作品一覧

  • ヤマケイ文庫 男の民俗学大全
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    次世代に語り継ぎたい、遠藤ケイ畢生の大作、堂々の復刻 マタギ、炭焼き、刺青師、花火師、川漁師……。 日本の古き良き時代の庶民の生活と暮らしを支えてきた男たちを、十数年にわたって徹底取材した記録。 精緻かつ骨太のイラストを文庫版で忠実に再現。 関野吉晴(探検家・医師)による文庫解説を加えて「大全」にふさわしい復刻版となっている。
  • 蓼食う人々
    4.0
    野兎やカラス、トウゴロウ、ツチクジラなど、かつて私達が享受した自然の恵みと原風景 「蓼食う虫も好き好き」。 蓼の葉や実は苦く、多くの動物は除けているが、それを好んで食べる虫もいる。 転じて「好みは人それぞれ」、「普通には食べないものを食べること」の意として使われる。 本書では「人は何をどう捕って、どう食ってきたのか」をテーマに、 野兎、鴉、トウゴロウ(カミキリムシの幼虫)、岩茸、野鴨、鮎、鰍、山椒魚、スギゴケ、スガレ(スズメバチ)、ザザ虫、イナゴなどの食材について その狩猟採集シーンを描き、また民俗学的な考察を加える。 日本各地の猟師・漁師による手に汗握る狩猟場面や軽妙洒脱な採集場面、 さらに各食材には著者による「民俗学的考察と独断的私見」が加えられ、 自然の豊かな恵みと人間の食材への慎み深い向き合い方を考える狩猟捕獲ノンフィクション。 日本人が生きてきた歴史に触れられる史書。 ■著者紹介 遠藤ケイ(えんどうけい) 1944年新潟県生まれ。長年、自然の中で手作り生活を実践しながら、民俗学をライフワークとして、日本各地や世界各国を旅して、人々の生活や労働習俗を取材している。 主な著書に、『「男の民俗学』(山と溪谷社、小学館文庫)、『熊を殺すと雨が降る』『鉄に聴け・鍛治屋列伝』(ちくま文庫)、『こども遊び大全』(新宿書房)など多数。
  • 男の民俗学1 職人編 (小学館文庫)
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    1~3巻660~671円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 1980年から『ビッグコミックオリジナル』に連載され、単行本にもなった人気シリーズ『男の民俗学』(全3巻)。第1巻では刺青師、琵琶法師、煙突掃除職人、猿まわし匠など市井の職人や芸人たちに密着取材して、彼らの生の声と失われつつある技を、緻密なイラストと共感に満ちた文章で描く。昭和の男たちは自身と誇りに溢れていた。本書は、男が男として生きることを許された最後の時代である昭和の貴重な記録となっている。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 蓼食う人々

    Posted by ブクログ

    「蓼食う虫も好き好き」ということわざにちなんでつけられたタイトル。筆者は野ウサギ、岩茸、サンショウウオ、カラス、熊、トドといった動植物を食す人達について一緒に猟をし、解体し・調理して食べる。獲物を得るためのプロセスはいずれも命懸けで、そこには獲物との命の駆け引きが感じられる。そのため解体の場面の描写は生々しく、どこか厳粛な感じを受ける。

    「食うために生きる」ではなく「生きるために命を頂く」行動が、飼育されたものではなく野生の動植物相手に展開される。取り上げられている食物はどれも一般的にはゲテモノの類に入ってきそうだが、貴重な命を美味しく、余すところなく頂く様に、「生きるために食う」とはどうい

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    2021年10月17日
  • 蓼食う人々

    Posted by ブクログ

    日本人が古来食べてきたものたちについてのエッセイ集
    そのものの説明にはじまり、著者が実際に体験した獲り方のルポルタージュ、仲間の様子。
    喰う姿、味の雰囲気などがいちいち生々しく伝わってくる。
    日本の食に対し敬意を払った名著。
    取り上げられている食材が、タイトル通りの蓼から、熊、ウミヘビに至るまで、およそスーパーで売られていないものたちではあるが。
    面白かった。
    普通に面白い本はいつもなら星3つだけど、星の一つは編集者さんへプレゼント。

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    2020年11月24日

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