プロフィール
- 作者名:井上夢人(イノウエユメヒト)
- 性別:男性
- 生年月日:1950年12月09日
- 出身地:日本 / 福岡県
- 職業:作家
1982年『焦茶色のパステル』でデビュー。同作は江戸川乱歩賞を受賞。『ダレカガナカニイル…』や『あわせ鏡に飛び込んで』などの作品を手がける。代表作『2040年のメリークリスマス』などテレビドラマ化される。
作品一覧
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4.5当代きってのミステリー作家7人、華麗なる競作!昭和三十九年十月――。 オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。 かわりゆく街の中で、男たちは何を目指したのか。究極のミステリー・アンソロジー、ついに文庫化。 激動の昭和史をひもとく競作シリーズがここに開幕。 【収録作、作家】 ・「不適切な排除」 大沢在昌 八ミリフィルムの技術者は、なぜ殺されたのか!? ・「あなたについてゆく」 藤田宜永 二十一年前のあの日、私も日の丸を背負っていた。 ・「号外」 堂場瞬一 特ダネは、よりによって開会式の日にぶつかった。 ・「予行演習(リハーサル)」 井上夢人 国立競技場に持ち越された、幽霊屋敷の死体騒動。 ・「アリバイ」 今野 敏 五輪の輪が四つ――死刑求刑は一転して無罪に。 ・「連環」 月村了衛 黒澤明が降りたオリンピック記録映画を狙え! ・「陽のあたる場所」 東山彰良 華やいだ街の片隅で、おれは死の淵に立っていた。
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3.3さよなら平成、さよならニッポン 祝31周年。9人の小説家が平成に捧げる小説集。 平成の時代に起こった様々な事件・事象を作家たちが書き起こす――。 「平成」という言葉を聞いて 感傷的になっちゃってる自分を照れくさく感じるような人たちへ。 「加速してゆく」青崎有吾 「炎上屋尊徳」井上夢人 「半分オトナ」千澤のり子 「bye bye blackbird...」遊井かなめ 「白黒館の殺人」小森健太朗 「ラビットボールの切断」白井智之 「消費税狂騒曲」乾くるみ 「他人の不幸は密の味」貫井徳郎 「From The New World」天祢涼 激動の昭和が終わり、バブル経済の熱冷め止まぬうちに始まった平成。 福知山線脱線事故、炎上、児童虐待、渋谷系、差別問題、新宗教、消費税、ネット冤罪、東日本大震災――平成の時代に起こった様々な事件・事象を、九人のミステリー作家が各々のテーマで紡ぐトリビュート小説集。
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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
2024年本屋大賞の超発掘本。
1994年の作品なので30年前の小説である。
昔の作品なので、文章読みにくいのでは?……
なんて心配していたが杞憂であった。
むしろ文章自体は読みやすい。
54個のフロッピィディスクのファイルを
順番に読んでいくことで、
途中幾度となく平衡感覚を存分に揺さぶられながら
読者は一つずつ事件の全容を
把握していくことになる。
正直、物語がどのような方向に進んでいくかは
中盤あたりで予測できるかもしれないが、
54個目のファイルを見るまでは
気を抜かないでほしい。
最後のファイルこそが、
読者への「問いかけ」であり、
虚構が現実への侵食を始める触手であるのだから