腰は、さまざまの動作の中心にあり、体重の約10%の重さを占める頭を支え、体全体に伸びる抹消神経のもとである脊椎を保護する役割がある。
日本人の4人に1人が腰痛を抱えていると言われている。
▼よくある腰痛の症例
▽歩いていると腰が痛む
そろそろ歩きや足のひきずり歩きなどして悪い姿勢で歩き、仙町
...続きを読む関節が圧迫され痛みを引き起こす。
▽イスに座っていると腰が痛む
腰部についたお尻の筋肉を、傾いた腸骨が引っ張る形になり、筋肉に張りがでてくる
▽立ちっぱなしで腰が痛い
背骨が生理的湾曲を失い、肩・腰・膝に負担をかけてしまう
▽何かを食べて腰が痛む
内臓疾患の痛みからくる筋性防御
腰に痛みがない人の80%に椎間板ヘルニアが見つかり、また、椎間板ヘルニアを手術した場合としない場合(経過観察)で、2~10年後の痛みの回復状況はほぼ変わらないため、椎間板ヘルニアが腰痛の真の原因ではないことが判明している。
現代人は地面を足指で「つかむ」とういうことがなくなり、足指の握力が弱まり、いつの間にか「浮き指」になり、足指をまげることができなくなってしまう。
「浮き指」により、足の先や太ももが体の内側に傾くこと(内旋)によって、仙腸関節の圧迫が引き起こされる。
特に日本人の多くの女性が、膝は内側に傾いた歩き方「内股歩き」をしており、これも仙腸関節の圧迫を引き起こす原因となっている。
仙腸関節の役割は、上半身と両足をつなぎ支え、非常に繊細な器官で、わずかに圧迫されるだけでも痛みが生じる。
足が内旋したことにより、太ももの筋肉が足の大腿骨に圧迫され、大腿直筋や外側広筋にこぶとなってあらわれ腰痛になる。この症状は、部活動をしている子どもに多く、オスグッドシュラッター病(成長痛)にもつながる。
スポーツの現場で見られる「拇指球を使え」は間違い!指先が浮いていると、地面から受ける衝撃を拇指球が直に受けてしまい、外反母趾などの足の変形を引き起こしてしまう。
足指を鍛えることで、足が真っすぐに前に向き、内旋を防ぐことができる。つまり「アーチ」の形がしっかり整っていると、衝撃を分散させて膝や腰に負担がかからなくなる。
これで腰痛は完全には治らないが、それでも、意識するだけでも変わる。