ユーザーレビュー 「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす(小学館新書) 田中康雄 / 笹森理絵 大人の発達障害にどう対処するかを書いた一冊。 最後に発達障害の当事者の話があって勉強になった。 Posted by ブクログ 「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす(小学館新書) 田中康雄 / 笹森理絵 『発達障害に気づかない大人たち』(祥伝社新書 星野仁彦)より分かりやすい。今迄発達障害が認知されなさすぎた事実とは逆に、現在は安易に何でも発達障害に当て嵌めようとする傾向が強い、という言い方や、発達障害の症状は軽重の差で決まり、そこに明確な線引きはない、という言い方などから、大人の発達障害の扱われ方...続きを読むの現実が判る。つまりそれに携わる専門家ですらはっきりとは解っていない。 でもそうなると発達障害という障碍の存在すら逆に怪しくなるような気もする。変わった人という言い方で一括りにされ負の烙印を押されてきた発達障害の人間が少しでも楽に生きられることは結構なことだけど、現状では専門家の解釈に依然振り回され兼ねないのでは。 Posted by ブクログ 「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす(小学館新書) 田中康雄 / 笹森理絵 大人でもかかる発達障害の人の対処法について、精神科医が書いたパートは参考になる。 ただし、発達障害を自称する女性の部分は、多くの闘病本と同じように参考にならない。計算するのは苦手だが、写真や芸術のセンスは一流と自分で言っているあたりが痛い。 発達障害の人は、すぐれた才能の持ち主、とむやみやたらに...続きを読む吹聴するのもやめてほしい。仕事を怠ける人に言い訳っぽく聞こえる。 Posted by ブクログ 「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす(小学館新書) 田中康雄 / 笹森理絵 発達障害のある人に対しての支援や考え方、捉え方について考えさせられました。 実践するのはなかなか難しい。 Posted by ブクログ 「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす(小学館新書) 田中康雄 / 笹森理絵 1、専門的な知識と、当事者ならではの目線 専門家と当事者の両方の目線から書かれている点がおもしろい、特に”発達障害か否か”ということの曖昧さ、判断の難しさについて触れられているところが興味深いです。確かにそうなんですよね。発達障害の診断を受けても、じゃああれは発達障害のせいだったんだ、この失敗は発...続きを読む達障害のせいなんだってゆう発想になるのはやっぱり難しく、また周りも常にそういった目で見れるかといったらそうではありません。だからこの本のタイトルになっている”うまく生きる、うまく活かす”ということが重要になってくるのでしょう。 2、自分の特性の理解、対処法や生活の工夫に目を向ける 「発達障害を持つ人が社会でよりよく生きるためには、自分の特性を理解し、その対処法や生活の工夫に目を向けることが第一になります」 第一章の”「大人の発達障害」の正体”でのこの一文が、本書で伝えようとしている一番強いメッセージだと思います。 本の中盤ではよく見られる症状とそれに対する処方箋(対処法)、そしてその対処を本人が行うのか・周囲が行うのかが記載されており、これが内容の大部分を占めます。また薬物療法をどうとらえるか?実際の効果は?職場には伝える?などなど、診断後の些細な疑問や悩みどころに対してコメントされているのも良い配慮だと思いました。 3、個人的なつぶやき 実は兄もADHDだったということで、兄オススメの一冊だそう。 自分がそうだと余計実感するのですが、やっぱり遺伝的なものみたいですね。 だから自分の子供ももしかしたらADHDだってことも、将来的にあり得るんじゃないかな。過保護や過干渉にはなりたくないけど、自分が味わった苦しみを味わってしまったときに、理解しあえる形で手を差し伸べられるようになりたい。その意味で私がこの本を活用すべきなのは”本人”としてでもあり、”周囲”としてでもあるのだと思う。 Posted by ブクログ 笹森理絵のレビューをもっと見る