作品一覧

  • 海底ごりごり 地球史発掘
    3.7
    1巻950円 (税込)
    海底は、ある意味「宇宙よりも遠い場所」ともいえる最後のフロンティアであり、日本が世界の最先端を走る研究分野だ。ニュージーランド沖の海底から掘り出される珪藻の化石を研究すべく、新鋭の古生物学者が国際共同研究に参加した。トイレの横の絶妙な貼り紙、外国人研究者とのけんか、改めてわかった日本人研究者の強味……。デビュー作で産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど独特のみずみずしい表現力で注目を浴びる著者が、科学掘削船上の研究生活を快活に綴る。一方で、世にも美しい珪藻の紹介、地球の気候さらに世界史にも大きな影響を及ぼした海洋大循環など、古生物学や地球史研究の魅力も取り上げる。「研究のリアルな描写が非常に面白い!」と毛利衛氏も推薦。

ユーザーレビュー

  • 海底ごりごり 地球史発掘

    Posted by ブクログ

    マイナーな仕事だけど、地球史を研究する研究者。
    いいねぇ。仕事に対する情熱と愛情がある。
    でも、税金で税金でなどと言わなくても、研究者が研究者らしく
    楽しめたらそれでよいのだと思う。
    いい本だった。

    0
    2013年12月02日
  • 海底ごりごり 地球史発掘

    Posted by ブクログ

     微化石,特に珪藻化石が専門の著者による,海底掘削調査の紹介。海底調査の概要から船上生活の実際まで,なかなか詳しいわりに肩肘張らずに読める。地層は地球環境のタイムカプセル。
     日本の「ちきゅう」やアメリカの「ジョイデス・レゾリューション」といった科学掘削船で,海底を何千メートルも掘り,コアを採取して堆積物を分析すると,地球の歴史の様々なことがわかる。過去に北極と南極が反転していたことも,この種の調査で確証された。地磁気反転説は日本人(松山基範)の業績。
     掘削用のドリルピットの仕組みや,「ちきゅう」が世界で初めて導入したライザー掘削システムについても図や写真を交えた説明。コアを収容するための筒

    0
    2012年04月07日
  • 海底ごりごり 地球史発掘

    Posted by ブクログ

    前職の時の知人が地質調査のための海洋掘削船「ちきゅう」に関する仕事をしているので、「地球ごりごり」のタイトルの良さと合わせ親近感を感じ買ったのが本書。とは言え、残念ながら名大助教授である著者がここで実際に乗った掘削船は米国の掘削船の「ジョイデス・レゾリューション」で掘削海域はニュージーランド沖なので「ちきゅう」は殆ど出てこない。

    でも掘削そして地質年代調査の方法などが判りやすく説明されており読みやすい。その中で著者が専門とするのは「微化石」、その中でも珪藻。太古の昔からそこに水さえ有れば存在した珪藻の微化石を、船上で掘削したコアサンプルから収集して地質の年代測定等を調べていくというのが仕事の

    0
    2012年01月22日

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