作品一覧

  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?
    値引きあり
    4.3
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 万有引力の法則を検証し、高次元宇宙を探し出す。ミクロの世界では重力が存在するのか、じつはまったく確認されていない。もし実験で万有引力の法則からのずれが見つかれば、それは重力が余剰次元にも伝播していることを示唆し、四つの力の統一という現代物理学最大の目標に向けた突破口となる。余剰次元探索の最前線に立つ著者が最新の考え方と実験の現場を紹介する。(ブルーバックス・2011年2月刊)

ユーザーレビュー

  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?

    Posted by ブクログ

    重力やクーロン力の強さが距離の逆二乗に比例するというのはよく知られた教科書的な事実であると思っていたのだが、その逆二乗則が0.1mm程度の範囲では破れている可能性があるというので驚きである。
    確かに、それを検証した人はいままでいなかったかもしれない。それは技術的な難しさもさることながら、逆二乗則であれば現実の天体の運動を数式で記述、予測できるという驚きですっかり信じ込んでいたためとも考えられる。
    なぜ逆二乗則が成り立たないのか、現在どのような実験がすすめられているかといったことに関して本書は分かりやすく説明している。


    本書の内容とはずれるが、ドラクエのあの南極から北極に移動できる世界はトー

    0
    2013年06月15日
  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々に物理の本読んだ。
    前半読んだら、あとはサクサクと。
    なかなかエキサイティングでした。
    「理論屋はいつだって実験精度の1桁下に新現象を予言してくる習性を持つことは、既に気づいていたのだが。」
    わらえる。

    0
    2013年03月30日
  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?

    Posted by ブクログ

    マイクロメートルという肉眼でも見えるサイズの余剰次元についての提案は「プランク長さ」の話ばかりのこの分野で、とても魅力的に思えました。

    0
    2012年07月08日
  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?

    Posted by ブクログ

     実験屋さんの書いたADD模型の解説本。空間は三次元でなく,1mm程度より小さい領域では五次元かもしれないという話。洗練されていく近距離重力の実験でそれが検証できるかも?
     そもそも重力や電気力などの力の大きさが,距離の二乗に反比例するという逆二乗則は,空間が三次元であることから説明できる。質量や電荷などの荷量から出る力線の密度が,距離の二乗に反比例するからというキレイな説明だ。 ちなみに逆二乗則の発見はニュートンの万有引力の法則が最初。
     場の量子論の考えでは,力は仮想的な媒介粒子による運動量のやり取りで生じる。この考えでも,空間中の力線密度と同様の幾何学的な説明が成り立つ。n次元空間であれ

    0
    2012年02月15日
  • 「余剰次元」と逆二乗則の破れ 我々の世界は本当に三次元か?

    Posted by ブクログ

    重力は余剰次元を証明する鍵となるのか。この世が三次元空間ではない事は、超弦理論などでも予想されている事だが、重力という非常にやっかいなものに挑戦する様子が、本書では生き生きと描かれている。
    著者は、気鋭の実験物理学者であり、非常に面白いストーリーで話が展開され、難しいながらもわかりやすく書かれている。力の法則など読んでいて、「こういうことだったのか」という再発見もあり面白かった。
    学生時代に読んでいたら、著者の研究室で研究したいと感じた一冊であった。

    0
    2012年02月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!