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  • 自閉症の子を持って
    3.5
    長男が二歳の段階で軽度自閉症と診断された。医者は「適切な訓練」を受ければ、小学校入学時までに健常児に等しいレベルになると言う。しかし、「適切な訓練」を求めた著者の先には数々の障害が待ち構えていた。「重度重視」の福祉政策、専門医の決定的不足、「特殊学級」を強いる教育関係者、そして、時に「鬼」と化する自分自身の心……。これまで語ることの少なかった自閉症児の父が綴る、渾身の手記。

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ユーザーレビュー

  • 自閉症の子を持って

    Posted by ブクログ

     軽度自閉症障害(広汎性発達障害)の子供を持つ著者によって書かれた本。はじめて喋った言葉はアルファベット、十八番は「ABCの歌」、公園でみんなと一緒に遊ぼうとしない、落ち着きの無さといった特徴から医師に診せたところ、上の診断名が下ったという。
     今日では、自閉症障害に加え、アスペルガー症候群や高機能自閉症といった軽度障害が発生する割合は一万人に百人から百二十人となっているという。

     当たり外れもあるのだろうが、救いを求めて保健センターに電話して「発達は個人差が大きい」だの、「(民間の施設を紹介出来ないかという問いに対して)ウチは公的機関だから情報はありませんねえ」という冷淡な対応をする職員が

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    2013年07月21日
  • 自閉症の子を持って

    Posted by ブクログ

     実際に障害を持った側からすれば“普通に”接して欲しいというのが一番の願いなのだと知った。優しくしてとか、特別扱いして、とかではなくて、普通に。どうしても、優しくしなきゃ、気を遣わなきゃ、と思ってしまいがちだが、そう思うこと自体が既に、壁を作ってしまっていることになるのだな。気遣う気持ちに悪意がない分、その気遣いを捨てて“普通に”接することはとても難しいと思うのだけど、本当の意味のバリアフリーのためには不可欠なことなのだろう。

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    2022年11月20日
  • 自閉症の子を持って

    Posted by ブクログ

    自閉症の子を持った父親のそのままの声。

    終盤は自閉症の診断基準などの一般的な話。自閉症の子は、世界がすごいスピードで迫ってくるという体験をするという話は面白い。

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    2015年09月05日
  • 自閉症の子を持って

    Posted by ブクログ

    小説という括りにすると間違いなんだけれども…。筆者が記者なだけあって文章が上手く、読んでいて妙にリアルさを感じてしまった。

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    2009年10月04日

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