「幸せは「考え方」や「心の持ちよう」ではなく、行動で決まります。」
•NHKの番組「幸福学」白熱教室の5回分の内容をまとめたもの
•幸福学の研究者による講義
■幸福になるために必要なこと
•人との交わり
•親切
•ここにいること
幸福の「レシピ」
「幸せになるには、ケーキを作るときのように、3つの材料が必要なのです。
それは「人との交わり(social)・親切(kind)・ここにいること(present)」の3つです。」(p.039)
■幸福になる3つのお金の使い方
•モノより経験を買う。記憶に残り、自分だけの個性を感じ、他人と社会的価値を共有できるから
•ご褒美化。楽しいことをいったん中断してみる
•他者への投資。自分のためよりも他人のためにお金を使った方が幸福度が高い
•進化の過程で、助け合うことが有利に働いたから生まれたのではないか。
■幸福を客観的に測定するために必要なこと
•認識。今ある人生を客観的に見ること
•感情。喜びや愛情、満足、熱意などのポジティブな感情の集合。
■有意義でエネルギーにあふれる人生に必要な4つの要素。このうち仕事が最も重要
•仕事
•目先の利益を越えた理想
•高い目的意識
•社会とつながっているという実感
■人が仕事に対して持つ意識。どれかは必ず持っているもの。同じ仕事でも考え方で変わる。
•ジョブ。仕事を単なる労働と位置づけている。
•キャリア。経歴や向上しているという実感を動機に働いている。
•コーリング。天職だという実感が動機。これが幸福度が最高。
■仕事に対する意識を変えるには
•社会的な交流の質や量を修正する。
•仕事の意義を広げる。
•やり方や範囲を見直す
■困難を受け入れる
•つらいと思っている自分を客観的に見る「メタ認知」をする
•不快さは自分の中にあるもの。
•今ある幸せを改めて確認する
•短い間であれば、いやな感情を味わいきる
•人に対する思いやりを持つ
•いいことが起こったときは「自分が関わったから、その状態が続く、自分の人生すべてに影響する」と考える。悪いことが起こったときは「原因は自分ではない、一時的なこと」と考える。
■ホスピス患者に聞いた、人生で1番後悔していること
•人の期待に応える人生ではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった
•あんなに働かなければよかった
•勇気を出して自分の気持ちを伝えればよかった
•友だちとつきあい続ければよかった
•自分が幸せになるのを許せばよかった
幸福も不幸も伝染する。
親友、家族、恋人との良好な人間関係は幸福度を高める。特に日本では友人関係の多様性が幸福に影響する。
▼ あわせて読みたい ▼
『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野 隆司
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)
作者: 前野隆司
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2013/12/18
メディア: 新書
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 幸せのメカニズム。 幸せになる、幸せでいるには、どうしたら良いのか。 本書では、幸せのメカニズムを知って、それらを満たすための考え方などについて書かれています。
『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野 隆司 - ビジネス書をビジネスのチカラに