景山民夫の作品一覧
「景山民夫」の「ボルネオホテル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「景山民夫」の「ボルネオホテル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
景山民夫の小説をちゃんと読んだのは初めてかもしれない。角川ホラー文庫なので、そういうもんだろうという作品。
ボルネオ島の外れにある、古い洋館に泊まらざるを得なくなった9人に起こるあれこれ。
呪われた洋館、その中にある肖像画、地下の薄気味悪いプールに、閉じ込められたのが様々な国籍の9人と、漫画レベルでわかりやすい題材を扱っているが、登場人物がそれなりに魅力的に(というか、わかりやすく)描かれているため、ショーモナイホラー作品空は一歩抜きん出た感じ。
ホラーの内容的には、怪談、ポルターガイスト、虫、憑依など手を変え品を変え出してくるので飽きない。怖くないけどね。
ただ、一番の盛り上がる箇所が、サイドボードとの格闘ったってねえ。サイドボードが今ひとつイメージ出来ないのだけど、それの描写がまたイマイチ。「長辺を背にして、直角に壁際を…」手な具合で、それまでの表現力をかなぐり捨てて、やたらとテンポの悪い説明が続く。
また、前半部でやたらとダウン症の話を詳しく詳しく書いているのが引っかかっていたのだが、「心がピュアな障害者には秘められた力がある」という、危惧していた通りのストーリー展開。宗教にハマっていた影響だろうか。
でもまあ、ちゃんとボルネオまで行って、実在のそういうホテルを見て取材して書いているわけで、名作とはいえなくとも、文章にそれなりの厚みが出ているわけで、若手の作家は見習ってほしいものである。
普通に読めるけど、それなりという作品。