望月ミネタロウの作品一覧
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少年・青年マンガ
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Posted by ブクログ
主人公ハシは事故の後遺症で破片が脳に残っている為に「嘘がつけない」症状を持っている。思った事をそのまま口にする為、他者とのいさかいが絶えないために入院している。その他、それぞれ異なる疾患を抱えた患者と玉木ドクター。未だ脳の疾患と精神異常がごちゃ混ぜにされている世の中で、何が人の心を傷つけるのか、と言う事が描いてあり、そこから脱するのは自分の心なのだ、と言う事が一切押しつけがましくなく作者のテイストで描かれている。時にシュールに、時におとぎ話の様に、時にギャグ漫画の様に。
患者を導くべき医者の玉木が失踪する。破片を取り除く手術をすれば元に戻れる確率は50%と言われていたハシは、玉木失踪後に手術を勧められ、選択するには自分を診てくれていた玉木の助言が欲しいと願う。玉木は女装癖及び自分の性癖に悩み、失踪したのだ。自分が分からない医師が患者を診る事などできない、と。玉木の言葉以外でそのような描写は一切されていないが、玉木が「ただ女装が好きなだけなのか」「自分はゲイなのか」「かと言ってハードルの高いものを好む性癖ではなさそう」とまだ迷い続ける中、その一端を担ったのがハシの存在であり、ハシを好きになってしまうかもしれない自分から逃げたと言う告白をしている。
人と違う事、人に理解されない事は人間である以上苦痛を伴わない訳がない。どんなに正直に告白しても信じて貰えない時もある。隠し続けても見透かされる場合もある。なぜ自分はいつまで経っても人と同じになれないんだろう、自分だけ違ってしまうんだろうと考え続ける大人が読んで欲しい漫画だ。