作品一覧

  • ひとはなぜ乳房を求めるのか 危機の時代のジェンダー表象
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    1巻1,760円 (税込)
    ときに人々を魅惑し、ときに宗教的・倫理的な観点から可視化を規制される乳房は、隠蔽されながらも性的な消費の対象になり、時代や社会によって「エロス」「卑猥」「母性」などのさまざまな価値観と結び付けられてきた。社会状況の変革や価値観の揺らぎなどの「時代の危機」に乳房イメージが生産・消費される契機を読み取り、ヨーロッパ中世、近世イタリア、戦中・戦後の日本映画、ピンクリボンキャンペーンなど、古今東西の乳房イメージと社会との関係を明らかにする。それらを通じて、女性の身体そのものから乖離している乳房イメージと、それに密接に絡み合うジェンダーの力学を解明する乳房文化論。

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  • ヌードと愛国
    4.0
    1巻825円 (税込)
    一九〇〇年代から一九七〇年代に創られた、「日本」をまとった七体のヌードの謎を解く。推理のポイントは、時代と創り手の動機。時系列で並んだヌードから浮かび上がる歴史とは? 極上ミステリーのような謎解き方式で、ヌードから近現代史を読み解いていく。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • ヌードと愛国

    Posted by ブクログ

    ヌードとあるが内容はいたって真面目。ヌード写真や絵画の作成者の意図を数々の記録から解き明かした上で、愛国の精神とどう結びつくのかを論ずるという切り口そのものが斬新かつ興味深い。事実と著者の考えが明確に分けて記述されているところも印象が良い。

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    2022年08月12日
  • ヌードと愛国

    Posted by ブクログ

    7枚のヌードの画像をベースに明治時代以降の女性にまつわる歴史を巧みにまとめた好著だ.「智恵子」がヌードを描いた事自体、当時の状況を察するに大変なことだったと想像する.女流映画監督として満州で活躍した坂根、写真に巧みな仕掛けを加えて様々な表現をした大束、斬新なポスターで注目を集めた石岡など、作品の背景を含めて現代史を上手く表現していると感じた.

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    2015年07月11日
  • ヌードと愛国

    Posted by ブクログ

    ヌードを共通のキーワードに社会の変遷と思想や価値観の変化を説く労作。日本美術史の興味深いエピソードや女性映画監督の知られざる活躍、そして働く女性を巡る世間の見方など近代社会史の豊富な断面が窺えて読みこたえがある。

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    2015年01月11日

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