シュトルムの作品一覧
「シュトルム」の「みずうみ」「みずうみ/三色すみれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「シュトルム」の「みずうみ」「みずうみ/三色すみれ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
19世紀ドイツの作家シュトルムが、青春や家族の心理を詩情豊かに描いた3篇を収録。切なさと愛しさと心強さと。
みずうみ、この作品は新海誠の『秒速5センチメートル』を彷彿とさせる。なぜ、連絡をとらなくなったのか、なぜ、こうなってしまったのか。長い時間における心理の描写がすっぽり抜けていて、こちらが想像するしかない部分が多く、唐突な結果にあぜんとする。それだけに切なさが強烈で、読後に独特の余韻を残す。この感じも、まだ尖っていた頃の新海誠作品に似ていて、自分はこちらの方が好みなんだよねぇ。
三色すみれ、この作品は継母を迎えた父娘の葛藤を描いた、現代でもドラマとかでよくみるパターン。衝突を繰り返しながらも、とある決定的な出来事で新しい家族の絆が紡がれていく。あふれる愛しさが半端なくて、自分も家族を大事にしたくなる。いないけど。
人形使いのポーレ、この作品は、とある旅芸人一座との出会いと別れが描かれる。ノスタルジーと青春と家族愛と、すべてがある集大成的な感じで、中篇程度の長さであるにもかかわらず、情緒ある光景と、繊細な心理描写も相まって、どっぷりと読み応えがあった。また、ところどころで意外な事件が起こるので飽きさせない。ラストは愛する人の心強さに感動する。本書で一番のお気に入り。
この作家の作品をもっともっと読みたいのだけど、そんなに数は残していないようなので、いずれ他訳にも挑戦してみたい。名作保証☆
Posted by ブクログ
今年、様々な書評で見かけた一冊。
クリスマスキャロルに匹敵するような、心が暖かくなる物語。
まず、表題の「みずうみ」。これは、自分の初恋回顧のお話。言ってしまえばそれだけなのだけれど何故かみずみずしさと切なさと、それからちょっぴりの後悔とが心を惹き付けます。色鮮やかな情景が目の前に広がるような繊細で素敵な文章です。
「人形使いのポーレ」
人形使い。なかなか身近な職人ではないが何故かまるで身近でお話を見ているような臨場感がある。時代の流れは残酷ではあるが身近な人を大切に思う心は美しく、そんな心を持ち続けたいと思わされる。
過去に読んだ古典文学の中でも、かなり心捕まれた一冊。