人間は技術の進歩によって幸せになっているのかを、哲学的立場から極めて客観的に考察している一冊です。
ニヒリズムとは虚無主義であり、どうでもいいという感覚や思想のことです。
技術の進歩は多くの人間が望んではいても、それが面倒臭さや生き辛さを助長したりするのは何となくわかるのではないでしょうか。
本来は
...続きを読む道具であるものに逆に従わされてしまう、そんな状態に人類は陥っているのです。
生活を便利にし人間を幸せにするはずの技術が、何故ニヒリズムへ誘ってしまうのでしょうか。
技術に伴って人間も進歩することができれば解決ですが、生き物である我々はおいそれとアップデートできませんよね。
受け止め方や行動を意識的に変えていく努力をしなければ、現代と未来における幸せは永遠に見つからないのだろうと考えさせられました。