配信予定・最新刊

作品一覧

  • ダンスの美学
    NEW

    ダンスの美学

    ビジネス・実用

    -
    1巻3,960円 (税込)
    人類にとってダンスとは何だったか? ルネサンスから現代まで、ダンスの近現代史がこの1冊に。 各時代の重要作品のみならず、文化・思想・経済・技術から〈ダンス〉を解剖! 宮廷舞踊やバレエにおいて理想とされた「優美」や「調和」。 モダンダンスと精神分析、工場労働や「標準」の発明、人種の問題。 「はぐれている」身体を探求した土方巽や、問うことからダンスを立ち上げたピナ・バウシュなど、新たなダンスの旗手たち。 これらを経て変容しつつある振り付けの意味や役割、 そして現代の私たちを踊らせる民主主義の理想やネオリベラリズムという振付家──。 本書では、ダンスの近現代史を美学の観点から徹底考察。人類はダンスに何を賭けてきたのか? ダンスとはいかなるコミュニケーションなのか? 「ダブルバインド」をひとつの発明装置(エンジン)に据えて、作家や評論家の言葉だけでなく、同時代の社会状況、思想、経済、技術、心理学、人類学、人種論、フェミニズム等々、多様な切り口でダンスを読み解いていく。 踊っているようで踊らされている私たち。自由のようでたまらなく不自由な、薬であり毒でもある何か、それがダンスだ。ダンスを踊る/見る/作るすべての人に向けた、「振り付けの時代」を生き抜く指南書であり、ダンス史の決定版と言える1冊。 ★難波優輝さん(美学者・『物語化批判の哲学』著者)推薦! 「自然さ」に憧れながら、「理想の動き」を夢見た踊り手たち。 すれ違うイメージのなかで生み出されてきた身体と社会の運動を描く、新しいダンスの文化史/美学。
  • 笑いの哲学

    笑いの哲学

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻1,925円 (税込)
    笑いについての考察は古来さまざまに試みられてきた。西洋哲学においては笑いの底に人間の「突然の得意=優越感」あるいは「小心さ」を見た。また「笑いの空間」と「差別の空間」が重なり合うところで起きていることも意識されてきた。 では、笑いという現象を解く一個の原理があるのだろうか。 笑いとは平穏な日常の破裂である。独特の状況や人間関係のなかから生まれる。また、笑いとは生ものである、刹那的である等々、笑いという現象はいろんな側面からその特徴を見出すことができる。 本書では西洋哲学の知見から現代日本における「お笑い」さらに広く芸術まで、笑いの現場を視野に入れつつ秩序、掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を縦横に考察する。
  • 未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門

    未来のダンスを開発する フィジカル・アート・セオリー入門

    ビジネス・実用

    -
    1巻880円 (税込)
    ジャドソン・ダンス・シアター、ジョン・ケージ、バロック・ダンス、風雲たけし城、土方巽、バリのレゴンダンス、d.v.d、…。「イリュージョン/プロセス」「タスク」「ゲーム」「死体」「観客」、身体表現の最前線に迫る5つのキーワード。

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ユーザーレビュー

  • 笑いの哲学

    Posted by ブクログ

    ハリウッドザコシショウがなんで面白いのか、正確にはザコシの何が面白くて私は笑っているのか?

    それが解明できただけでも読んだ価値がありました。

    「笑い」というものを、特に日本社会における「笑い」を解析していきます。
    優越的な笑い
    不一致の笑い
    ユーモアとしての笑い
    各章立てで著者なりの解析・分析がなされていて面白く読むことができました。


    何年か前に脳科学者といわれる茂木健一郎が、
    「日本のお笑いはオワコンだ」
    といった発言をして物議となりましたが、その裏付けにもなるような内容と言えるかもしれません。

    ただし、著者は(茂木健一郎みたいに狭い範囲での)日本のお笑いはオワコンっていう立場ではなく、もっと広い意味で、日本にユーモアの文化が根付かないのは我々の社会の価値観や風土に原因があるようでさみしい、以前世論に潰された、日清のO-BAKA'S大学の「もっと、バカやろう!時代にテメェを変えられないために!」みたいなノリが受け入れられる社会にならないかな…みたいな立場です。


    また、2024年年頭から日本のお笑い界は松本人志の一連のスキャンダルで大揺れしています。
    図らずも、この著書では松本人志が頂点となっている日本のお笑い界の限界を指摘しています。(本著は2020年の刊行です)

    自分なりに意訳すると
    松本人志を頂点とする日本のお笑いはペーソスを軸としており、そのペーソスの範囲内でお笑いを消化しているフシがある。本来笑いの力はそこから突き抜け、置かれている状況を疑い、揺さぶる機能があるはずなのにそこまで達していない。
    なので、「もっとバカやろう!時代にテメェを変えられないために!」の精神が大切なんじゃない?
    といった感じです。


    現在の日本のお笑いのレベルが高いのか?という問いに対しては、
    技能的レベルは高い
    意識的レベルはもうひとつ、といったところでしょうか。
    松本人志の出現は、お笑いがある種の競技になっていったキッカケになったのかもしれない。
    そうしてみると、志村けん、ビートたけし、タモリ、さんま、萩本欽一って松本人志とは種目が違うのかな、と思ったりします。


    なんて、いろいろ考えるキッカケをくれたこの著書は、私にとってはとても良い本となりました。

    1
    2024年02月07日
  • 笑いの哲学

    Posted by ブクログ

    なぜ笑いが起こるのか、どんな時に笑いが起こるのかを「優越の笑い」「不一致の笑い」「ユーモアの笑い」というキーワードから分析。日本を覆う空気や、笑いの土壌などにも触れ、とても面白かった。

    0
    2021年05月04日
  • 笑いの哲学

    Posted by ブクログ

    この本の良い点は様々な「笑い」のメカニズムを解説しつつも、ある程度考察の余地を残しているから、自分自身で「笑い」についてより深く考えてみようと思える事だと思う。

    筆者は、「笑い」の社会性・知的さ・ユーモアは実に人間らしい部分の表れであり、それ故にどのような笑いを好むかはその人の人間性が表れと考えられるとし、ユーモアに欠ける日本の笑いに日本社会の精神的未熟さを指摘しているが、それは間違いではないかと思う。

    筆者は素人間でのいじりを優位な立場な人がそうでない人に対して一方的に行われるものとし、否定的である。確かにそういった優越の笑いが場を支配する場面は多く見られる。しかし、社会的マイノリティや身体的コンプレックスを持つ人が、日本のコメディアンたちのいじりを見て、マイノリティさやコンプレックスを人を笑わせる武器に昇華する術を学び、それを武器にして人々を笑わせることで強力な個性として肯定的に捉えられるようになるということは一般的な集団ついても起こりうるし、実際私や私の友人は経験したことがある。これは一種のユーモアな「笑い」の発生ではないかと私は考える。このように日本にもユーモアな笑いの土壌があり、この土壌をどのように育むかが重要だと思う。

    上記の様なことを考えようと思えたのはこの本を読んだからであり、内容が正しいかどうかはともかく、普段深く考えない「笑い」について考えられたのはとても良い体験であった。

    1
    2021年03月11日
  • 笑いの哲学

    Posted by ブクログ

    コロッケの記号学的解釈は秀逸。
    著者の言う、笑われるものと笑わせるものと笑うもの、三者の誰もが手を抜かない状態が良い姿じゃないだろうか。テレビは笑うものをあまりにも甘やかし過ぎてしまったせいで、いまの袋小路に陥ってしまったのではないか。
    笑えないなら見なきゃいいではなく、笑えないのは不勉強という、批判の姿勢もたまにはあってもよいのかもしれない。

    0
    2020年12月12日
  • 笑いの哲学

    Posted by ブクログ

    美学を専門とする大学教授による「笑い」の哲学論。
    ただし、堅苦しい理論の羅列ではなく、「笑いは生モノ」と捉え、その多種多様の現象を、《①西洋哲学②日本のお笑い③日本社会における笑い》の3つの視点から考察していく一冊。

    著者は現代社会に蔓延する閉塞感を「笑い」で打破できる可能性を示唆している。
    閉塞感を生み出す大きな要因の1つに『社会の中で自分の「弱さ」を表明しづらい点』を上げている。社会全般には「弱さ」を否定する「空気感」が存在し、「弱さ」を表明すれば落伍者のレッテルを貼られしまうのではないかという恐れを生み出している。結果として、常に「隠さねばならない」という思考が生まれ、「できるヤツなんだ」というアピールに勤しみ、その嘘がかえって問題を拗らせるという悪循環が、今、あちこちこで生まれているという。

    では、「弱さ」をどう表現していけば良いのか。どうしたら、表現しやすい環境になるのか。
    この問いに著者は、この本のテーマである「笑い」の効用を挙げている。自分の弱さをも包摂した「現実と事実」に向き合い、それを他者へ表明する、その瞬間に、もし「笑い」がその空間を包めば、そこにいる人の心は精神的に安心でき、場の緊張が和らぐという。

    その結果、戦闘モードだった自分が鎧を脱ぎ、内包する「弱さ」を認識できるようになるのだと。つまり、「笑い」には誰にでも潜在している(隠している)「弱さ」を外在化し、当人に見つめさせ、その存在を肯定させるという効用があるのだ。

    誰かが「弱さ」を表明しようとしている時、受け取る側は笑いやユーモアをもって場の雰囲気を作り、相手との信頼関係を構築することで、相手は「弱さ」を表明しやすくなることを知っておくべきだと思う。

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    2020年08月23日

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