作品一覧

  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ
    4.2
    1巻748円 (税込)
    ホームレスが路上死し、老人が孤独死し、若者がブラック企業で働かされる日本社会。人々のつながりが失われて無縁社会が広がり、格差が拡大し、非正規雇用が常態化しようとする中で、私たちはどう生きればよいのか? 本当の“絆”とは何か? いま最も必要とされている人々の連帯とその倫理について、社会的に発信を続ける茂木健一郎と、長きにわたり困窮者支援を実践している奥田知志が論じる。【目次】まえがき 茂木健一郎/<対談>真のつながる力とは何か 奥田知志×茂木健一郎/(1)健全に傷つくことができる社会へ/(2)キリスト教の思想とホームレス支援/(3)生きる意味を問う/絆は傷を含む―弱さを誇るということ 奥田知志/あとがき 茂木健一郎

ユーザーレビュー

  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

    Posted by ブクログ

    某所読書会での課題図書.奥田さんのバイタリティーが凄い.「傷つくことを極端に避ける」傾向のある現代社会.しかし社会は「健全に傷つくための仕組み」だと考えられる.タイガーマスク現象は、「無縁社会」の顕在化では.「絆は傷を含んでいる」「絆は傷から始まる」... 素晴らしい言葉が満載の好著だ.茂木さんの反応も素晴らしい.

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    2019年02月23日
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

    Posted by ブクログ

    まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
    脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援することについて奥田さんは、それは強い者が弱い者を助けている、という構図ではなく、支援する側も弱い人間で、弱い者同士が支え合っていると捉えることが大事だと話します。
    元ホームレスのおじさんが小学校の講座で語った話がとてもよかった。「自分で頑張るしかないと思って生きてきたんだけれど、この世には助けてく

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    2014年05月17日
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

    Posted by ブクログ

     「Ministry」第10号の対談「3・11後の宗教界を斬る」で文化人類学者の上田紀行さんと対談したホームレス支援機構の奥田さん。今回の対談相手は、NHK「プロフェッショナル」以来の長いお付き合いとなっている脳科学者の茂木健一郎さん。

     「私自身はクリスチャンではないが、以前から、『自ら傷ついたものこそが叡智を得て、世界を救うことができる』というキリスト教の根本思想に、深い共感と関心を抱いてきた」という茂木さん。信仰に支えられた洞察に基づく奥田さんの支援活動に触れ、「何度も魂がふるえた。精神の美しい火花が散る思いがあった」と述懐している。読者も2人の対談を傍らで「聞き」ながら、牧師と脳科学

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    2013年11月14日
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フォトリ24冊目。「傷み」、「傷つく」ことから世界を読み解く。傷つくことを極端に恐れふみこまない、スルーする感覚が今の日本のベース。「負け組」はその犠牲者。でも、人に手を差し伸べることができるのは「傷み」知るもの。期待すべきは高スペックな人材ではなく、「傷ついたひと」達かも。
    奥田牧師のキリストや処女降誕、宗教の意義についての考え方もとても面白い。不登校についての解釈も当事者の立場にたち、ハッとさせられました。

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    2013年09月11日
  • 「助けて」と言える国へ――人と社会をつなぐ

    Posted by ブクログ

    タイトルはいいものの、新書ということでそこまで期待してなかったのだけど、いい本に出会えました。やさしい対談でした。
    奥田知志さんをこの作品ではじめて知ったのですが、おもしろい考え方をしていて、めちゃくちゃ共感した。
    ここまでひととのかかわり方において共感したひとははじめてかもしれない。
    出会うことは、そのひとを自分の中に住まわせること。そのひとのもたらす責任とか面倒を引き受ける覚悟をすること。
    このひとの本を読んで、自分の考えを深めていきたいと思った。

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    2013年09月10日

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