作品一覧

  • まぼろしの星

    まぼろしの星

    小説・文芸

    -
    1巻715円 (税込)
    モリ・ノブオのお父さんはガンマ星の基地隊員だが、宇宙の計器が狂い、戻ってこられない。ノブオは愛犬ぺロとミキ隊員と宇宙へ調査に乗りだしたーーー「まぼろしの星」ほか、「花とひみつ」「ネコ」などを収録【小学中級から ★★】
  • トンネルの森 1945

    トンネルの森 1945

    小説・文芸

    4.3
    1巻704円 (税込)
    太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは父の再婚相手になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で小さな村に疎開することに。家のそばにある暗く大きな森がトンネルのようで怖くてたまらなかった。同級生たちはあの森に脱走兵が逃げ込み自殺したのだ、と噂をしていた。ある夜、森の奥からハーモニカの細い音色が流れてくる。数日後、沼で失くしたイコの下駄が森の出口に置かれていた。「あり・が・とう」イコはちいさく呟いた。戦争は激化し、東京大空襲で半死半生の父が見つかる。不安に押しつぶされそうになったイコは森に入る。「兵隊さーん」そこでイコが目にしたものは……。「「魔女の宅急便」の著者が描く少女の戦争。(解説:小川 洋子)
  • 宇宙の声 星新一ジュブナイル・セレクション

    宇宙の声 星新一ジュブナイル・セレクション

    小説・文芸

    -
    1巻671円 (税込)
    ミノルとハルコは、宇宙特別調査隊として、キダ隊員とロボットのブーボと、特別任務を遂行するために出かける。宇宙では様々な星がそれぞれの事情を抱えていた「宇宙の声」ほか、ショートショート10篇を収録。【小学中級から ★★】
  • ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記

    ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記

    小説・文芸

    3.5
    1巻572円 (税込)
    配達人のイットは今日も真っ赤な愛車「ダットサン」にお荷物少女のイソラと荷物を乗せてひた走る。イットが運ぶ荷物の届け先はいつもどこか風変わり。千人以上の人が住む家や辺鄙な土地に暮らす謎の一家など、一筋縄ではいかない彼らの頼みにイットはなぜか巻き込まれて……!? 荷物にまつわる、ちょっと不思議な人々と、二人の日常を描く新感覚配達人ストーリー。

ユーザーレビュー

  • トンネルの森 1945

    Posted by ブクログ

    まだ9歳の少女が、我慢しなくてもいいようなことを我慢して、経験しなくてもいいようなことを経験していく姿に、悲しさと怒りが込み上げました。

    戦争がどれほど理不尽で、無意味なものか…

    角野栄子さんの実体験から生まれた物語だからこそ、戦争を二度と起こしてはいけないという思いが深く残ります。

    これから先も、何十年と読み継がれてほしい一冊です。

    0
    2026年05月29日
  • トンネルの森 1945

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    息子が中学生になったので、「中学生の子どもに」というカテゴリを増やしました。
    さて、息子が「永遠の0」を読みたいから買って、と言われ、すぐに買ってあげたのですが、まだ少し難しいかも?戦争を題材にした物語を読みたいなら、もう少し読みやすいのもセレクトしておこう…と思って、児童文学で定評のある作家さんを調べ、本書を購入しました。
    そしてまず自分が読みました。
    息子はまだ「永遠の0」に食らいついているので、次、これを勧めたいと思います。

    さて、本書の感想↓
    戦時中に、東京の下町で、父親と、祖母と暮らしていた少女、イコの物語。
    お母さんが病気で亡くなり、お父さんは再婚する。戦局が悪化していく中、お父さんは出征し、祖母と継母、そして生まれてきた異母弟との暮らしが始まる。
    小中学生が読んで、戦時中の社会の雰囲気が想像しやすく、とても良いと思う。社会科の教科書で、「ぜいたくは敵だ」「パーマネント禁止」などと言われ始めたことや、家族が出征するときに悲しい顔をしてはならず、うっかり悲しんでいるところを人に見られたら「非国民」と言われた、ということが書いてあるが、そういう時代の雰囲気が、小学生のイコの目線で書かれているので、子どもにとってわかりやすい。
    もちろん大人の私が読んでも、胸が締め付けられるような思いがする。
    徐々に情勢は厳しくなり、食べるものもなく、東京も空襲されるようになって、イコは疎開する。
    当時、東京からちょっと離れただけで、子どもたちの方言や文化もだいぶ異なり、お父さんもおらず、祖母とも離れ離れになってしまい、イコがどんなに心細かったか…
    しかし、当時の小学生にとって、「学校に行かない」とか、「わがままを言って継母に迷惑をかける」という選択肢はなく、どんなに辛くても歯を食いしばってガマンし、学校でいじめられてもなんとかして自分の居場所を見つけ、他の子どもたちになじもうとするしかなかった。
    今の子は「無理して学校に行かなくてもいいんだよ…」って言われるし、私もまぁ、それも悪くないとは思うけど、やっぱり読書を通して、昔の子どもの暮らしぶりを知ることで、現代の生活のありがたさがわかるっていう側面はあるよね。それってとても大事なことじゃないかな。
    大人は、「昔は・・・だった、今はこんなにモノがあふれて、ごはんも食べられて、感謝しなきゃいけない」なんてことを言うけど、子どもたちは昔の暮らしを知らないんだから、感謝のしようがないよね。だけど、読書習慣がある子どもなら、読書を通して昔の子どもの暮らしぶりを想像できる子どもなら、感謝することができる。だから読書って大事だと思う。
    イコの継母との暮らし、貧しさ、異母弟をおぶって学校にいく姿…、父親を心配する気持ち…、我が子にも想像してほしい。
    お父さんは、大けがを負って帰って来る。
    それまで、疎開先で踏ん張っていたイコは、だんだんと強くなる。怖かったトンネルも、そこに潜んでいるように感じられる「兵隊さん」も、怖くなくなってくる。
    イコの成長や、祈るような気持ちに共感できる、良い作品だと思いました。

    0
    2026年05月18日
  • トンネルの森 1945

    Posted by ブクログ

    さすが角野栄子さんと思った

    戦争のお話というと、とっかかりにくさがハードルを高くしているが、事柄を噛み砕いて、丁寧に言葉にしてくれているおかげで
    とても読みやすい

    おばけのアッチも名作だが、これもかなり名作

    子供に薦めたい

    0
    2026年10月02日
  • トンネルの森 1945

    Posted by ブクログ

    【『魔女の宅急便』の著者が描くトンネルの
    向こう側】

    ラジオから流れる戦争に祭りのように浮かれる大人たち。

    「お国のために、陛下のために、贅沢はしません勝つまでは」

    そうして少しずつ我慢が増えていく。
    いつしか食べるものもなくなり、大切な物、大切な人が周りから居なくなっていく……。
    孤独感や寂しさ、不安が、ページをめくる度にひしひしと伝わってきました。

    9歳の少女の目線で描かれていたのは、戦争という時代の息苦しさ、生きづらさ、そして目を背けたくなるほどの過酷な現実でした。

    先の見えない真っ暗なトンネルの森。
    森の中に現れる謎の兵隊さん。
    「イコが通ります」の呪文は、未来が見えない暗闇を進むための心のバリア、そして魔法の言葉。

    一見あっけなく終わってしまったように感じますが、これが時を経て、あの『魔女の宅急便』のキキの「魔法」へと繋がっていくのだと思うと深すぎます。
    戦争という暗いトンネルの中で「自由」を奪われた経験があるからこそ、角野栄子さんは、ほうきで空を飛ぶキキのような「どこへでもいける自由」を願いあんなにも生き生きと描けたのかなと思いました。

    最後にイコちゃんが掴んだあの光が、どうやって『魔女の宅急便』のキキの飛ぶ空へと繋がっていくのか。彼女のこれからを、続編の『イコ トラベリング 1948-』で追いかけてみたいと思います。

    0
    2026年09月04日
  • トンネルの森 1945

    Posted by ブクログ

    産経児童出版文化賞ニッポン放送賞

    先日読んだ同じ作者の「イコトラベリング1948」に先立つ自伝的小説。
    東京の下町で生まれ育ったイコは、継母と弟と3人で、田舎の村に疎開するが、学校では東京の言葉をからかわれ、家でも継母とぎくしゃくする。児童文学なのだろうが、戦争中で皆が「欲しがりません勝つまでは」と我慢を強いられている世の中で、感情を押さえ込むしかない少女の姿に静かな感動を覚えた。

    0
    2024年11月15日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET