台風研究がどこまで進んでいるのかを垣間見ることができた。台風の構造だけでなく発生のメカニズムもかなり分かってきている。とはいえ、台風が発生しやすい気象条件の絞り込みができるようになってきたということであり、いつ、どこで台風が発生するかを特定するには至っていない。また、予測に関しては進路予測もかなり
...続きを読む精度が高くなってきている一方で強度予測はまだ精度がよくない。地形、台風を取り巻く大気の状態、そして台風そのものなど多くのパラメータが非常に複雑に絡み合っているためであるという。コンピュータによる数値予測のグリッドを細かく設定することで精度が向上することが示されてはいるが、恒常的な予測に用いるにはまだ難があるらしい。台風についてかなり分かってきている一方で、まだまだ分かっていないことも多いように感じた。