蓼食う人々

蓼食う人々

1,485円 (税込)

7pt

4.0

野兎やカラス、トウゴロウ、ツチクジラなど、かつて私達が享受した自然の恵みと原風景

「蓼食う虫も好き好き」。
蓼の葉や実は苦く、多くの動物は除けているが、それを好んで食べる虫もいる。
転じて「好みは人それぞれ」、「普通には食べないものを食べること」の意として使われる。

本書では「人は何をどう捕って、どう食ってきたのか」をテーマに、
野兎、鴉、トウゴロウ(カミキリムシの幼虫)、岩茸、野鴨、鮎、鰍、山椒魚、スギゴケ、スガレ(スズメバチ)、ザザ虫、イナゴなどの食材について
その狩猟採集シーンを描き、また民俗学的な考察を加える。

日本各地の猟師・漁師による手に汗握る狩猟場面や軽妙洒脱な採集場面、
さらに各食材には著者による「民俗学的考察と独断的私見」が加えられ、
自然の豊かな恵みと人間の食材への慎み深い向き合い方を考える狩猟捕獲ノンフィクション。
日本人が生きてきた歴史に触れられる史書。


■著者紹介
遠藤ケイ(えんどうけい)
1944年新潟県生まれ。長年、自然の中で手作り生活を実践しながら、民俗学をライフワークとして、日本各地や世界各国を旅して、人々の生活や労働習俗を取材している。
主な著書に、『「男の民俗学』(山と溪谷社、小学館文庫)、『熊を殺すと雨が降る』『鉄に聴け・鍛治屋列伝』(ちくま文庫)、『こども遊び大全』(新宿書房)など多数。

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蓼食う人々 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年10月17日

    「蓼食う虫も好き好き」ということわざにちなんでつけられたタイトル。筆者は野ウサギ、岩茸、サンショウウオ、カラス、熊、トドといった動植物を食す人達について一緒に猟をし、解体し・調理して食べる。獲物を得るためのプロセスはいずれも命懸けで、そこには獲物との命の駆け引きが感じられる。そのため解体の場面の描写...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年11月24日

    日本人が古来食べてきたものたちについてのエッセイ集
    そのものの説明にはじまり、著者が実際に体験した獲り方のルポルタージュ、仲間の様子。
    喰う姿、味の雰囲気などがいちいち生々しく伝わってくる。
    日本の食に対し敬意を払った名著。
    取り上げられている食材が、タイトル通りの蓼から、熊、ウミヘビに至るまで、お...続きを読む

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