神鳥奈穂子の作品一覧
「神鳥奈穂子」の「拷問と刑罰の中世史」「愛されなかった娘の愛の子」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
素敵なお話でした。
ハーレでは王道の一つである「夫婦の愛の再生物語」です。
ヒーローはタイトルどおり、自ら興した事業で成功を収め、大金持ちになった伯爵です。
ヒロインも元、富裕階級に属していましたが、父が借金を残して亡くなり、大学進学の夢も諦めて派遣会社に登録してメイドとして働いていす。
二人は公にはしていなけれど、夫婦で、二人がまだ若い頃、結婚しました。結婚後、ヒーローが仕事のためにアメリカにいかなければならくなり、妻についてきて欲しいと頼んだその時、まさに父親が亡くなったのでした。
ヒロインは動揺する母を一人残しておけず、夫に一緒には行けないと別離を切り出したのです。
それから年月が流れ、二人はヒロインがメイドとして働いていた場所で再会。
止まっていた刻が動き出す、という展開です。
登場人物たちは間違いなく富裕階級の人たちですが、問題を抱える若い夫婦としては、本当に、どこにでもいそうな夫婦だし、問題そのものもリアリティがあります。
身近な物語り設定がお話を現実感あるものとして読者に認識させ、読み手は人物たちに起こる出来事が他人ごとではなく感じられるため、感情移入しやすかったり、共感できたりするのではないでしょうか。
表紙の大観覧車の写真は何故なのかと思っていたら、最後の方まで読み進めていったら、その理由が分かります。クリスマス間近の煌めく町、観覧車、まるでドラマか映画の美しい映像を見ているようです。
互いを想い合っているにも拘わらず、若さと周囲の状況によって離れざるを得なかった若いカップルが大人となり、改めて自分たちの関係を見つめ直し、夫婦としての絆を結び直すお話です。
読んだ後、ホッとするような優しい気持ちになれました。
Posted by ブクログ
オビに「おすすめ 感涙必至」と書かれているだけあり、なかなかに読み応えのある作品でした。
長く辛い不妊治療の末、漸く身ごもった赤ちゃんが胎内死亡してしまい、哀しみと絶望の淵にいた女性医師キャリー。彼女は同じく医師である夫コナーがもう彼女への愛と関心失ったと思い込み、置き手紙一つを残して家を出ます。
すべてはコナーに横恋慕する看護士の企みで、彼女がキャリーにあることないことを告げたためでした。
哀しい誤解がすれ違いを生み、妻の家出を知ったコナーは懸命にキャリーのゆくえを探すのですが-。
キャリーが十代のシングルマザーたちの保護施設「身を寄せる場所」に居候することなり、自分の娘ほどの年齢の少女たちと接する中で、次第に冷静さを取り戻し、コナーとの夫婦関係についても見つめ直してゆく過程がよく描かれています。
また、十代で予期せず妊娠した少女たちの様子、心理描写など克明、リアルで、思わず読んでいる自分まで共感して緊張したり哀しんだりすこともありました。
ハーレクインというと、イケメンだけど強引な俺様ヒーローとの契約結婚、、、割と王道パターンを連想しますが、コチラの作品は官能的な要素は一切無く、愛を見失いかけた夫婦がその絆を見つめ直すストーリーです。
更に、十代の妊娠という社会的な問題、更には彼女たちの苦悩と悲哀をリアルに描写することにより、社会的な問題も提起しているように思えます。
素晴らしい作品でした。
もっと、こういう作品が今後も増えることを期待します。
一つ気になるのが、キャリーが看護士の嘘をあまりにあっさりと信じすぎたところです。
普通は、あれだけで家出を決意するところまでいくかな、、、と少し強引にもっていっているかなという気もしました。
しかし、キャリーが死産によって極限状態まで追い詰められていると考えたら、そういうのもありなのでしょうか。
共に医師の二人が学会で出逢う。ヒーローは妻を病で2年前に、ヒロインは赤ん坊を7年前に亡くしていて(その子には遺伝子的疾病があった)心に傷を抱える二人。出会って即惹かれ合いベッドイン。ヒーローが隠し持っていた指輪で既婚者と思い気まずい別れをする。が、ヒロインの病院に来て再会。ヒーロー実はヒロインを求めて来たくせに彼女の妊娠を知り激怒。怒りすぎてて暫しこう着状態だが、二人の心情は事細かに描いているためわかりやすい。ただ歩み寄るあたりに唐突感あり単に欲望に負けたか?と受け取れるかも。身体以外の相性の良さも散りばめられているのに、なぜか物足りなさを感じる。全体的に惹かれ合う説得力にかけるのは、なんでだろ??妻の命日や葬式だった日に一人になりたがる、はわかるけど、作品の長さが足りないからかヒロインへの想いがかすんでしまう。赤ん坊の写真のくだりは少々読んでいてシンドイ。と不満点を書いたが、概ね面白い作品。
©1984年
心暖まるベティ作品。
16才差の2人。
ヒロインは母の教えに従って、料理が上手いらしいが、実際には食べてばっかりでヒーローの胃袋を掴んだのは、ヒロイン母でした。