この漫画は、いわゆる普通のヤンキー漫画ではありません。
「ヤンキー」×「タイムリープ」という異色の組み合わせです。
さらに、タイムリープによって徐々に謎が解き明かされていくサスペンスの要素も。
これらの組み合わせ、面白くないはずがありません…!
そんな話題作『東京卍リベンジャーズ』をご紹介します!
『東京卍リベンジャーズ』基本情報
まずはあらすじや作者など、漫画『東京卍リベンジャーズ』の基本情報をご紹介していきます!
『東京卍リベンジャーズ』あらすじ
花垣タケミチは、中学時代に付き合っていた人生唯一の彼女・橘ヒナタが、悪党連合"東京卍會"に殺されたことをニュースで知る。壁の薄いボロアパートに住み、バイト先では6歳年下の店長からバカ扱い。極めつけはドーテー……。そんなどん底人生まっただ中のある日、12年前の中学時代にタイムリープする!! ヒナタを救うため、逃げ続けた人生を変えるため、ダメフリーター・タケミチが、関東最凶不良軍団の頂点を目指す!!
花垣タケミチは、中学時代に付き合っていた人生唯一の彼女・橘ヒナタが、悪党連合"東京卍會"に殺されたことをニュースで知る。
壁の薄いボロアパートに住み、バイト先では6歳年下の店長からバカ扱い。極めつけはドーテー……。
そんなどん底人生まっただ中のある日、12年前の中学時代にタイムリープする!!
ヒナタを救うため、逃げ続けた人生を変えるため、ダメフリーター・タケミチが、関東最凶不良軍団の頂点を目指す!!
本作では、東京卍會(とうきょうまんじかい)という極悪組織が渋谷の一不良軍団だった頃(12年前)に戻り、過去から未来を変えてゆくことで初恋の人の死を防ごうとする主人公・花垣タケミチの奮闘が描かれます。
こいつがとにかく、かっこ悪くて、カッコいい。
突っ張ることが男の勲章。突っ張れなかった過去の自分と決別し、愛するもののために頑張る花垣タケミチの姿に、胸が熱くなります!
作者は『新宿スワン』の和久井健先生
この作品の作者は、あの『新宿スワン』の作者である和久井健先生です!
和久井先生は、2004年にヤングマガジン新人漫画賞にて佳作を受賞し、デビュー。
翌年2005年に、『週刊ヤングマガジン』にてあの名作漫画『新宿スワン』の連載を開始します。
他にも『セキセイインコ』(完結5巻)や『デザートイーグル』(完結5巻)などの作品を発表しています。
現在、本作『東京卍リベンジャーズ』を『週刊少年マガジン』にて連載中。
累計発行部数は200万部を突破!
『東京卍リベンジャーズ』の累計発行部数は、1巻~11巻までが発売されている5月27日時点で、なんと200万部越え!(公式ツイッターより引用)
読者を飽きさせない衝撃展開の連続にファンは拡大の一途。重版に次ぐ重版の、大ヒット漫画です。
さらにはフランス語版の『東京卍リベンジャーズ』も出版されることが決まっているとのこと。
日本のヤンキー文化が海外の漫画好きにどう映るのか、こちらも楽しみですね!
それでは、漫画『東京卍リベンジャーズ』大ヒットの理由を徹底解剖していきます!
綿密に練られたSFサスペンス!過去と未来が複雑に交差する!
本作はヤンキーたちの抗争を軸に描いているが、未来から過去へタイムリープしながら過去の出来事を紐解いていく「SFサスペンス」のテイストが強い物語でもあります。
主人公・花垣タケミチがタイムリープするための鍵は、タケミチの元カノである橘ヒナタの弟・ナオトと握手をすること。
タケミチはこのタイムリープの能力を利用して、「東京卍會」(略して「東卍」(トーマン))に殺された元カノ・橘ヒナタを救おうと過去に戻る決意をします。
ここからタケミチの過去と現在との行き来が始まります。
(※過去から現在に帰りたい時は、過去で幼い頃のナオトと握手すれば帰ってこれるのだ!)
タケミチは、ナオトと共に、現在へと続く歴史の発端となったであろう「出会い」や「事件」を推理し、その瞬間に立ち会い阻止することで、未来を変えようと奮闘します。
なぜ、「東卍」は一般人を巻き込む凶悪組織となってしまったのか。
橘ヒナタが殺されなくてはならない理由はどこにあるのか。
ナオトの分析力は優秀で、現在に残る過去のデータに基づいて筋の通った仮説を組み立てるのですが、実際にタケミチが過去にタイムリープしてみると、当初の推理とは異なった人間模様が繰り広げられていたり…。
複雑に絡み合う過去の出来事を1つ1つ整理しながら、やっとの思いでミッションを成し遂げるタケミチ。
しかし現代に帰ってくると、タケミチが変えた過去がまた違った未来へと繋がっており、これまでになかった事件を発生させてしまいます。
この予測不能なタイムリープのトリックに読者である我々も翻弄され、全く読めない展開にどんどんとページをめくってしまうのです。
ヤンキー漫画といえば大胆な展開を想像する方も多いかもしれませんが、この漫画は極めて緻密。
精巧に作り込まれた「SFサスペンス」としての漫画『東京卍リベンジャーズ』に、ぜひ没入してみてください!
主人公・花垣タケミチをはじめ、登場人物たちの泥臭い雄姿に惚れる!
そして「ヤンキー漫画」の醍醐味である、泥臭い男のプライドも魅力の一つです。
現代で橘ヒナタを殺した「東卍」を止めるべく、12年前の過去に遡って「東卍」のメンバーと出会っていく主人公・タケミチ。
さぞ凶悪なヤンキーたちが犯罪行為を繰り返しているのかと思いきや、タケミチの出会う「東卍」のメンバーは意外にも仲間想いで道を外れたことをしない奴らでした。
特にツートップである「マイキー」と「ドラケン」は、「東卍」の仲間のことを第一に考え、義理と人情に厚い男たち。
彼らの重んじる仁義、漢気に主人公・タケミチは魅せられていきます。
本作では、思わず「かっけぇ…」と溜息が漏れてしまいそうになる漢気シーンが目白押しです。
ヤンキーらしからぬ男泣きをする彼が、当時の「東卍」のトップ・「マイキー」こと佐野万次郎(さのまんじろう)
敵対グループとの抗争の最中に致命傷を負った仲間が、一命を取り留めたという知らせを受け、緊張の糸が切れた瞬間です。
仲間を強く想うが故に流した涙に、彼のトップとしての包容力や愛が滲み出ています。
この意志の宿った目をした男が、「ドラケン」こと龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)。
これは、不良同士の抗争に巻き込まれ重傷を負った一般の女子生徒を見舞い、その両親に頭を下げるシーン。
それが敵対グループの所業だとしても、不良同士の喧嘩に巻き込んでしまったことを誠心誠意詫びる姿は、漢気に満ちています。
他にもイケメンすぎるシーンが盛りだくさん。
こんなに「かっけぇ」奴らが本当に12年後の凶悪組織を牛耳っているのか…!?
そして巻数を追うごとに、「黒幕」の存在が明らかとなっていきます。
気になる黒幕の正体は、ぜひ本編を読んで確かめてみて下さい!
『東京卍リベンジャーズ』終わりに
漫画『東京卍リベンジャーズ』は、既刊11巻(2019年5月現在)です。
タイムリープによって過去と現在との繋がりを明らかにする怒涛のサスペンス的展開と、ヤンキー漫画ならではの漢気溢れる不良たちに魅せられ、どんどんと物語の世界観にのめり込んでいくこと間違いなしです!
無事、すべての人を救うことのできる未来を描けるのか。 全ては、かつてどうしようもない意気地なしフリーターだった主人公・花垣タケミチの手に掛かっています。
大波乱の物語の行方をぜひチェックしてみて下さい!