海法紀光の作品一覧
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Posted by ブクログ
現実の歴史を基に、「もし現実にスーパーヒーローがいたら?」というイフに沿って緻密に構成されたストーリー、過去のスーパーヒーローへのリファレンスを盛り込みつつもオリジナリティ溢れるヒーローたちのキャラクター造形、どれをとってもアメコミの最高傑作と評されるだけのことはある。
だが、やはり一番惹きつけられるのは本作の狂言回しであるロールシャッハだろう。
彼は最後何に対して「妥協しない」と言ったのだろうか?原作のアラン・ムーアは、ロールシャッハをモラルと価値観が地に落ちた混乱の世界における清き戦士か、法を無視して殺人を繰り返す危険なサイコパスととらえるかは読者次第だと言っている。
自分は、少なくとも最後マスクを取ったロールシャッハは、たとえ困難だとしても妥協を許さず、法に則って悪を罰するべきだという発言だったと捉えている。
ストーリーや結末については現代ではそこまで目新しいものではないし、終盤はやや急ぎすぎたようにも思えるが、今読んでも多様な解釈を読み取ることができるだろう。そう、解釈は全部我々読者に任されているのだ。