TED:プレゼンテーションの教科書。西洋の話術
■TEDの十戒
内容
①オハコの披露にとどまることなかれ
②大きな夢を語れ、あるいは人々の驚きを誘う新しい何かを示せ。もしくは、はじめて明かす話をしろ。
③ストーリーを語れ
④闇に葬られたくなければ、スデージ上での売り込みはやめるべし。会社や商品、著作の宣伝をするなかれ。資金提供も請うてはならない。
⑤「笑いは宝」と心得よ。
伝え方
⑥好奇心と情熱を惜しみなく示せ
⑦良き関係づくりと最高の議論を目的として、他の話し手の発言には自由に意見を述べるべし
⑧自慢話に終始するべからず。己の弱みを隠すなかれ、成功とともに失敗を語れ
⑨原稿を読むべからず
⑩次の話し手の時間を奪ってはならず。
■相手の心を動かす近道
①帰属の要求 ②利己の要求 ③自己実現の要求 ④未来への希望の要求
■ゴールデンサークル
・なんのためにそれをするのか から話から始める ⇒ つぎに どうやって実行するか を語る ⇒ 最後に 何をするか を語る
■キャッチフレーズ
短い言葉に収めること 人に行動を起こさせる力をもつこと
■スピーチを成功させる紹介とは
・スピーチを活かす紹介とは プレゼンテーターがいかにできる人物であるかを示していること
■スピーチー
・聴衆が最も集中して聴いているのは、スピーチがはじまって最初の10秒から20秒だ
・子細は情報は割り当てられた時間に合わせて絞り込むことが大切
・大切なのは聴衆の感情を何かしら誘発するものでないといけない
・インパクトのある質問で聴衆の心をつかみたいなら、「なぜ(Why)」や、「どうすれば(how)」からはじまる質問が効果的です。
・スピーチをする際に用いる3つの効果的な手法 ①パーソナルストーリー ②ショッキング・ステートメント ③インパクトある質問
・3つをよく使う それは、3が最もとっつきやすい数字だからです
■スピーチーの本論とつなぎ
・スピーチのレベルをさらに上げるには、自分のレパートリーに加えて「じらし」のテクニックを入れる
・メインパートを3つのセクションで構成する 現状ー問題提起ー解決策
・頻繁に質問をぶつけることにより、聴衆に自分自身の生活を振り返ってもらう
・類推(アナロジー)、隠喩(メタファー)をつかって説明する
・スピーチの締めは、感謝の喜びを心掛けよう
■スピーチのストーリー
・自分がヒーローになるな、聴衆よりも優位になってはならない
・ハッピーエンドで
・自分自身の声で、自分の言葉で語ること。そして謙虚に話すこと
・分かりやすい言葉で、小学6年がわかるレベルで
・間をおくことで、聴衆に考えを整理する時間を与える
・あなたたちではなく、あなたという言葉を使えれば相手との距離がぐっと近づく
■ユーモア
・ユーモアの根は驚きにある
・事実を大げさに語るのも、笑いを誘ううまい手
・より多くの笑いを取るコツは、より多くのジョークを試してみること。ただし、下品なネタには走らないように。
■身体をつかったコミュニケーション
・指さしは失礼な行為、攻撃的な印象を与える
・笑顔より重要なのは、まっすぐに立ち、身体のバランスを保つこと
・ほんのわずかな間、目を閉じるのも有効、とくに何かを回想するシーンでは
・大事なポイントを話すときは、一か所にとどまったまま、足先を聴衆のほうに向けて立つ。そして、話しを止めて間を置き、場所を移動します。移動をやめたら、また話はじめます。
■印象的なビジュアル効果
・コーディング・メソッド 高解像度の写真をページ一杯に表示する
・高橋メソッド でか字のみを画面いっぱいに表示する
■恐怖心を克服する
・すくなくとも3回は練習をしよう
・会場に早く入って下見をする
・冒頭の部分を暗記しよう
・つかわなくても、スピーチの概要をメモにしてポケットに忍ばせよう
・中身の濃いフィードバックが得られる環境でとにかく、練習をする
・TEDの動画を実際にみてじっくり内容を吟味すること
・本書を携帯して、気になる点を何度もチェックしてみよう
目次
第1章 TEDの使命
第Ⅰ部 内容・ストーリー・構成
第2章 トピックを選ぶ
第3章 キャッチフレーズを作る
第4章 スピーチを成功させる「紹介」の秘訣
第5章 スピーチのはじめ方
第6章 スピーチの本論とつなぎ
第7章 スピーチの締め方
第8章 ストーリーを語る
第Ⅱ部 伝え方とスライドデザイン
第9章 スピーチを成功させる言葉の使い方
第10章 スピーチにユーモアを盛り込もう
第11章 身体を使ったコミュニケーション
第12章 印象的なビジュアル効果
第13章 恐怖心を克服しよう
第14章 本を置いて話しはじめよう
ISBN:9784105064914
出版社:新潮社
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2013年09月30日7刷