妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
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読み直しも二けたとなりました10冊目。
今回は前巻に引き続き夏目の昔の知り合いとの話と、名取さんと一緒に神様の争い問題を何とかする話。
前半の昔の知り合いは確かこの後も出てきたような。。。あやかしとの縁を夏目がつないであげて、嫌な関係だった人と友達になりました、的な結末です。やっぱり今の周りの人たちに夏目も影響されて、それがいい感じに表れた、ということなんでしょうね。
後半は夏目が神様に化けて、名取がその間に問題を対応するというタッグで、どんどん名取さんいい人化が進んでます。
ここのところの一気読みで初めて気づいたけど、一番夏目とあって影響受けてるのは名取さんではないのかと思うほどの変化でした。
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豊月様の姿が、華やかで美しいのです。
第三十七話~第四十一話
自分の好きな女の子が妖かもしれないと、夏目の元を訪れたかつての同級生・柴田。夏目は彼のため、そして自分の想いのために手を貸す。
月分け祭り、で豊月さまです。
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「猫ではない!スイーツを愛する招き猫だ!」
ニャンコ先生、食べ物のためならば
自分を貶めることも厭わず。
プライドの捨てっぷりがお見事♡
スイーツと塩モノを交互に食べるあの至福♡
でも、イカとケーキの交互はどうだろう…[笑]
昔の同級生・柴田と妖の恋の話が
切なくてあったかくて大好き。
カタチは失われても温かく灯る想い。
ぞんざいにしても壊れぬこともあり、
大切にしても少しの隙間から零れてしまうこともある。
想いとは儚く愚かで愛おしい。
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藤原夫妻に出会う前の夏目と知り合いの男の子が登場。嫌な感じの登場の仕方でしたが、根は悪い奴じゃない、という夏目の言葉は正解のようです。
彼は今後、なんだかんだ言いつつ夏目と良い友人関係を築いていくように思います。喧嘩仲間といったところかな。
豊月神のお話では名取さんとの関係にも少しずつ変化が表れているように思えます。夏目が、というより名取さんが、て感じですが。どちらも近い立場の友人だからこそ踏み込めないんでしょうね。
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第三十七・三十八話 偽りの友人
滋さんの誕生日。秋かな?
柴田くん。秘密を知ってる友達が増えたね。
山藤の精と人の子の恋。
第三十九・四十・四十一話 月分祭
同業者から見てもうさん臭い名取さん。
豊月神と不月神の月分祭
夏目と名取さんは本当に仲良くなった。
豊月神のお付きの妖がやけにかわいかった。
豊月神と不月神の関係もいいな。
不月さま、豊月さまのこと大好きなんだ。
人も妖も誠実にそれぞれの人生を慈しみもがきながら生きている。
だからこの漫画が好きだ。
絵が上手くなったな。
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読み終わりましたp(*^-^*)q
。。名取さんと夏目が一緒にいるところを見ると
何だかにやにやと嬉しくなりませんか?(〃ノωノ)
だんだんお互い心が開いていっていますね♡
もっと見ていたいと思ってしまいました♪
豊月神の格好。。きれいだったな♪
柊とのシーンも良かったな。。
あと、37話と38話のお話…切なかったです(´;ω;`)
読めば分かりますよ(^^)
西村くんと北本くん。。藤原夫妻…にも
いつか話せるときがくればいいなと思いました。
きっと。。最初はびっくりするかもしれないけど、
逆に…驚くというよりも「どうしてこんな大事なことを俺たちに話してくれなかった!」と
怒られてしまう夏目を想像してしまいます(#^.^#)
今回もいいシーンがいっぱいでした☆☆
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ちょっと長めのお話が2つ。どっちも、いい話で大好き。
不月神が、悪ではなくてそういう役割を背負った存在であるということがよく伝わってきた。
それは、実は、悪意があるよりもより残酷なのかもしれないけれど。
その残酷さを司る、もっと上位な存在というのは、いるのかもしれないと感じる。
あのラスト、「ゆめのかよいじ」を思い出した。去るものがいれば、新しく生まれるものもいるのだと信じたい。
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全体に流れる優しい雰囲気が好き。でも話の内容は優しいばかりでなく、考えさせられることもある。ついうっかり涙してしまって、気がついたらハンカチ片手に1巻から1日で既刊まで読んでいた。
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祖母の遺品で、多くの妖の名を預かった「友人帳」を受け継ぎ名を返す日々を送る夏目。ある日突然現れた昔の同級生・柴田に強引に連れられ女子高生・村崎と出会う。後日胸騒ぎを覚えた夏目が駆けつけた先で目にした彼女の正体とは…!?
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*偽りの友人
*月分祭
夏目の小学校の時のクラスメイト、でも、変わった子供だった夏目をいぢめていた柴田が、突然やってくる。
「こっちでは友達出来たんだ」とか「すまし顔のくせ人の顔色ばかり気にしていたのに」とか、相当嫌み言われるのになんだかんだと付き合ってしまう夏目のお人よしっぷりに、やっぱいい子だなぁと思うのであった。
しかも、家のお使いを手伝ってもらったことをとっても恩義に感じてたりして…。
柴田が好きになった女の子は、妖かしで、それゆえに夏目は柴田にひどいことを言われたりするんだけど、かかわった以上途中で放り出したりは決していない夏目の強さが、愛おしいようで危なかしくて不安だったりするのである。
でも、この強さも優しさも、この町にきて藤原夫妻や友人や、それこそ妖かし達に触れてきたからなんだよね。
最後にちゃんと夏目に謝れる柴田も、素敵だった。
「月分祭」
また、やっかいごとに引き込まれる夏目。
頼まれると嫌と言えないのは、ま、仕方ないかww
やっかいごとには、名取もからんできていて…。はからずも、名取との距離が近くなる話だった。
違うからこそ補っていける、と思うようになった夏目は、また一つ成長したんだね。
心にしみるいい話だった。
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<この本の内容>
(公式サイトより引用~ここから~)
祖母の遺品で、多くの妖の名を預かった「友人帳」を受け継ぎ名を返す日々を送る夏目。ある日突然現れた昔の同級生・柴田に強引に連れられ女子高生・村崎と出会う。後日胸騒ぎを覚えた夏目が駆けつけた先で目にした彼女の正体とは…!? メガヒットあやかし契約奇談第10巻!! 2010年7月刊。
(公式サイトより引用~ここまで~)
他、豊作をかけて豊月神たちと不月神たちが十年に一度寄り合い勝負する「月分祭」の話を収録。
夏目は行方知れずとなった豊月神の身代わりに、そして名取の元には豊月神の捜索と、見つからなかった場合、不月神封印の依頼が・・・。
+――――――+
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今回ちょっとじわっとさせられた。
妖と人間の恋愛って好き。
不器用で優しくてすごくきれい。
夏目の神さまはたまらなかったなぁ。
地味な絵柄なだけに、たまにこうなると嬉しい。
夏目の心の動きが今回すごくいいなーって思った。
相変わらずさりげない言葉の使い方がぐっとくる。
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柴田がいい! こういう友だちは夏目にはいいんじゃないかな?
お互い遠慮なく憎まれ口をたたき合える存在って、にゃんこ先生ぐらいしかいなかったやん。
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小学校の同級生と妖との関わり。
豊年を賭け行われる神の勝負。
友人・・・縁・・・巻き込まれる夏目にも得るものがある。
どちらも“ありがとう”が心に染みる話でした。
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和装の夏目イラストが艶かしくてすきです。
夏目は泣きそうな表情が素敵ですね。切ない。
よくある恋愛による切なさとは違って、こんなにも悲しみに近い切なさに出会うことってありません。なんというか、美しいですね、夏目少年は。
月分祭のエピソードがよかった。
なんというか、こんなにもラストがしっくりくる物語は久々かもしれない。
不月神がかっこよくて、なんというか、夏目友人帳は正義と悪の区別がはっきりしてない部分がすごくいいなあ、と思ってしまいました。
いかにグレーを愛せるか、というか。
スカッとすることを求めるんじゃなくて、お互い歩み寄る姿勢みたいなものの大切さを改めて感じさせられたように思いました。
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表紙の美人さんが夏目だとは気づかなかった(笑)
卒がなさそうで、胡散臭そうな名取、
不器用で誠実な夏目。
同じ境遇にありながら、ちょっとずつ違うから、
お互いにうむむむと唸ってしまう部分があるんだと思うけど、
話せることを増やしていって、
仲良しになって欲しいな。
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大切なものができて、それを失うことが怖くて弱くなっているようで、過去と向き合って少しずつ強くなっていく夏目が頼もしい。
怖くても傷ついても逃げない夏目が今後どうなるか楽しみ。
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偽りの友人は、最後涙がでた。元気にしてあげれればよかったのになぁ。
月分祭、こういう行事の由来になるようなお話はおもしろい。最後は一緒に旅立つのも、気持ちいい
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ひらひらしたものを身につけている夏目が良い!もともと優男風なだけに似合いますな。正体がなんであれ、仮面のしたに見え隠れする素顔って、ちょっと好きだ。
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第37・38話『偽りの友人』:突然夏目の前に現れた小学生の時の同級生。イヤなヤツ・・・と思いきや。純真な恋する少年でありました。
第39・40・41話『月分祭』:人間・妖それぞれの思惑を押しつけられ「月分祭り」に巻き込まれた名取さんと夏目の奮闘ぶり。一番良い結果を出せてよかった。それにしても、柊は優しいねぇ・・・
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ちょっと「夏目」っぽさがないような気もしつつ、まぁ毎度あのパターンで泣かすのも大変なのかなーと思いながら読んだ巻。
ちっとも悪くないんだけどね。
でもこの作品の売りはdkwkじゃなくて切なさだと思うのだよ。
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珍しく中編の2本立ての10巻です。
夏目の傷つく姿は切ないのですが、そこを頑張る夏目というのがこの漫画のキモですし。ちょっと自分の中で矛盾を感じたりもします。
にゃんこ先生あんなでかいものでもいけるんですね。
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第三十七・八話…泣ける;;夏目の優しさにジーンときます。なんていい子なんだろうと、読むたび思う。この作品は本当、読むと和むし癒される素敵なお話ばかりです。
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夏目は言動云々の前に、人目を引くタイプなんでしょうね。だから周りに妖怪も人も集まる。昔のクラスメイトが例え嫌な奴でも頼ってくれたことは、とても大きな意味を持つような。
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久々に名取さんが出てきて嬉しい。
夏目にとって名取さんは、力や妖かしのことを教えてくれる頼りになる人、なんだろうけど、意外なほどに名取が夏目との距離を測りかねてるのが良かったです。初々しいというか。
名取は同じような力を持つ人間の友人というのは、今までいなかったのかな。
もしかしたら名取のほうが夏目よりも世界は狭いのかも。
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夏目の、昔の知り合い・柴田登場。
(友だちではないよな。向こうが一方的に覚えてただけで夏目にとってはいじめっ子のひとりでしかなかったわけだし。)
あとは名取さんと一緒に月分祭に潜入したり。
名取さんとは意見の食い違いもあるけど、今回はお互いに相手の考えもそれなりに受け入れてる感じだった。