作品一覧

ユーザーレビュー

  • ドキュメント高校中退 ――いま、貧困がうまれる場所

    Posted by ブクログ

    今回の本はドキュメント

    僕は今週から学習ボランティアに参加させていただいてます。
    「経済格差」を「教育格差」にしない
    というライフワークに向けてようやく1歩目を踏み出したところです。

    いろいろと本を読んで知る中で一番感じるのは「親の格差」です。
    本書では経済的問題のみならず「文化資源のなさ」「心理的孤立」が大きな問題としてあげられています。
    いわゆる昔は経済的には困窮していても文化的、精神的に高尚な家庭はたくさんありました。
    僕の友人でも奨学金を受けながら大成した子もたくさんいます。
    しかし今は経済格差が全ての格差の根本になりつつあります。

    本書に「親の期待格差」という言葉があります。

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    2019年09月07日
  • ドキュメント高校中退 ――いま、貧困がうまれる場所

    Posted by ブクログ

    貧困と底学力。相関はあると思ってはいましたが、実際のデータやレポートをみると想像を絶していました。衝撃です。

    最初、「この日本で、掛け算の出来ない高校生って・・・。」と、思っていましたが、「学ぶべき意欲」を一切踏みにじられて育てられた子どもに、すべての責任を押し付けていいのか?

    そして、その負の連鎖が続いていくのです。実際の高校中退者は8%を越えているという現実。もう「貧乏人の子沢山」とか「やる気の問題」だと言ってられません。

    この国のあり方を本当に考えなおさないといけないと感じました。

    バラマキだと感じていた高校無料化には、こういう側面もあったんですねぇ。民主党のやり方には、いまでも

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    2018年10月14日
  • ドキュメント高校中退 ――いま、貧困がうまれる場所

    Posted by ブクログ

     この豊かな国で何故こんなことが起こっているのか。こういう情報は本でしか知ることができない(=身近に例がない)という事実が社会の階層断絶を物語っている。
     確かに親から相続されるものは単に金銭だけではない。ウチは子供の頃ものすごく貧乏で両親ともに中卒だったが、幸いにも努力は報いられること、希望を持つことの大切さ、高等教育進学の動機づけなどを母親から与えられた。おかげで(借金とバイト漬けで苦学はしたものの)大学院まで修了し、現在は貧乏を脱出しているが、今の生活は決して自分の努力によるものだけではないことを改めて感謝した。母親は地区トップの高校に行けるだけの成績だったが、経済的な制約で進学を断念せ

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    2015年04月29日
  • ドキュメント高校中退 ――いま、貧困がうまれる場所

    Posted by ブクログ

    いつかのNNNドキュメントで放送された「高校中退」に衝撃を受け、そのことをふと思い出しこの本に出逢いました。
    第一部(第1章~3章)には非常に多くの方の話がでてきます。
    中退した当事者はもちろん、その家族やかつて教えていた教師の話。
    「貧困」にクローズアップし、未就学児の家庭や保育士からも数多の話を引きだされています。
    読んでいて、実際のこととは思えないような、思いたくないようなエピソードが非常に多いです。
    希望を見出せる糸口がわからない、暗澹とした気持ちになりました。

    この本が出版された翌年に高校無償化法は施行され、その結果、経済的理由による中退者は減少したという調査結果もあります。
    とり

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    2013年11月12日
  • ドキュメント高校中退 ――いま、貧困がうまれる場所

    Posted by ブクログ

    所謂「最底辺」と位置づけされる学力下位の公立高校に通う高校生を中心に、高校中退の現状を述べ、その背景には経済格差による貧困問題があることを明らかにしたドキュメント。
    全体としては2部構成で、前半は高校中退の現実について、直接中退者に取材した結果を列挙する。後半は高校中退の背景には何があるのか、さらにその打開策を提示する。
    前半が全頁の3/4を占めており、中退の現実を読んでいくと結構凹む。思った以上に酷い。
    読後感としては、高校よりも小中学校の現状がどんなものか気になった。高校中退者は様々な家庭の事情により、小中学校時分から学習の機会をはく奪されてきているからだ。
    そのような小中学時代を送ってき

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    2012年10月04日

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