平山洋介の作品一覧
「平山洋介」の「住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~」「住宅の社会性を考える──住宅観と地域社会の形成」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「平山洋介」の「住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~」「住宅の社会性を考える──住宅観と地域社会の形成」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
住宅政策を特に問題視したことがなかったので、本書は非常に刺激的であった。
高度経済成長期は、「一億総中流」の時代であり、政府の持ち家を推奨・支援する政策は成功していたかも知れないが、時代は既に転換期を迎えており、政策も改善が必要である。
このまま持ち家が有利な社会を続けるのは得策ではない。というのは持ち家は、相続できるので富む者の子が有利であり、それにより格差の連鎖が起きやすいからである。
富む者の子と貧者の子では、住宅面から言っても不利な状況にある。これは「機会の平等」とは言えない。
多様性に寛容な社会を構築するためにも、持ち家を推進する政策は見直しが求められる。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
借家から持家へ、小さな家から大きな家へ、マンションから一戸建てへ…。
戦後日本では、住まいの「梯子」を登ることが標準のライフコースとされ、政府・企業はこのような「普通の家族」を支援し、そこから外れた層には冷淡な保守主義の姿勢をとってきた。
ところが、時代が変わり(経済停滞、少子・高齢化、未婚と離婚の増大…)、さまざまな人生のかたちが現れ、「持家社会」は動揺し始めた。
さらに、90年代末から住宅システムが市場化され、住宅資産のリスクは増大した。
ローン破綻があいつぐ事態が、これから日本で起こらないとも限らない。
本書は、グローバルな潮流をふまえたうえで、住宅システムの変遷を検証する
Posted by ブクログ
詳しくはブログで書いていますが、他にも2章に書かれていたジム・ケメニーの住宅システム論を用いて日本の住宅システムを相対的に位置づけたり、住宅政策と政治の関係なども非常に興味深かったです。
住宅・住まい方について興味がある私ですが、基本的に考えることは都市計画というマクロ的視点から住宅をどうするかとか、住宅ストック流通の活性化をどうしたらいいかとかで「セーフティネット」として考えることはありませんでした。「所得をちゃんと得てから住宅をゲットすればいい」と捉えてきた。
だけど、ライフスタイルの変化や雇用の変化によって持家取得が住み方のメインストリームではあり続けないだろうと感じるし、住宅の資産