あらすじ
現代から約一万二千年前、大西洋上にアトランティスという繁栄する島があった。だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった――。プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。地質学者やアマチュア研究者、はては霊能力者にいたるまで、数多の男たちがこの伝説の虜となり、様々な説を発表してきた。「アトランティスは実在した。いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」「アイルランドだ」「南極だ」……。だが、どの説も決定的な証拠に欠け、いまだ定説はない。しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者が本書で展開する論説は、まさに「コロンブスの卵」と唸るに足る説得力を持つ。西洋古代史最大の謎を解き明かす、新鋭歴史家のデビュー傑作。 読者は、ページをめくるのがやめられなくなるはずだ。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
現代から一万二千年前、大西洋上にアトランティスという繁栄する島があった。
だが次第に堕落し、神罰によって一昼夜にして海中に没してしまった―。
プラトンが「全面的に真実の話」として書き遺した、アトランティス伝説である。
「アトランティスは実在した。
いま大西洋に沈んでいる」「いや、クレタ島のことだ」「アイルランドだ」「南極だ」などと諸説紛々、だがどれも根拠薄弱。
しかし、ヨーロッパ人が持つ先入観とは無縁であり、さらにプラトンの真意を見抜く歴史学者の眼を持つ著者の論説は、瞠目に値する。
[ 目次 ]
第1章 アトランティス伝説とは何か
第2章 アトランティスは文明の起源か?―大西洋実在説
第3章 アトランティスとミノア文明
第4章 探索は続く
第5章 アトランティス伝説はなぜ語られたのか
第6章 伝説の真実
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
タイトルはいかにも「と本」だが、従来の説から自説まで丁寧にまとめられた至極真面目な本。サントリーニ島説あたりで止まってる人は最近の説を。漫画「イリヤッド」が面白かった人が読んでも、楽しめると思う。
古事記がフィクションであるのと同じ程度にアトランティスの記述はフィクションであり、歴史物語には作者の意図が込められる、ということを前提として我々は思考を開始しなければならない。