作品一覧

  • 住宅の社会性を考える──住宅観と地域社会の形成
    完結
    -
    全1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ住宅は「社会的」なものなのか。住宅観・住宅構想の変遷と、民間零細借家、社宅、市営住宅、橋下の住宅、そして、ホームレス向け簡易宿舎での住民の日常生活や抵抗・反対運動の事例から考える。
  • 土地と家と日本人
    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●遊牧民と農耕民の世界史から振り返る 日本人が引き継いだ封建的精神「一所懸命」 井上章一 ●自由な私的所有が招いた都市と農村のアンバランス 法と歴史から読み解く日本の土地概念 松尾 弘 ●庶民の夢だった「マイホーム」 老々相続の現実と求められる流動化政策 平山洋介 ●大きく変化する若者の「家」 家族の「安住の場」から「交流の場」「資産」へ 笠松美香 ●空き家・所有者不明土地問題の現在 住まいの終活をいかに進めるか 野澤千絵 ●〔ルポ〕空き家大国の現場を歩く 人口流出と分断が廃屋列島を生む 葉上太郎
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~
    3.8
    1巻946円 (税込)
    「住」の不平等が拡大している。住宅政策は「普通の家族」だけが恩恵を受ける、経済刺激策のままなのか。独身者や困窮者も含め、多様化する人びとの暮らしを改善できるのか?

ユーザーレビュー

  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~

    Posted by ブクログ

    住宅政策を特に問題視したことがなかったので、本書は非常に刺激的であった。

    高度経済成長期は、「一億総中流」の時代であり、政府の持ち家を推奨・支援する政策は成功していたかも知れないが、時代は既に転換期を迎えており、政策も改善が必要である。

    このまま持ち家が有利な社会を続けるのは得策ではない。というのは持ち家は、相続できるので富む者の子が有利であり、それにより格差の連鎖が起きやすいからである。

    富む者の子と貧者の子では、住宅面から言っても不利な状況にある。これは「機会の平等」とは言えない。

    多様性に寛容な社会を構築するためにも、持ち家を推進する政策は見直しが求められる。

    0
    2011年11月06日
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~

    Posted by ブクログ

    普通の人(会社に入って、結婚して、子供が出来て。)が、持ち家を取得するという『梯子』を登ることがスタンダードという戦後の政策が、時代が変わって、その梯子が崩れてきた。

    著者もあとがきに書いてあるように、住宅問題に対しての関心及び研究が今までおろそかになっていました。

    誰しも双六のゴールのように持ち家を持つのが当たり前と思っていたのに、改めてこの著作のように色々なデータをもとに多様化する社会を指摘することは大事です。

    かつ今後の住宅政策が持ち家を優先することなく、賃貸など違う形態にも力を入れるべきだと改めて感じました。

    0
    2011年08月23日
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    借家から持家へ、小さな家から大きな家へ、マンションから一戸建てへ…。
    戦後日本では、住まいの「梯子」を登ることが標準のライフコースとされ、政府・企業はこのような「普通の家族」を支援し、そこから外れた層には冷淡な保守主義の姿勢をとってきた。
    ところが、時代が変わり(経済停滞、少子・高齢化、未婚と離婚の増大…)、さまざまな人生のかたちが現れ、「持家社会」は動揺し始めた。
    さらに、90年代末から住宅システムが市場化され、住宅資産のリスクは増大した。
    ローン破綻があいつぐ事態が、これから日本で起こらないとも限らない。
    本書は、グローバルな潮流をふまえたうえで、住宅システムの変遷を検証する

    0
    2011年04月09日
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~

    Posted by ブクログ

    詳しくはブログで書いていますが、他にも2章に書かれていたジム・ケメニーの住宅システム論を用いて日本の住宅システムを相対的に位置づけたり、住宅政策と政治の関係なども非常に興味深かったです。

    住宅・住まい方について興味がある私ですが、基本的に考えることは都市計画というマクロ的視点から住宅をどうするかとか、住宅ストック流通の活性化をどうしたらいいかとかで「セーフティネット」として考えることはありませんでした。「所得をちゃんと得てから住宅をゲットすればいい」と捉えてきた。

    だけど、ライフスタイルの変化や雇用の変化によって持家取得が住み方のメインストリームではあり続けないだろうと感じるし、住宅の資産

    0
    2011年01月23日
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~

    Posted by ブクログ

    ★住宅は景気対策ではない★思い入れが強すぎるのか文章はやや読みにくいが、主張はシンプル。住宅は景気対策として持ち家政策に偏ってきた。だが住宅は生活の基本インフラ。社会福祉の点からも持ち家と賃貸は同じように補助されるべき、と述べる。この点はまさに同感、誰かに言ってほしいとずっと思っていた。それは著者が建築・住宅畑の学者だからで、自分もその系列に属するからだからなんだろうが。

    0
    2010年02月06日

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