庄子大亮の作品一覧
「庄子大亮」の「アトランティス・ミステリー」「アトランティス=ムーの系譜学 〈失われた大陸〉が映す近代日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
現代から一万二千年前、大西洋上にアトランティスという繁栄する島があった。
だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった―。
プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。
「アトランティスは実在した。
いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」「アイルランドだ」「南極だ」などと諸説紛々、だがどれも根拠薄弱。
しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者の論説は、瞠目に値する。
[ 目次 ]
第1章 アトランティス伝説とは何か
第2章 アトランティスは文明の起源か?―大西洋実在説
第3章 アトランティスとミノア文明
第4章 探索は続く
第5章 アトランティス伝説はなぜ語られたのか
第6章 伝説の真実
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「アトランティス」「ムー」に胸ときめかせた思春期に思いをはせながら、なぜあんなにも「失われた大陸」に魅了されていたのか、その理由がわかるかもしれないと思い、手に取りました。結果、予想を上回る面白さで、大満足でした。
私自身は、今やムーもアトランティスも(レムリアも)実在はしていなかった、と考えてはいるのですが、明治時代から日本ではかなりのいい年をした大人が、大真面目にアトランティスやムーの実在を論じ、時には戦前の軍国主義・国粋主義にまで影響を与えていたことを知って、驚きました。近代日本においてアトランティス・ムーがどのように取り扱われてきたか、現代ではどうなのか、私たちにとって〈失われた大陸〉とはどんな意味があるのか、そんな問いかけも含めて情報量満載の、資料としても、もう一度「アトランティス・ムー」について考えてみるきっかけを作ってくれる本だと思います。
それにしても、日本人くらいムー(アトランティス)が好きな民族もほかにないんじゃないか、と思ってしまいました。忘れたころにブームが再燃する〈アトランティス〉〈ムー〉そして〈超古代文明〉。古代に宇宙人がやってきてもたらした文明だとか、厨二ゴコロを刺激しまくる「失われた大陸」たち。ロマンティックな幻想なのか、危険な偽史なのか。見る人、語る人によって千変万化する幻の大陸。あとがきに「魔法の鏡」と著者が表現するように、見たいものが見えてしまうのかもしれません。
沈んでは浮上する「失われた大陸」は、これからも私たちの前に浮上しては新しい何かをもたらしてくれるんでしょう。かつてその実在を信じていた人はもちろん、信じていなかった人、知らなかった人にもおすすめしたい本です。後半になるほど著者の熱量が上がってくるのが伝わってきます。欲を言えば、巻末に索引が欲しかったです。