ユーザーレビュー 音楽と数学の交差 桜井進 / 坂口博樹 中世の大学では音楽は理系科目だった。音楽は比率と調和を求める意味で、数字と同根だからだ。それが現代ではどうなっているのか、その事を編曲家とサイエンスナビゲーターの二人がコラボして書いた本。 Posted by ブクログ 音楽と数学の交差 桜井進 / 坂口博樹 本書を読んで、数と音楽の絶対的な連関を認識出来た。学問的にも、古代ギリシャでは音楽は数学の一部だったようだ。音楽はマクロコスモとミクロコスモを具現化させる。確かに、楽器を演奏してると、時々あの世へと意識がスリップするような感じがしないでもない。また、音楽は視覚芸術以上に感官を刺激する。音楽を過小評価...続きを読むしてはいけない。 Posted by ブクログ 音楽と数学の交差 桜井進 / 坂口博樹 中学の音楽の先生が「1オクターブの中にある12の音は均等に割ったものではなくて、ズレているんだよ。だから、ハーモニーがちょっと気持ち悪くなってるんだよ。」と言っていたのが、ずっと頭に残っていたけど、その理論が目に見えて嬉しい。感動した。 Posted by ブクログ 音楽と数学の交差 桜井進 / 坂口博樹 "この宇宙の最低振動音は、ビッグバンの始まりの大きさであるプランク長(10のマイナス35乗m)から、現在の宇宙の大きさ(10の26乗m)までの膨張が発する波動で、その10の26乗mが最低音を奏でる波長です。最高振動音は、超ひも理論(スーパーストリング・セオリー)の予測する、10次元時空にあるという、...続きを読む素粒子の最小単位である1次元のひもの振動です。この波長はおよそ10のマイナス35乗mと言われています。現代物理学に従えば、これが宇宙の音楽(ムジカ・ムンダーナ)の振動音域と考えることができます。" Posted by ブクログ 音楽と数学の交差 桜井進 / 坂口博樹 音楽は「快」の感覚で消費され、数学の存在は意識されることがない。音楽理論が数学的に解ける、ということも面白いのだけど、なんといっても、数学は普遍的で統一的であり、一方音楽は単一起源ではなく、ところ変われば、でもある。だからこその「交差」ということか。 僕は数学を学ぶことが好きでなかったし、これからも...続きを読む学ばないと思うけれど、今から数学を学ぼう、という人にはぜひ触れてほしい本だと感じた。そして音楽を「快」だけで配っている方にも。 Posted by ブクログ 坂口博樹のレビューをもっと見る