビュー10周年を迎える真山仁がデビュー作『ハゲタカ』の前年の2003年に発表した幻の第一作、ついに文庫化! 破綻の危機に瀕した大手生保を舞台に人びとの欲望が渦巻く大型経済小説。真山仁の全てがここにある! 電子特別附録として著者インタビュー「真山仁、『ダブルギアリング』を語る」、2015年1月幻冬舎から刊行予定の書き下ろし単行本『雨に泣いている』の冒頭部分を収録。 *本書は、二〇〇三年八月にダイヤモンド社より刊行された『連鎖破綻 ダブルギアリング』のタイトルを変更して文庫化したものが底本です。

ユーザーレビュー

  • ダブルギアリング 連鎖破綻

    Posted by ブクログ

    ワンパターンの展開や余りにもスーパーなサラーマンなど確かにデビュー作らしいところはあると思いますが、とても面白く集中して最後まで読むことができました。証券会社や都市銀行に続き、日産生命や東邦生命、第百、大正、千代田、共栄、東京生命と保険会社が次々に潰れたあの頃、当時はそんな実感はなかったのですが本当に日本は潰れかけていたのですね。その当事者になっていなくて良かったです。大手生保の一つだった朝日生命は私が最初に入った保険の会社でした。数年で他社に乗り換えたのですが、倒産騒ぎとなり驚いたことを覚えています。今も存在するのが信じられない思いですが、中根さんが社長として立て直したのでしょうか。

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    2025年09月17日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

    Posted by ブクログ

    生命保険会社のはなし。
    自分は何のためにこの仕事をしているのか?
    その中で、自分の存在意義とは何か?
    そのことを つねに念頭に置いて行動する二人の主人公。

    『各務』は、なぜ生命保険会社に入ったのか?
    それは、復讐という言葉に近いのかもしれない。
    『竜崎』をつぶしたいと思う。
    獅子身中の虫とならんとす。
    そうであるが故に 生保とはどうあるべきかを
    徹底して考えることとなる。

    『中根』は、ラクビーのリーダーだった。
    そして、生保の中で 『人々が幸福になる』ということを
    つねに考える。

    一方で 生命保険会社の存立基盤。
    事業としてのミッションとはなにか?

    竜崎は ジェントルマンとしての生保を

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    2016年03月09日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

    Posted by ブクログ

    破綻の危機を迎えた生命保険会社を舞台にした物語。
    主人公である各務の自分の会社へのコミットがカッコ良い!
    特に、最後の覚悟はthe男の生き様という感じで感動。

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    2016年01月19日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

    Posted by ブクログ

    読み進んでいくうちにだんだんわかってきたような気がするんだけど、今ひとつ十分に理解できたとは言えないので、きっともう一度読み直すことでしょう。

    真山仁さんの作品に浸り切っていくと、なんだか経済通のような気分になるから不思議です。実際には何にもわかっちゃいないだろうけれど、わかったような気になれるだけでもなかなか楽しいものです。

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    2019年08月05日
  • ダブルギアリング 連鎖破綻

    Posted by ブクログ

    真山仁は初読、こちらは著者のデビュー作である。破綻寸前の保険会社が、外資保険会社に救済されるまでを読ませる。経済小説にありがちな、社内の派閥争い、他社との駆け引きなどの印象は薄い。保険会社が本来あるべき姿を忘れた先には、加入者(契約者)の不幸がある。資本主義経済の行き着く先に明るい未来はない。

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    2018年04月01日

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