木村覚の作品一覧
「木村覚」の「未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門」「笑いの哲学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「木村覚」の「未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門」「笑いの哲学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ハリウッドザコシショウがなんで面白いのか、正確にはザコシの何が面白くて私は笑っているのか?
それが解明できただけでも読んだ価値がありました。
「笑い」というものを、特に日本社会における「笑い」を解析していきます。
優越的な笑い
不一致の笑い
ユーモアとしての笑い
各章立てで著者なりの解析・分析がなされていて面白く読むことができました。
何年か前に脳科学者といわれる茂木健一郎が、
「日本のお笑いはオワコンだ」
といった発言をして物議となりましたが、その裏付けにもなるような内容と言えるかもしれません。
ただし、著者は(茂木健一郎みたいに狭い範囲での)日本のお笑いはオワコンっていう立場では
Posted by ブクログ
この本の良い点は様々な「笑い」のメカニズムを解説しつつも、ある程度考察の余地を残しているから、自分自身で「笑い」についてより深く考えてみようと思える事だと思う。
筆者は、「笑い」の社会性・知的さ・ユーモアは実に人間らしい部分の表れであり、それ故にどのような笑いを好むかはその人の人間性が表れと考えられるとし、ユーモアに欠ける日本の笑いに日本社会の精神的未熟さを指摘しているが、それは間違いではないかと思う。
筆者は素人間でのいじりを優位な立場な人がそうでない人に対して一方的に行われるものとし、否定的である。確かにそういった優越の笑いが場を支配する場面は多く見られる。しかし、社会的マイノリティや
Posted by ブクログ
美学を専門とする大学教授による「笑い」の哲学論。
ただし、堅苦しい理論の羅列ではなく、「笑いは生モノ」と捉え、その多種多様の現象を、《①西洋哲学②日本のお笑い③日本社会における笑い》の3つの視点から考察していく一冊。
著者は現代社会に蔓延する閉塞感を「笑い」で打破できる可能性を示唆している。
閉塞感を生み出す大きな要因の1つに『社会の中で自分の「弱さ」を表明しづらい点』を上げている。社会全般には「弱さ」を否定する「空気感」が存在し、「弱さ」を表明すれば落伍者のレッテルを貼られしまうのではないかという恐れを生み出している。結果として、常に「隠さねばならない」という思考が生まれ、「できるヤツなん