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  • 余談ばっかり  司馬遼太郎作品の周辺から
    4.0
    1巻611円 (税込)
    状況さえ許せば、「理屈」抜きの面白い話をつくりたくていつもうずうずしていた人なのだ――30年間、担当編集者として名作誕生の現場に寄り添った著者が、深い敬愛とユーモアを込めて“司馬さん”を綴る。国民作家の意外な癖とは? 感嘆すべき人間力とは? 日露戦争、新選組、戦国大名などなど歴史余話も楽しい洒脱なコラム111篇!

ユーザーレビュー

  • 余談ばっかり  司馬遼太郎作品の周辺から

    Posted by ブクログ

    和田宏(1940-2013)、文藝春秋の編集者。30歳の時から司馬遼太郎の書籍(全集や単行本)を担当し続けた。2006年から『週刊朝日』に連載された「週刊司馬遼太郎」中のコラムを執筆した。本書は、そのうち111回分を収録。余談と断るだけあって、どれも軽妙。
    1回分見開き2ページ、作品の内容のプチ解説、フォローアップ、注釈、こぼれ話やトリビア。どこまでが史実で、どこからが(なにが、だれが)司馬のフィクションかにも触れている。司馬作品を読む際にはvery useful。ただし、時代もの・歴史もの限定。紀行とかエッセイはあつかっていない。
    著者は2013年10月22日に逝去。本書の刊行は12月10日

    0
    2025年12月01日
  • 余談ばっかり  司馬遼太郎作品の周辺から

    Posted by ブクログ

    著者は文藝春秋で、「司馬担当編集者」を30年も続けた名物編集者。

    「週刊朝日」2006年から続く連載「週刊司馬遼太郎」のコラム「余談の余談」111回分を文庫化したもので、タイトル通り司馬遼太郎に纏わる肩の凝らない軽い読み物だが、書き手の和田氏の軽妙な文章がこれに拍車をかける。
    例を上げると、
    「余談24・胡蝶の夢」から
    江戸の地所は武家屋敷と寺社で85%を占め、残りに町人がひしめくから、多くは長屋住まい。10平方米ばかりでは土間にかまどを据えれば、あとはノミ・シラミの棲む六畳一間きり。便所は共同、風呂は銭湯。混浴だったが、残念なことに暗くてなにも見えない・・・(略)・・・夜は長いがすること

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    2017年05月14日

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