小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
3.11か…
私は、西日本なんで、直接、影響はなかったけど、テレビの映像を見ても、何か映画を見ているのか!フィクションやんな?って思うぐらい、すぐには現実を受け入れる事が出来なかった。
阪神大震災の方は多少なりとま経験したけど、でも自身には、ありがたい事に何もなかった。まぁ、仕事が流れた程度。
舞台は福島。
殺人犯とされた彼も、被害者の家族も阪神大震災から立ち直るために、ここに。
両者とも福島原発の曽孫請け、玄孫請けみたいな過酷な環境で働いてる。もう、放射能なんか気にしてたら仕事にならん!って感じで。現実もそんな感じって聞いた事あるし、その辺の人らみんなが、原発で働いてるから文句言えん。
上 -
Posted by ブクログ
◆感想
★★★★★じゃ足りない
イッキ読みでした。
ガリレオシリーズ1、2とは
テイストが全く違う!
今回は
事件が解決するように湯川や草薙を
応援したくなるのではなく
Xの献身的トリックの効力が
ずっと 効いてて欲しいと 思いながら
読まされてしまった 不思議。
湯川が 容疑者や その隣人に接触すると ハラハラ ハラハラ・・・
あっち行っててくれ〜 もう来ないでくれ〜
読み手は 犯人も 庇っている人も
わかりながら読んでいるのに
最後に ものすごい ごっつり 喰らうし
ふぅ・・・
自分の既読・東野さんの中では
今 イチバンだな これ。
◆イメージ像
今回から 私の頭 -
Posted by ブクログ
ある日の出来事。
私「ハートクリニックって最近めっちゃ多いですねー」
事務員さん「そやなー増えたなー」
私「心臓病の方増えてるんですかね?」
事務員さん「んー、どっちか言うたら心療内科関係ちゃうか?」
なんと…
小説ではハートクリニックならぬネイルサロンが舞台でした。
そこは心に不安を抱える人が一度だけ訪れることができる場所。
オーナー兼ネイリストは元神様見習いの方でした。
登場人物たちの背景には、労働問題、婚活、推し活、臨終したてなどがあり、令和時代のリアルな闇をサラリと見せてくれています。
さながら社会派ファンタジーといったところでしょうか。
アイデンティティーの崩壊、トラウマ -
Posted by ブクログ
“コンビーフはうまい” やっぱり成瀬すきーーー!!!
1作目は中学〜高校生。サクサク3日で読んじゃった。
続編のこっちは大学生になってちょっと成長した成瀬。
なんか大事に読みたくて、少し間を開けながらじっくり読んだ。いや、続きはめっちゃ気になったけども。笑
うぉーまじで聖地巡礼したいー。お隣の県なのに!すぐ行けるはずなのに!ミシガン乗りたい!!!乗る!
成瀬という1人の人物を、まったく関係のないバラバラの複数の他者目線で見られるのが本当に面白い。
成瀬観察日記。で、その他社も少しずつ絡み合って行く…
最後の章、もう声出して笑っちゃったよwwww
あー!なるほどね!!!!って!笑
オールスタ -
Posted by ブクログ
人が嬉しくて楽しくてたまらなく幸せだと思う時、他人と分かり合えず複雑な気持ちになった時、怒りで我を忘れそうになった時、そういう時、文字にして表すならこんな感じなのかと思うぐらい、作者の表現が上手かった。それが大きな共感と感動を引き起こし、私の中では衝撃の一冊となった。生きていくには金を稼ぐしかないという状況は、私にとって当たり前のことだが、ずいぶん遠く緊張感のないことだということをこの本を読んで思った。
自分の体験と重なる部分があって苦しかった。花が責任という重圧から、桃や蘭や黄美子さんに強く当たるという場面。なんとかしないと、と思えば思うほど周りとの心が離れていく…花は苦しかったと思う。
先 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編でとても読みやすかった!
特に「彼女の街と、彼女の緬羊」が気に入った。
北海道の友人を訪ねる。友人も自分もお互い結婚しており、北海道と東京で別々の人生を歩んでしまっている。会話も弾まなかった。ホテルに泊まり、ビールとスモーク・サーモン・サンドウィッチをつまむ優雅で気楽な時間を過ごすが、どうしようもない退屈感に満ちている。テレビに映る田舎町の広報の女性は垢抜けないが、地味な暮らしへの誠実さがある。自分はそんな彼女に会いたいような気もするが、結局はその街になんか寄らずに東京に帰るのだと考える。
人生への強い倦怠を感じる、好みの短編だった。
一人前の大人になったが、昔の友人とも心が通わなくな -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて何度も泣いてしまった。光のとこにいてねという言葉がとても綺麗だけれど儚くて苦しい気持ちになった。その分、ラストでは光がいっぱい降り注いでキラキラしている表現に胸がいっぱいになった。
芳しくない環境で強く生きていた、一見飄々として見える果遠が「あしたが来るのが怖い」「大丈夫。何とでもなる。今までだってそうだったじゃない。」と自分に言い聞かせている場面が本当にしんどかった…
一方結珠は兄の言う通り変わったなと思った。個人的には果遠に似てきたな〜と思った。
果遠と結珠が惹かれ合ったのは、幼少期に互いの知らない世界で生きていた正反対の者同士が出会った衝撃故かなと思う。けれど、それが自然