【感想・ネタバレ】ヌードと愛国のレビュー

あらすじ

一九〇〇年代から一九七〇年代に創られた、「日本」をまとった七体のヌードの謎を解く。推理のポイントは、時代と創り手の動機。時系列で並んだヌードから浮かび上がる歴史とは? 極上ミステリーのような謎解き方式で、ヌードから近現代史を読み解いていく。(講談社現代新書)

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Posted by ブクログ

ヌードとあるが内容はいたって真面目。ヌード写真や絵画の作成者の意図を数々の記録から解き明かした上で、愛国の精神とどう結びつくのかを論ずるという切り口そのものが斬新かつ興味深い。事実と著者の考えが明確に分けて記述されているところも印象が良い。

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2022年08月12日

Posted by ブクログ

7枚のヌードの画像をベースに明治時代以降の女性にまつわる歴史を巧みにまとめた好著だ.「智恵子」がヌードを描いた事自体、当時の状況を察するに大変なことだったと想像する.女流映画監督として満州で活躍した坂根、写真に巧みな仕掛けを加えて様々な表現をした大束、斬新なポスターで注目を集めた石岡など、作品の背景を含めて現代史を上手く表現していると感じた.

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2015年07月11日

Posted by ブクログ

ヌードを共通のキーワードに社会の変遷と思想や価値観の変化を説く労作。日本美術史の興味深いエピソードや女性映画監督の知られざる活躍、そして働く女性を巡る世間の見方など近代社会史の豊富な断面が窺えて読みこたえがある。

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2015年01月11日

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