作品一覧

  • 吾輩ハ猫ニナル
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    「最後の選考の機会にこれほどの候補作と出会えたことは僥倖だったと言える」阿部和重氏、「馬鹿馬鹿しくも可笑しい結末の、『感動の物語』を嘲笑う姿勢も頼もしい」奥泉光氏、「創造性と批評精神にみちた作品である。漱石先生も大吃一燎(びっくり仰天)だろう」辻原登氏。――選考委員激賞&絶賛の群像新人賞当選作。「面白い小説」そして「優れた批評」を一度に堪能できる、本年度イチオシのニュースな文学です!
  • 小説ミラーさん -みんなの日本語初級シリーズ-
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    『みんなの日本語初級』の登場人物の一人、ミラーさんが主人公の小説風の読み物です。ストーリーには、『みんなの日本語初級』の会話や例文、練習、問題などの内容が使われていますので、『みんなの日本語初級』を読み込んだ学習者ほど、楽しめるようになっています。 本文は、主に初級の語彙や文法の範囲で書かれていますので、初級を学んだあとの復習の読み物として最適です。日本語で1冊の小説を読み通せたという達成感を味わうことができるでしょう。また、18の短い話で成り立っていますので、授業でも扱いやすく、教師が問題を作成すれば、読解の教材としても利用できます。
  • 小説ミラーさんII -みんなの日本語初級シリーズ-
    -
    1巻1,100円 (税込)
    初中級(日本語能力試験N3)レベルの日本語学習者が対象の『みんなの日本語初級』の登場人物ミラーさんを主人公とした読み物のパートIIです。『本冊』と同様、IIでは、東京に転勤し、新たな生活を始めるミラーさんをとりまくストーリーになっています。本文は、初級~中級前期レベルの語彙や文法を用いて書かれており、日本語で1冊の小説を読み通せたという達成感を味わうことができます。また、12の短い話で成り立っていますので、授業でも扱いやすく、教師が問題を作成すれば、読解の教材としても利用できます。

ユーザーレビュー

  • 吾輩ハ猫ニナル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第57回群像新人文学賞受賞作品。

    思わず吹き出しちゃったくらい笑えるユーモア小説。
    日本語を学ぶ中国人向けの日本の小説を書こう、というコンセプトで書かれた小説であるとのことだが、逆に日本人にとっても中国語を学ぶというか親しみをもつのにいい小説なのではないかと思った。
    中国人にとってカタカナはかくも大敵とは。主人公の中国人と日本人のハーフ(とは言わないんだっけ)もカタカナが憎く、彼の語りで進められるこの小説はずっと本来カタカナで表される単語に中国語の漢字(に日本人向けにカタカナのルビがふられている)が当てられているが、ラスト猫になった後の文章は自然にカタカナが使われている。これは何を意味するの

    0
    2016年10月12日
  • 吾輩ハ猫ニナル

    Posted by ブクログ

    おもしろい(興味深い)小説である。どの文字(中国の漢字、日本の漢字、ひらがな、カタカナ)をどのように配置(本文か、ルビか)するかによって、同じ出来事を描いても、全く見え方が異なるし、読み手の頭の使い方も変わる。(漱石が明治時代にやったことと同じと言えば同じなのだろうが、今までに無い角度で漢字仮名交じり文を読んでいるという感覚は、漱石の文章より本書の方が強い。)それを軽妙なストーリーとともに様々に変奏して実証している。物語としての感動はないが、その着想や構成の巧みさはお見事。読んで損はない。

    0
    2015年07月23日
  • 吾輩ハ猫ニナル

    Posted by ブクログ

    もちろん、漱石の「吾輩は猫である」をもじった題名。
    漱石のが、明治後期の世相・文化批評なら、こっちは、
    平成の日本語、日本文化批評。カタカナ語のおかしさとかを
    同じことを表す中国語(漢字表記、私は正確な発音を
    知らないのがちょっと残念)を用いることで、チクチク。
    ただ、量的に物足りない。もっと展開してから
    終わらせるのは、考えなかったかな?

    0
    2014年09月14日
  • 吾輩ハ猫ニナル

    Posted by ブクログ

    「吾輩ハ猫二ナル」(横山悠太)を読んだ。何なんだこれは。前菜だけで終わってしまったディナーのようだ。確かに新しくて面白いんだが、圧倒的に量が足りない。もう少し読みたいのに。電子書籍の難点は、本の厚さが目視できないことと、脚注がある場合に本文と行ったり来たりの操作が面倒なことだな。

    0
    2014年09月05日
  • 吾輩ハ猫ニナル

    Posted by ブクログ

    中国語と日本語+Jポップ読みみたいな雰囲気。中国語が堪能な方に読んでもらったら「むかつくわー」とのこと。すごく面白かった。特にスピッツのくだり。
    気の抜けた会話文と地の文の硬くも柔らかくもないあの感じ。漱石好きは楽しめる(すごく笑った)。それともやっぱり「むかつくわー」になるのかな。

    0
    2014年09月01日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!