作品一覧

  • 関東軍 在満陸軍の独走
    値引きあり
    3.3
    1巻495円 (税込)
    日露戦争直後から太平洋戦争終結までの40年間、満州に駐屯し、日本の対中国政策の尖兵的役割を演じた関東軍。陸軍中央の統制に背いて独走し、軍事的衝突を策した彼らの行動は、日本の運命に重大な影響を及ぼした。張作霖爆殺事件や満州事変、ノモンハン事件等の歴史的大事件を中心に、膨大な史料に基づいて、関東軍の歴史と独走の実態を描き出す。(講談社学術文庫)
  • 満州事変
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    1931年9月18日、奉天郊外の柳条湖で南満州鉄道の線路が爆破された。この事件を契機に、大陸での勢力拡大を目論む関東軍は満州(現・中国東北部)全土を占領する。膨大な史料の精緻な読みをとおして、第一次山東出兵、張作霖爆殺事件から、関東軍の暴走、満州国建国、国際連盟脱退まで、当時の状況を詳細に再現、近現代史の問題点を抉剔する。(講談社学術文庫)

ユーザーレビュー

  • 関東軍 在満陸軍の独走

    Posted by ブクログ

    2015.10記・

    関東軍の歴史。
    本来は北方防備(対ロシア戦)のための一地方軍が、日露戦争で得た権益維持・経営のため身の丈に合わない背伸びを強いられ、それが関東軍の前身となったこと。現地民衆の信頼を得られない、と軍政に徹底的に反対したのは伊藤博文(軍と外務省との勢力争いで徹底的に後者の肩を持った)。

    そして関東軍暴走の契機とも言える張作霖爆殺事件。当時、野党の民政党が自ら現地に乗り込んで調査するなど、国民全体が関東軍を疑っていたこと。それでも続くノモンハンでの独走と大敗。対ソ戦準備で集中的に戦力を集められ、栄華を極めた関東軍も、太平洋戦争では何ら役割がないまま兵力がどんどん南方に引き抜か

    0
    2019年01月05日
  • 関東軍 在満陸軍の独走

    Posted by ブクログ

    なんかもっとこう、関東軍のディープな世界観に浸れるか、関東軍ってなんだろうという問いにズバッと答えてくれる本だと思って買ったが、満州事変の本ですと言われても納得してしまうくらい、タイトル詐欺だった。
    関東軍の由来について序盤で説明されているが、雑。カレーの作り方説明するのに「白ごはんを炊き、ルーをかけたら完成です」って言われるくらい大事なところが抜けている感がすごい。
    文章自体も筆者の想像じゃないのかそれはと思わせられるところがチラホラ。一応、日露戦争直後にうまれて、1928年に二十歳なので、日本が坂道ごろげ落ちるのにつきあいながら大人になったということになろうか、ところどころ個人の体験も交え

    1
    2023年07月21日
  • 関東軍 在満陸軍の独走

    Posted by ブクログ

    日露戦争後に満州に駐屯し、太平洋戦争の終結まで日本の運命を揺さぶった関東軍の歴史をたどった本です。

    著者は、「関東軍は終始一貫ロシア(ソ連)を仮想敵とする“北向きの軍隊”であり、それがこの軍隊の基本的性格を形成した」と規定しています。そして、ソ連に対するそなえを固めることが関東軍の究極目的であり、満州事変をはじめとする関東軍の「独走」とみられる行動は、この目的のためのものであったという観点から、関東軍の行動が解明されています。こうした観点から関東軍の行動を見てゆくにあたっては、ノモンハン事件がひとつの焦点になりうると思われるのですが、1965年に刊行された本書では史料の制約が多く、他の本で補

    0
    2023年01月13日
  • 満州事変

    Posted by ブクログ

    関東軍の蛮行が詳しく書かれているが、それにしてもこの当時の中国国内の情勢はとても複雑で分かりにくい。権力闘争に明け暮れていたのであろうか。

    0
    2010年10月30日

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