妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
感情タグBEST3
夏目に訪問されて、あたふたしている名取が可笑しい。的場にも見分けられ無いものを見破れる夏目の凄さ。名取と的場にモテモテなのも分かる。
西村と北本から見た夏目の印象が語られていて新鮮だ。優しい二人の事が、また好きになった。
特別編グッド
西村、北本との特別編が特によかった。西村と夏目が髪型も顔も似た感じで区別がつきにくく、よく考えながら読まないと夏目が二人いるような混乱状態に陥って先へ進みづらいのだけが残念。
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今回は、泣いてしまうのはなかったけど、なんだか状況が動いていく感じがあって良かったです。
特別編の2編も、今と比べると遠くまできたな思わせるもので、ここに配置されているということも、計算されている気がする。
この人は、キャラクターの微妙な距離感をかくのが、本当にうまい。
的場との距離も、これからどうなっていくのか気になります。
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第五十二・五十三・五十四話 連鎖の陰
凶面 マガツメン
夏目、的場一門の式(仮)になる。
的場さんは、夏目の力はもちろん欲しかったんだろうけど、それ以上に理解者とか、味方になって欲しかったのかも。
力の強い妖と関わり続けると妖力が高まるなら、田沼の妖力もその内大きくなっていったりして。
でも、そんなことがあったら、夏目はまた悩んじゃうな。
いや、高まりはしないのか。
特別編10・11
西村と夏目
高校入学してすぐに夏目が転校してきて、前の巻でお正月を迎えてたから、今は3学期かな?
夏目の誕生日っていつだろ。春?今年の誕生日は、藤原家に引き取られる前に多分終わったんだよね?
夏目と塔子さんの誕生日を祝う話も本編で触れられるといいな。
北本と夏目
3週間のでいろいろあったなぁ。
北本くんは、この漫画で1番のいい男かも。
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的場に頼まれて(脅されて)一門を襲う妖:凶面探しを手伝うことになる夏目。スリリングな展開にワクワクさせられます。
そんな中で明らかになる「祓い屋一門」として生まれた的場&名取の宿命の重さ。レイコとはまた違うけれど、案外的場もまた「人とも妖ともうまくやっていけないもの」に思えてきました。
夏目に関わるのも名取同様夏目が好きだから・・って気がします。
あの手紙はそんな思いがかかれてたりしてね~?
夏目を介して的場、名取の間にも繋がる瞬間がくるんじゃないだろうか・・・
今は夢みたいと思います----。
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2012/03/14
【好き】祓い屋:的場が開催する会合に、なかばむりやり参加させられた夏目が人にとり憑いた妖怪を探す。 的場が登場すると名取が出る。 名取の祓い屋としての過去や的場一族の成り立ちなど、夏目が関わっている妖し側の人間模様が少しずつだがドロドロと明らかになってきている。 夏目は今後守りたいものとどう関わっていくのか?これからが気になる巻だった。 他、番外編として夏目の友人「西村」「北本」と出会ったころの話。 視点が彼らになっていたのが良かった。 まだヨソヨソしい間柄でのやりとりが切ないというか焦れったいというか…。 思い出はしょっぱいというか(笑)そんな感じ。
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的場と名取に絡まれる話と、お神酒徳利の同級生からみた夏目の話。
夏目を友人のように思ってるような名取だけど、実際のところ夏目の力を利用してるんだよね。でもって、夏目の力を利用してるだけのような的場だけど、彼は彼で夏目の身を案じてるようでもあるんだよね。
オジサンたちは、皆素直じゃない。というか、個々の背負うものによって素直になることが許されないのか。
藤原家の人たちを、友達を、守りたいという夏目のシンプルな願いは、名取や的場のようなやさぐれてしまったオジサンにはまぶしいものなのかもしれない。
西村と北本のお神酒徳利コンビも、それぞれ抱えてるものがあって…。
高校生ぐらいの年頃って、客観的にはどうであれ、自分ではどうにもならないと思う絶望的なことばかりあるように感じてるものだ。でも、二人はそれを夏目には見せない。夏目が、自分の抱えてる問題を二人に見せないように。
彼らは大人になろうとしている。
だから、自分と世界は、他者は、同じ次元に存在してるばかりではないとしっている。
やっぱ、自分の痛々しい十代を思い出しちゃいますなぁ。やれやれ。
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貴志は、的場一門に協力することで「妖が見える自分」の進むべき道を模索しよう考え、ちょっと成長を見せる。あと、西村と北本との出会いが特別編で2本。この2人、ホントにいい奴なのです。すごく癒される話。
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夏目が嫌っていた的場さんの別の一面を見て何かを感じる。前巻までの多軌や田沼のような友達とは違う、的場さんや名取さん、妖祓い屋との関係にも変化が起きる。
高校の友達といえば、西村や北本との出会いも描かれている。それぞれ思うことは違っても、夏目を大事に思っているのが伝わってくる。
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今まで的場が出てくる話は嫌な感じしかしなかったけど、今回は少し深く触れてあったせいか、違う印象も持ちました。
でもやっぱり好きにはなれないわ。私は名取派!←誰に宣言してるんだよ
それにしても、最近夏目はよくコスプレっぽいことをさせられてるなぁ。眼福。←
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表紙の角付き夏目が可愛いv
アニメ4期が始まった新刊は、的場との共闘と西村、北本の話。夏目にはいっつも泣かされる。まだぎこちなかった頃の夏目が懐かしかった。
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ある日、祓い屋一門の頭首・的場からの手紙を受け取った夏目。だが、読む前にそれを無くしてしまう。内容がわからず不安を覚える中、的場本人が現れ!彼の目的とは―!?
夏目と友人・西村&北本の出会いや交流を描いた特別編2話も収録。
契約と約束という言葉。
似たような意味なのに、契約だと使い捨て、約束の方は大切なものを守りたいという純粋な気持ちがあると思う。
夏目は約束という言葉を使った。
厳しさではなく、優しさで強くなっていく夏目が良い。
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夏目読み返し13巻。
的場さんが夏目を脅して、的場家に敵対する妖払いを追い払う「連鎖の陰」と、西村・北本それぞれと夏目が仲良くなっていく特別編2本の構成でした。
的場さんの長い手紙、ちょっと読んでみたかったんだけど、誰も読まずに、名取さんが破ってしまいました。
西村・北本と夏目は、読んでみるとなんか、時系列が少々おかしいような気もしますがまぁ、そこは愛嬌かな。
妖とのつながりの話よりはほろり要素というよりは、人間ドラマの方に重きが置かれていて、ちょっと私的には読みごたえが薄い巻だったといえる気がします。
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名取、的場、そして同級生たちとの関わりに重きを置いた内容。
友だちになった同級生たちの心の揺らぎが良い。
良い友情を得て、良かったね、夏目(^^♪
名取さん、的場さんとは、今後も難しい付き合いになりそうな予感。
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的場さんの事をだんだん嫌いにはなれなくなってきました。
夏目も的場さんも名取さんも、妖との距離感や捉え方が違うだけで、
どのあり様が正解なんて言えないんだなぁと実感します。
西村と北本のお話も良かった!
今では気兼ねない関係のように見える三人だけど、
夏目が転校してきた当初は、色々あったんですね~。
ほっこりと胸が温かくなりました。
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最初は妖怪退治もの。手紙が気になるね。何が書いてあったんだろう。
残りは、友達のとお話しが2人分。こっちはほとんど妖怪も出てこず。2人ともいいやつでいい話。地味な話だけど。
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的場さん大活躍。
黒スーツも似合うね。
名取さんの慌てっぷりにときめいた。
アニメでは濃い西村と北本(マンガではモブとしか思ってなかった初期)
マンガでじっくり書いてくれてうれしい。
二人とも鈍くていい人だなーと思ってたけど、それなりに色々あるんだね。
昔の夏目の色っぽさは最 高 だ !
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やっと読んだ…!!笑
的場のセリフが全て諏訪部ボイスで再生される脳内。ある意味それでよかったかも。的場の人間味みたいなところが少しだけわかった…かなあ。番外編は西村のエピが好き。こうして夏目がひとりじゃなくなっていくの、いいなあ。
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やっぱりこの作品はすごくいい。読むとほっこりしたりせつなくなったり。今回は夏目の友人・西村と北本とのお話も収録されていて、彼らの夏目への思いや家庭のことなどが知れたのは新鮮だったし、彼らが夏目と友人になれて本当に良かったと思った。田沼編もぜひ読んでみたいです^^
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的場さんと(あと名取さんも)、西本君・北村君とのエピソード。
本当に良い友人達だ・・・!
藤原夫妻といい、夏目君は素敵な人達にやっとめぐり合えてよかったと思います。
そして的場さんはあいもかわらずミステリアスです。今後、夏目君との関わりがどうなっていくのか楽しみ。
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的場さん再び…!
あとは、夏目×西村、夏目×北本の出会い編収録。
夏目は、西村の世話焼きなところに救われることもあるんでしょうね。
ってか、お調子者のようでいて、西村も色々と家庭環境複雑なのね。
北本と夏目は意外とまだ付き合い浅かったんだねぇ。
でもミーハーの西村と比べると、夏目にとっては北本の方が通じる部分が多いのかなと。
北本の家も結構大変な家庭だったのね。普段そんなことおくびにも出さないけれど。
今巻で北本の好感度爆上がりだったw
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"「…そういえばーー私にしてはガラにもなく 長い手紙を書いたのですが
本当にどこへ行ってしまったのでしょうね
……しかしまあ 読まれなかったならそれまでだ…そういう縁だったのでしょう
的場は的場らしく また何かあったら手をかしてくださいね」"
Posted by ブクログ
コミックスで纏まったのを一気に読むと、本誌では気付けなかったことが幾つか出てくるな、と。
もちろんそれは、自分の読み込みが甘い所為もあるのだが…。
と、自戒はおいといて。
1/4スペースや、あとがきで明かされた、各キャラの(初期)設定とかが興味深かった。
だからあのキャラは夏目に対してあんな態度になるんだ、と勝手に納得したり。
西村と北本視点のお話は、そう云う意味で新鮮だった。
Posted by ブクログ
夏目が的場一門のごたごたに巻き込まれる話と、西村・北本と出会った頃のそれぞれのエピソード。
北本の話がちょっとじんわり来る。
いずれにしろ、夏目はこれまで不遇だったかもしれないが、今は友人に恵まれた。
友達って…こういうものなのかな。