和田宏の作品一覧
「和田宏」の「余談ばっかり 司馬遼太郎作品の周辺から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「和田宏」の「余談ばっかり 司馬遼太郎作品の周辺から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
和田宏(1940-2013)、文藝春秋の編集者。30歳の時から司馬遼太郎の書籍(全集や単行本)を担当し続けた。2006年から『週刊朝日』に連載された「週刊司馬遼太郎」中のコラムを執筆した。本書は、そのうち111回分を収録。余談と断るだけあって、どれも軽妙。
1回分見開き2ページ、作品の内容のプチ解説、フォローアップ、注釈、こぼれ話やトリビア。どこまでが史実で、どこからが(なにが、だれが)司馬のフィクションかにも触れている。司馬作品を読む際にはvery useful。ただし、時代もの・歴史もの限定。紀行とかエッセイはあつかっていない。
著者は2013年10月22日に逝去。本書の刊行は12月10日
Posted by ブクログ
著者は文藝春秋で、「司馬担当編集者」を30年も続けた名物編集者。
「週刊朝日」2006年から続く連載「週刊司馬遼太郎」のコラム「余談の余談」111回分を文庫化したもので、タイトル通り司馬遼太郎に纏わる肩の凝らない軽い読み物だが、書き手の和田氏の軽妙な文章がこれに拍車をかける。
例を上げると、
「余談24・胡蝶の夢」から
江戸の地所は武家屋敷と寺社で85%を占め、残りに町人がひしめくから、多くは長屋住まい。10平方米ばかりでは土間にかまどを据えれば、あとはノミ・シラミの棲む六畳一間きり。便所は共同、風呂は銭湯。混浴だったが、残念なことに暗くてなにも見えない・・・(略)・・・夜は長いがすること