作品一覧

  • 日本の経済システム
    -
    1巻3,850円 (税込)
    深刻な危機にある日本の経済システム.何が問題なのか,新しいシステムはどうあるべきか.日本がこれまでの経済発展過程で経験して2つの主要な経済システム-「明治大正経済システム」と「高度成長期経済システム」-のメカニズムを比較・検討し,歴史的経路依存性を前提にしたシステム改革と日本経済の将来像を示す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 日本型資本主義 その精神の源
    4.5
    1巻968円 (税込)
    長期にわたって停滞を続ける日本経済。混迷から抜け出せないのはなぜなのか。本書では、その解明を歴史に求め、経済システムを支える日本人の「資本主義の精神」を探究する。強欲な金儲け主義への嫌悪感、ものづくりへの敬意や高品質の追求、個人主義ではなく集団行動の重視など、欧米はもとより、中韓など東アジア諸国とも異なる特質を明らかにする。そのうえで現代日本の経済システム改革への指針を示す。
  • 資本主義をとことん考える
    -
    1巻220円 (税込)
    先進国を中心に長期停滞論が叫ばれ、拡大する貧富の差がその限界論を裏付けようとしている。「資本主義」というシステムは限界に達したのか。どこに問題があるのか。徹底検証した。本書は週刊エコノミスト8月12・19日合併号の特集「資本主義をとことん考えよう」をまとめた。 主な内容 Part1 何が問題か ・ピケティ理論で知る資本主義の本質 ・長期停滞論 先進国が直面する避けがたい限界 ・インタビュー バリー・アイケングリーン教授 ・対談 寺島実郎vs水野和夫 ・日本の現実 速いスピードで若年層格差が深刻化 ・120年実証研究 日本も戦前は「格差社会」 高度成長期に「格差なき成長」 ・法人税減税は有効か 不公平感をなくす所得再分配政策を ・タックスヘイブンの弊害 専門テクを駆使して税金を払わないグローバル企業 ・ピケティ理論と日本経済 資本分配率の上昇は日本には当てはまらない ・日本経済の課題 回復には生産性の向上が不可欠 Part2 歴史に学ぶ ・資本主義の起源 「英国」や「西欧」を超え「世界的」だった ・グローバリゼーション 覇権国の盛衰と金融危機を伴う ・財閥が果たした役割 企業統治と買収で資本市場を活性化 ・なぜキリスト教だけか ウェーバーが説き明かした資本主義成立の条件 ・経済学は考える 資本主義における「対立」と「不況」 ・アジアと欧米で違い 経済成長の経路は同一ではない Part3 秘話探訪 ・サッカーと初期資本主義 ・富岡製糸場―近代産業の原点 ・サグラダ・ファミリア教会のパトロン

ユーザーレビュー

  • 日本型資本主義 その精神の源

    Posted by ブクログ

    正座して熟読すべき一冊。鎌倉新仏教に端を発する易行化をキーワードに、マックスウェーバーを意識しつつ、日本における資本主義発展の仕組みが語られます。海運・鉄道といったインフラ整備や、特に近年の金融システムにも言及があるのは嬉しいところ。最後に少し出てきますが、同様の文脈で中国とかも考えてみると面白そうです。

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    2018年10月17日
  • 日本型資本主義 その精神の源

    Posted by ブクログ

    Ⅿ・ウェーバーの「プロ倫」は既に100年前。中国・韓国などアジア諸国の急激な経済発展は、日本だけがその例外でなくなってきた。その社会学を見直しが必要な場面になっているのでは…。この宣言から始まるこの論文は「プロ倫」の向こうを張って新しい定式を打ち立てようとしている壮大な意気込みを感じる。著者は日本型はアジアの儒教とは異なり、鎌倉仏教にその源があり、鎌倉仏教の在家信者でも成仏(易行化)できるという現世社会における求道的職業倫理が、「プロ倫」同様に経済行動への文化的伝統、日本社会の基礎となり、それが江戸時代には日本人の行動規範として定着してたことから、既に日本独自の資本主義経済がかなりの発展段階に

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    2018年09月24日
  • 日本型資本主義 その精神の源

    Posted by ブクログ

    よく考えれば、至極当然のことであるが、資本主義にも国ごとの特色がある。日本において、明治の近代化以降の資本主義の進展は事実として受け入れられているが、実はそれ以前にも、資本主義精神が根付いていたということに、目から鱗が落ちた。日本型といったときに、経営活動の基盤として語られる「日本的経営」として特徴づけられている(いた)その内容はさらなる基底として「日本型資本主義」があると考えられるのではないだろうか。今こそ表層的なファッションになりがちの経済・経営の議論をもっとコアなところから考え直す時である。5つ星としたいが、文章の読みにくさと、それ以上に注釈の長さに閉口したということから1点減点です。

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    2019年12月21日
  • 日本型資本主義 その精神の源

    Posted by ブクログ

    日本と西洋の資本主義の違いの根本にあるのは宗教的基礎であるのではという論。
    マックスウェーバーが唱えたプロテスタントの精神に比較した場合、日本は大乗仏教の易行化という革新からそれぞれの職業においての求道や身近な他者といった概念が生まれ、それが社会的分業とそれに適合する道徳律を発展させたと。そしてそれが信頼をもたらし、社会資本構築の取引コストが引き下げられたと。
    西洋と日本だけでなく、儒教圏はまた違った資本主義の精神を持っており、当然ながら他地域は他地域の資本主義の精神を持っている。今は異種資本主義の精神の対立が起きている。

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    2018年12月17日

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