吾輩ハ猫ニナル

吾輩ハ猫ニナル

1,320円 (税込)

6pt

「最後の選考の機会にこれほどの候補作と出会えたことは僥倖だったと言える」阿部和重氏、「馬鹿馬鹿しくも可笑しい結末の、『感動の物語』を嘲笑う姿勢も頼もしい」奥泉光氏、「創造性と批評精神にみちた作品である。漱石先生も大吃一燎(びっくり仰天)だろう」辻原登氏。――選考委員激賞&絶賛の群像新人賞当選作。「面白い小説」そして「優れた批評」を一度に堪能できる、本年度イチオシのニュースな文学です!

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吾輩ハ猫ニナル のユーザーレビュー

3.8
Rated 3.8 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    おもしろい(興味深い)小説である。どの文字(中国の漢字、日本の漢字、ひらがな、カタカナ)をどのように配置(本文か、ルビか)するかによって、同じ出来事を描いても、全く見え方が異なるし、読み手の頭の使い方も変わる。(漱石が明治時代にやったことと同じと言えば同じなのだろうが、今までに無い角度で漢字仮名交じ

    0
    2015年07月23日

    Posted by ブクログ

    もちろん、漱石の「吾輩は猫である」をもじった題名。
    漱石のが、明治後期の世相・文化批評なら、こっちは、
    平成の日本語、日本文化批評。カタカナ語のおかしさとかを
    同じことを表す中国語(漢字表記、私は正確な発音を
    知らないのがちょっと残念)を用いることで、チクチク。
    ただ、量的に物足りない。もっと展開し

    0
    2014年09月14日

    Posted by ブクログ

    「吾輩ハ猫二ナル」(横山悠太)を読んだ。何なんだこれは。前菜だけで終わってしまったディナーのようだ。確かに新しくて面白いんだが、圧倒的に量が足りない。もう少し読みたいのに。電子書籍の難点は、本の厚さが目視できないことと、脚注がある場合に本文と行ったり来たりの操作が面倒なことだな。

    0
    2014年09月05日

    Posted by ブクログ

    中国語と日本語+Jポップ読みみたいな雰囲気。中国語が堪能な方に読んでもらったら「むかつくわー」とのこと。すごく面白かった。特にスピッツのくだり。
    気の抜けた会話文と地の文の硬くも柔らかくもないあの感じ。漱石好きは楽しめる(すごく笑った)。それともやっぱり「むかつくわー」になるのかな。

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    2014年09月01日

    Posted by ブクログ

    2014年群像新人文学賞受賞作であり、先日の芥川賞候補作となった作品(受賞はならず)。著者のデビュー作。

    日本語を学んでいる中国人の友人が「日本語はとにかくカタカナがやっかい」自分の日本語レベルで読める小説はないかと聞かれ、ひと昔前の小説を渡した。すると今度は「カタカナが少ないのは良いが、時代遅れ

    0
    2014年08月02日

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