坂井律子の作品一覧
「坂井律子」の「〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと」「いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「坂井律子」の「〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと」「いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
著者はドキュメンタリーなどを中心としたテレビ製作者だという。本書は著者による自身の闘病を記録したドキュメンタリーとみることができるだろう。「文系」を自認して、科学技術について正確な理解を心がけつつ簡潔に自身の心身の状況を記していこうとする姿勢には、率直に敬意を覚えた。
膵がんというきわめて困難な病と向き合い、「集学的治療」という言葉を実感から意味づけ、再発後の抗がん剤治療体験から「生き切る援助」が不足する現状を描く筆致は、平明ながら鋭く、また重いものがある。キューブラー・ロスの「死の受容」モデルに疑問を呈しているところなど、ひじょうに勉強になった。安易に人を励まそうとしたり、逆に悲惨な状況を感