ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    一瞬で読み終わってしまった。箱根駅伝の大ファンということもあり、全ての文字が頭の中で画となって想像できた。本当にいい良い作品で作者の箱根駅伝に対しての愛を感じた。

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    2024年05月26日
  • 統合失調症の一族 遺伝か、環境か

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    数年前、オバマの年間ブック1位に選ばれ話題になった本。真っ直ぐすぎるタイトルと分厚すぎる厚み(とお高すぎるお値段、、)でしばらく避けてきたけど、読まずに生きるより読む人生が良い! と本屋で自分を奮い立たせ購入。大正解、圧巻の作品でした、ありがとうございました!!

    ドンとミミ夫妻に生まれた12人兄弟のうち、実に半分の6人が統合失調症と診断されたギャルヴィン一家を追ったノンフィクション。あとがきにもあるように、作中に出てくるエピソード全てが、膨大なインタビューや日記から起こされたノンフィクションという圧巻の作品。事実は小説よりも...的感想しか出てこない、ホント凄まじい読書でした。



    兄弟

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    2024年05月26日
  • テスカトリポカ

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    巻末の参考資料40文献、この作品が持つリアリティを物語っている。直木賞受賞の際に揉めた問題作、圧倒的な描写力、後輩に薦められて読んだが本当に良かった。

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    2024年05月26日
  • オルファクトグラム(上)

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    上下巻。
    匂いが色とりどりの形で見えるようになった描写が、とても綺麗。
    事件前とは全く違う世界の見え方になった主人公の物語と、殺人犯を追う物語とが組み合わさってとてもおもしろかった。

    厚めの小説だけど、一気に読み進められる。

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    2024年05月26日
  • 水車小屋のネネ

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    話しは1981年の第1話から始まり10年ごとのエピソードで第4話まで主人公を含めて取り巻く人々が皆心優しくて心温まる方ばかりそしてオウム?それともヨウム?喋る鳥のネネとの話しは実に面白かった。安心して読み終えた。

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    2024年05月26日
  • 黙って喋って

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    ネタバレ

    リアルにありそうで、それぞれの主人公が一小節分確かに息をしていて、それぞれに恋をしていた。その情景を思わせるような細かい部分の言葉の使い方がとても良くて心地よかった。人におすすめしたい物語。読みやすかった。71.99.159.207特にすきだった。

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    2024年05月26日
  • 歌われなかった海賊へ

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    本屋大賞受賞後、待望の第二作
    待ってました!と思ったら、今度はナチス政権下のドイツが舞台ということで、またしても重い世界に身構える
    そしてまたしても登場人物の把握に努力を要す
    しかし、文章が引っかからず入ってくるので、よみすすめやすかった

    前作に続き、少年少女が主人公の悲しい戦時下の物語
    知られざる悲しい歴史の裏にある物語に引きつけられた

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    2024年05月26日
  • 裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み

    ネタバレ 購入済み

    今巻は何とも懐かしい逸話の集大成でありつつ、裏世界、ブルーワールド、ウルトラブルー・エンティティに抗う術への導入部でもあり、読了直後に次巻を読みたい気持ちがこみ上げてくる内容。

    マヨイガの外館とハナは取込まれてしまったのか、小桜のアプローチが将来的に科学的解明の礎にになるのか、あと霞の事で小桜は大分苦労を既に背負い込んでるみたいだけど…、牧場での検証実験へと赴くDS研とトーチライトの面々と随行する空魚・鳥子、そして行動をと共にする潤巳るなと辻、彼ら彼女らに対してアクセスしてきた何者かが存在するのか…?

    #ドキドキハラハラ

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    2024年05月26日
  • わたしの美しい庭

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    ネタバレ

    読書備忘録637号。
    ★★★★★。
    なぜか読んでて涙が出てくる。
    ヒトは誰しも完ぺきではない。そもそも完璧であるという尺度はどこに存在するのだろう。失敗して、成長して、いつまでも引き摺って、意識せず他人を傷つけ、それでも他人と関わり無くしては生きていけない。

    とある地方の5F建ての古びたマンション。屋上には庭園があり、縁切りの神様が祭られている。ここに住む人たちはいわゆる世間的な普通からちょっと外れてしまい、それでも健気に、世間と折り合いをつけ、幸せを掴むために懸命に生きる。温かい物語。

    マンションの管理人であり、屋上神社の神主である統理。血の繋がっていない娘の百音と暮らす。
    隣にはゲイの

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    2024年05月26日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    本屋大賞読んでみる★
    引っかかりを感じない読みやすい文章でした。
    ロシア人の名前は馴染みが薄く、登場人物の把握は大変ですが、息を呑む展開が続き読み進められました。

    少女セラフィマが、ナチスに無残に蹂躙された家族、村人の復讐に立つ(立たされる)
    過酷な訓練に生き残り、スナイパーとして逞しく中心戦力となっていく
    戦時下の悲しい物語
    今のウクライナ侵攻を続けるロシアと対比すると複雑な気持ちになる

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    2024年05月26日
  • 少年籠城

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    読み終わってみると、切ない気持ちになりました。弱き声もちゃんと然るべきところに届き、変わっていくこと、互いに助け合うことをいとわない世界であってほしいと思いました。

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    2024年05月26日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

     主人公のミチオが住む町で犬や猫が殺され、その死体は足を折られ口に石鹸を詰め込まれるという異常なものだった。そんな時に自殺したS君を主人公のミチオが発見するが先生と警察が来たときには死体が消えていて、後日S君は蜘蛛に生まれ変わって主人公に「自分の死体を見つけてほしい」と頼み込む、というストーリーに最初は「非凡な夏休みが始まるという少し重めなジュブナイルかな?」と思いきやとんでもなく陰鬱なストーリーかつ巧妙な叙述トリックだった。まさか一番怪しい犯人候補がミスリードかつS君だけでなく、妹のミカや知り合いのトコお婆さん、同じクラスの女子のスミダさんまでミチオの妄想(三人とも既にこの世にはいない)だと

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    2024年05月26日
  • スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか

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    ネタバレ

    全体的に読んでて共通していることは、両親・監督のみがスポーツ大会に出場して優勝取ることだけしか考えていないことだという印象がありました。その事しか考えていなかったら出場選手に何らかのミスが出てきた際に暴力行為・暴言などスポーツにおいて明らかに不適切な行動をして中には何らかの障がいが診断結果にでてしまうこともあるので、試合でやり遂げた際に労いのお言葉や労わる行為をすれば良いと思えました。そうでなかったら結局何のためにスポーツをやっている定義がわからなくなってしまいます。

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    2024年05月26日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    盲目的な恋と、盲目的な友情。

    相反する二つの視点から描かれる本作は、読んでいる中で鳥肌が立つような歪みを感じる。
    嫉妬、執着、狂気。選ぶ側と、選ばれる側。快楽と欲。これらが物凄い渦を巻くアンハッピーなバッドロマンス。いや、イヤミスと言ったほうが良いのかな。

    著者の作品は『傲慢と善良』『青空と逃げる』を読んだことがあるが、これらの作品にも通ずるようなヒロインたちの繊細な心情の揺らぎや、これらの作品とは全く違った鋭角な歪みが、ものすごい没入感を生んでいたと思います。

    いやー、読む手が止まらない作品でした。

    辻村深月作品はまだまだ積読があるので、どんどん読んでいきたいなー。




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    2024年05月26日
  • グレート・ギャツビー

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    喧騒と狂乱の20年代のアメリカを等身大に描いた作品。
    ギャツビーの一途な愛の夢は幻想に包まれ、空虚な人の心に溶けてしまう。
    20世紀最高の小説と称される理由が分かります。

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    2024年05月26日
  • 嘘つきジェンガ

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    ネタバレ

    本当にありそうな話!
    2つ目は受験生の親ならすがる思いでお金出してしまうし、信じてしまう気持ちがわかる!
    3つ目は本当にありそう!今時、オンラインサロンで会費で稼いでるのすごいと思う。
    まさかの逮捕でバレそうになるけど、なんとか回避してその後の終わり方も満足!!

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    2024年05月26日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    主人公とその息子「ルート」が、記憶保持80分の数学博士と心を通わせる物語。
    限られた時間の中でいかに絆を深めるか、重要なことは何か教えられた。
    博士の記憶保持時間が短くなり、施設へ入所しても親交は途切れず、ルートの道標となって行く博士は彼にとって大きな存在となる。心温まる物語。
    2024/05/26

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    2024年05月26日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    一気に読んだ!
    私もなぜかヤンキーに惹かれる。
    それって、ギャップなのかな。優しかったり、頭が良かったりするところ。
    期待してない時に期待以上なことが起きているから?
    当たり前を求めていないか?期待していないか?なにより自分がやりたいことは何なのか。

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    2024年05月26日
  • ともぐい

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    自分の親さえ知らない主人公は、狩猟を生業とする男に拾われて育った。生まれて此の方生活の大半を山に依存している。街に出ないわけではない。必要最小限のものを買うために遠い街まで出かけるのだ。金がない。狩猟で得た肉や毛皮・山菜等を売り、銃弾、酒米と僅かな物資を買う。主人公の名前は、稚児の頃、狩猟で得た熊の爪で玩んでいたところから「熊爪」と呼ばれる。

     作品に登場する熊は、主に「穴無し」「赤毛」で壮絶な激闘シーンが目に浮かぶ。

     熊爪自身の生活が過酷なものにも拘らず、山に溶け込み描写が瑞々しく息吹を感じます。懇意な付き合いがある街の取引先の店主は、山の生活に興味を持ってくれるが、熊爪には有難迷惑の

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    2024年05月26日
  • 太陽の棘

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    戦時下及び戦後間もない沖縄で根付く人々の生活と葛藤を、米軍駐留兵の精神科医として赴任した主人公の目線を通して巧みに描写する名作品。あくまで沖縄住民の目線ではなく、米軍医師という外の人間の目線を通して描かれている点が大きな特徴である。アートという媒体を通して、現地住民と米軍の間に存在する大きなわだかまりを融和していく過程を描く。しかし、その過程は不完全に終わるし、タイラやヒガへの悲劇を通じてそれがいかに困難なものであるかを伝えてくる作品。それでもヒューマニズムにはまだ希望があるというメッセージを、作者はおそらく最後のシーンを通して語りかけようとしているのではないか。

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    2024年05月26日