ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 神様のカルテ

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    とても面白かった。息子の本棚に10年以上前からあるのは知っていたが手に取って読まなかった。
     読み終えて、なんでもっと早く読まなかったんだと猛省した。本の舞台は大好きな街(信州 松本)ではないか…毎年必ず訪れてる街 深志神社、縄手通り 松本城
    また 続きが読みたくなった。

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    2024年05月26日
  • 猫を処方いたします。2

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     1も泣いたが、2も泣いた。涙が止まらなかった。涙を流すお話ではないはずなのに、心に重く響き刺さった。千歳の言葉が、自分が飼っている猫に言われているように重なり、飼い猫は自分にとってかけがえのない存在と再認識させられたからだと思う。   
     ニケ先生の素性も明らかになり、続編はないのだろうなと思うと残念である。このシリーズ忘れられない。

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    2024年05月26日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    元々虫好きなヤマザキ氏が箱根の養老氏の昆虫館?を訪ねた事から始まった、養老孟司氏とヤマザキマリ氏の対談集。
    虫嫌いの私としたらちょい距離を置いて、と思ったが確かに導入部や例えで昆虫は出てくるものの、大半は2人の全方位にわたる博識の一端を垣間見せてくれる対話で、深く深く同意しながら読み終えた。

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    2024年05月26日
  • 成瀬は天下を取りにいく

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    小一時間空いてて、時間潰しにと思って普段行かない本屋で購入。成瀬の我が道をいく感、それでいてまったく嫌味なく、爽快感のある小説でした。多分続編も読む。

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    2024年05月26日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

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    ネタバレ

    【無常の月】
    表題作にして白眉。
    ある夜、月が異常な明るさで輝きだす。月は太陽光を反射している。つまり地球の反対側、昼の領域はもう……。というお話。
    月という身近な存在に異常が起きるという掴みから、想像力を働かせて未曾有の事態にたどり着く衝撃。主人公は事態に勘づくが夜の街は平和そのもの、さて人類最後の夜をどう過ごすか、という哀愁。論理と情緒が両方詰まったハードな展開に心揺さぶられた。自分が読んだここ数年の短編では一番かも。

    【帝国の遺物、中性子星、太陽系辺境空域】
    同じ世界感を共有しており、ワープあり異種族ありで王道SF感がある。中性子星やブラックホールのアイデアは既視感がすごいけど、逆にこ

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    2024年05月26日
  • 東京の空の下オムレツのにおいは流れる

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    前作から20年を経て書かれた料理エッセイ。旅先で美味しいと思った料理を自分で再現してしまう探求心が素敵。文章もパリ編より深みがあるように感じました。いい人生の重ね方をされた方なんだと思います。

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    2024年05月26日
  • 絶叫

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    いや、すごい。こんなにボリュームがあるのに最初から最後まで練り上げられているし、ストーリー性とコンセプトが一貫している。
    平凡な女性が闇に落ちていく様を夢中で読んでいくうちに人の不幸は蜜の味なんだなという自分という生き物の闇を感じ、しかし最後には痛快などんでん返しがまっている。

    人間が生まれるのも死ぬのも自然現象。善悪などは人間が現象に勝手にラベリングしているだけ。だからこそ人間は自由なのだというコンセプトに乗っ取って物語が一貫しているのがとにかくすごい。

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    2024年05月26日
  • この夏の星を見る

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    ネタバレ

    本当に感動したとしか言いようがないです。
    コロナで何もかもが制限されてしまった2020年。
    その中で全国各地の学生たちがたった一つだけの空を通じて行われるスターキャッチコンテストでつながるストーリー。
    特に凛久が転校してしまうので最後に全国の中学高校と開催したISSの観測。その時の辻村さんの真宙の描写が本当にすごいと思いました。あくまでも個人の意見ですが、真宙の心の成長を天音よりも身長がぐんと大きくなったことで表しているのではないかと思いました。
    かがみの孤城と同じような感動をくれた辻村深月さん、本当にありがとうございます!

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    2024年05月26日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    最終章、エピローグで感動して泣きました。
    すべての章での関連はエスキースだけだと思っていましたが、全章はレイとブーのお話だったと思うと1章で2つ楽しめる物語だった!さすが本屋大賞ノミネート作品…すごすぎると思いました!

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    2024年05月26日
  • カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

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    『マネーモンスター』 黒木 亮 著

     これは面白いです! 真山仁氏の「ハゲタカ」シリーズは通読しましたが、黒木亮氏の「カラ売り」シリーズは初めてで引き込まれました。

     パンゲアというカラ売り屋の活動を、「ミスター液晶(液晶バックライト)」「水素トラック革命(水素自動車)」「地銀の狼(ス〇ガ銀行)」の三本立てで描いています。それぞれ独立しており、短編としても読めますが、前者2作は、かつて携わった業務内容であり、また最後は最近話題になった「ス〇ガ銀行」の話でもあり、いずれも一気読みコースでした。

     「VIVANT」でもカラ売りは取り扱われていましたが、何となく悪者イメージ。しかし、こちらのカ

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    2024年05月26日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    『カラスの親指』の続編……でも前作から10年近く経った設定でしたが面白かった……そして数えきれない程騙されました!こんなにどんでん返しが散りばめられている作品は初めてでした……一気に読み切りました!

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    2024年05月26日
  • スピノザの診察室

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    素晴らしい本でした。文句なく星5。
    非常に難しいテーマにも関わらず、マチ先生のキャラクターと読みやすい文章で、一気読みでした。
    「お医者さん」と聞くと、「どうやって病気を治すか」を考えるていると思ってましたが、この考えを改めさせられました。
    この一冊の中に、マチ先生の名言が随所に溢れていて、その言葉に触れれただけでもこの本を読んで良かったです。
    続きが気になるので、是非、続編を書いてほしい。

    追伸
    あまりに美味しそうに食べている「阿闍梨餅」と「長五郎餅」が、どんな食べ物なのかは、思わず調べちゃいました。

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    2024年05月26日
  • 告白

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    とても読みやすくストーリーもこれからどうなるのかの連続で終始楽しめて読めました。
    一人一人の心理描写が素晴らしくこう考えていたのかという驚きと予想外の展開が何重にも続き読み終わった後物凄い満足感を得られた。
    登場人物は悪党というかクズみたいな性格のキャラが多いのに何故か心の底からは憎めない、どこか共感してしまう悲しさがある。かといって同情して可哀想だと思う感情は出てこない。絶妙なバランスで一人一人を描いている。
    この作者の他の作品も見てみたいと思いました。

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    2024年05月26日
  • 女二人のニューギニア

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    面白すぎて一気読み
    こんだけグイグイ読ませる有吉先生はやっぱりすごい。。

    『非色』を思わせる現地の人々への分析(衣類を与えてからの態度の変化、オクサプミン→シシミン)が印象的

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    2024年05月26日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    終わりが来るのが怖くなってしまう。それぐらい物語の中に入り込んでしまう作品だった。

    人間の一生を幼少期から追いかける作品はあるが、とある動物の時間軸で追いかけていくのはなかなかないのではないだろうか。それこそ、吾輩は猫であるぐらいか。

    小学生だったりっちゃんがいつの間にか自分の年齢を越していたり、50年という長い寿命を持っていると言われている、ネネの寿命の終わりが見えてきたりと、こちらも月日の流れの儚さに胸が痛くなることもあった。

    りっちゃんが自分の境遇に対して何度も何度も感謝をしている場面が印象的だった。個人的にはりっちゃんには特に幸せになって欲しかった。幼い頃から聡明で、たくさんの本

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    2024年05月26日
  • 地政学から読み解く!戦略物資の未来地図

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    戦略物資毎の状況、国毎の状況、日本の進むべき方向などが説明されている。
    図版も多くわかりやすいと思う。

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    2024年05月26日
  • 続 窓ぎわのトットちゃん

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    「窓ぎわのトットちゃん」大好きで繰り返し読んだ本の続編が出るなんて。本屋で見つけて即購入したけれど、読み始めるまでに時間がかかりました。でも読み始めたら、一気読みでした。
     戦後に俳優さんたちに聞いた戦争の話は、涙なしでは読めなくて。戦争を知る人たちがどんどんいなくなっていくこれからが、心配で。でも、こうやって戦争を知るきっかけとなる書物が多く残っていることが、きっと抑止力の一助になると思います。
     続編を書いてくださってありがとうございますと言いたいです。

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    2024年05月26日
  • 天国からの宅配便

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    亡くなったひとからの宅配便。贈り物は色々あり、込められた思いもそれぞれでした。 生きている人からの贈り物は想像できるけど、亡くなったひとからの贈り物は想像できないので、楽しく読めました。。読み終わりは、自分なら何を贈るか、なども考えてしまいます。

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    2024年05月26日
  • 銀座「四宝堂」文房具店

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    人や料理などが人を幸せにする物語はよく読むけど、文房具が幸せにするのは初めてよみました。
    色々な文房具が登場するので、面白いです。登場人物は、少しだけクセありです。

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    2024年05月26日
  • ウェルカム・ホーム!(新潮文庫)

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    読んで良かった。
    普通ではない、変わった形態の家族の二篇の物語です。
    家族とは戸籍上の構成員ではなく、人生と日々の暮らしでつながっている関係なのだ、と改めて考えさせられます。
    1つ目の渡辺毅編は、子供が書いた作文をストーリーに組み込む使い方
    が絶妙です。
    2つ目の児島律子編はラストの急展開と温かさに感動します。

    鷺沢萠はやっぱり、凄い小説家でした。

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    2024年05月26日