作品一覧

  • 風景とローカル・ガバナンス 春の小川はなぜ失われたのか
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    2004年6月に景観法が公布されて以来、すでに10年が経過している。しかしながら、わが国では風景の「劣化」と呼ばれる、風景の雑然化、画一化、無個性化が依然として進行しており、昨今、その対象は国土の基調となる、ごく日常的な社会活動が行われている地域全域に及んでいる。  こうした社会的背景をふまえ、風景学、環境社会学、都市行政学、景観工学、社会哲学、公共経営学の各分野の第一線の研究者が、風景の「劣化」をくいとめ、風景をつくり、守り、向上させていくための理論と実践を徹底研究する。これまでにない風景研究の一冊。 《日本図書館協会選定図書》
  • 村の社会学 ──日本の伝統的な人づきあいに学ぶ
    4.0
    1巻825円 (税込)
    日本の村々は、長い歴史のなかで工夫に工夫を重ね、それぞれの風土に根ざした独自の生活パターンと人づきあいのあり方をかたちづくってきた。そのしくみや特徴をつぶさに観察してみると、村を閉鎖的で前近代的なものとみなすステレオタイプこそ、むしろ古びたものにみえてくる。コミュニティの危機が叫ばれる今日、その伝統を見つめなおすことは私たちに多くの示唆を与えてくれるのだ。日本の村に息づくさまざまな工夫をたどり、そのコミュニティの知恵を未来に活かす必読書。

ユーザーレビュー

  • 村の社会学 ──日本の伝統的な人づきあいに学ぶ

    Posted by ブクログ

    以前働いてた新潟では、「本家」「分家」という言葉を時々患者さんから聞いた。米農業が盛んな地域だったので、現在に至るまで名残が残ってるのかもしれない。



    僕は長野出身だが、「本家」「分家」という言葉を実際に聞いたのは初めてだったので、新鮮だった。うちが両親とも医師の家系だったからそうした言葉に馴染みがなかっただけなのか、それとも南魚沼市が比較的稀な事例なのか。

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    2023年05月18日
  • 風景とローカル・ガバナンス 春の小川はなぜ失われたのか

    Posted by ブクログ

    「風景」とは何か。そう聞かれると存外難しい。景観保護と言えば、ピンクビラ禁止、建築制限といった「規制」が中心になる。一方、風景には規制は馴染まない。目障りなものを取り除くという発想では、良い景観は得られても、風景は別問題であろう。同じ景観でも、風景は異なる。「景観」と異なり、「人の思いが投影される」というのが一つの答えであるように思われる。
    そう考えると、「風景を良くできるか」という問題に突き当たる。個人が投影する思いに介入できるのか。ただの押し付けではないか。都市化によって、価値観、生活リズム、職業、近くに住んでいる人でもバラバラである。風景が違って見えるのは最早不可避であろう。その中で官

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    2015年06月05日
  • 風景とローカル・ガバナンス 春の小川はなぜ失われたのか

    Posted by ブクログ

    景観工学と風景の関係?風景は、そこに住む人がつくる、すなわちローカル・ガバナンスが風景を産み出す。具体な手立ては都市計画?工学や法律でなく、そこに住む人の生業や暮らしぶりによるのではないだろうか。どうやって風景を活用するのか残していくのか、手立ては各々の地域で異なるようだ。

    0
    2014年09月24日

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