ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • しろがねの葉

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    安土桃山時代から江戸時代にかけて、石見銀山で生きた「うめ」という名の女性の人生を綴った物語。

    調べると、島根県にある石見銀山は、今は、観光地として見ることができるのですね。行ってみたくなりました。

    今、NHKの朝ドラで、日本人初の女性弁護士の話を放送していますが、女性として生きる辛さを伝えています。この物語も。
    もちろん、男性にも男性の辛さはあります。

    様々な制約があった戦国時代から江戸時代、そんな中でも、自分の生き方を迷い悩み、達観して生きてきた人々を少し垣間見ることが出来る物語でした。

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    2024年05月27日
  • あなたが殺したのは誰

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    ミステリー書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 525頁
    ストーリー ★★★★★
    読みやすさ ★★★★★
    トリック  ★★★
    伏線・展開 ★★★★★★!
    難易度   ★★★
    読後の余韻 ★★★★★

    一言感想:長編ミステリが好きな方、読みやすいミステリが好きな方にオススメです!

    これは面白かった!本著者の作品は初めて読みましたが私好みのど真ん中でした(笑。

    500ページ超の長編にも関わらず、テンポが良く、どんどん読ませてくれますし、グイグイと物語に引き込んでくれます。とにかく登場キャラが最高でした!

    ちょっとネタバレかもですが、物語は過去と現在の2つのストーリーで展開していきます。350ペ

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    2024年05月27日
  • 成瀬は天下を取りにいく

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     成瀬あかり。幼い頃から多才で好奇心旺盛。立てた目標に向かって努力することも厭わず、たいがい何でもできてしまうほど優秀だ。
     同調圧力の強い俗物系女子生徒たちの中で浮いているけれど、超然とした態度を崩さない。それこそ成瀬である。

     これは、そんな成瀬あかりの中学2年夏から高校3年夏までの5年間を描く青春小説である。シリーズ1作目。
     第39回『坪田譲治文学賞』及び、2024年『本屋大賞』受賞作。
             ◇
     「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。
     成瀬あかりの唐突な宣言だったが、島崎みゆきは驚きもしなかった。生まれたときから成瀬と同じマンションで育った島崎には、成瀬が

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    2024年05月27日
  • 成瀬は天下を取りにいく

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    ネタバレ

    成瀬はなんでもおもいついたら、やってみないと気がすまない女の子。地元大津の西武デパートが閉店になるとしるや、毎日中継されるテレビ番組に写りに行く。それに巻き込まれる幼なじみの島崎。その島崎と、ゼゼカラというコンビを組んでM-1グランプリ予選に出場したり、高校入学と同時に丸坊主にして3年間でどれだけ伸びるか実験したり、200歳まで生きると宣言したり、ハチャメチャな生き方そのものだけど、何にでも一生懸命である。勉強も部活もピカイチで、朝起きるルーティンもAIみたい。そんな成瀬も島崎が引っ越しするときくや、いつもの自分が乱れていく人間味もみせる。スピンオフ的な階段は走らないなどもあり全体的に面白かっ

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    2024年05月27日
  • 最適脳―6つの脳内物質で人生を変える―(新潮新書)

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    ドーパミン、セロトニンなど様々な脳内物質の中でオキシトシンが最強とのこと。
    その上手い使い方が書かれています。

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    2024年05月27日
  • 三千円の使いかた

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    最初はよくある自己啓発本だと思った。
    ありふれた嫉妬と世の中の仕組みに対して精度高く物語を構築していて、お金の使い方について自己啓発本を読むのが苦手だという人も取り組みやすいだろう。

    お金の使い方は多種多様で、その人の価値観や人生観によって大きく異なる。コスパや安さ重視では子供などいらないという考え方になってしまうがそう割り切れる問題ではない。

    コスパ重視だったら外出しないのがいちばん良い。
    序盤で語られているが、借金も金利や早くモノを使えるというのではあれば取り入れる利点は大いにある。

    他人がそうしているから自分もそうすると言うのではなく、自分と相談してより良い三千円の使い方について考

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    2024年05月27日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    もともと気になっていた三浦さんだが「母」きっかけで一気に自伝まで。戦中の教員としての経歴から教科書墨塗りをへて、キリスト教に出会ったという大まかな経歴は知ってはいたが、現代の私たちには想像のできない闘病の凄まじさ。その中で、自身は妖婦だと書かれているが、友人がひっきりなしに見舞いに来る三浦さん、きっと話も人柄も魅力的だったのだろうなあ。そんな自暴自棄で、そして傍目に自由奔放な彼女が求道者としてキリスト教と向き合い、洗礼を受け、前川正との別れを経て三浦光世と出会うまでを描いている。

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    2024年05月27日
  • シャドウ

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    あなたは、”兄弟姉妹”のことをどのように思っているでしょうか?

    2000年代に入って”一人っ子”の割合が急上昇してきているようです。このレビューを読んでくださっている方の中にも、自分のことです、という方もたくさんいらっしゃると思います。その一方で、”二人兄弟姉妹”という方もたくさんいらっしゃると思います。最近の調査でも子どもがいる家庭の半数以上は”二人兄弟姉妹”です。

    両親の愛を独り占めにできる”一人っ子”に対して、二分割されていく”二人兄弟姉妹”にあっては、お互いがお互いを意識し合う中に日々を送っていると思います。特にそれが同性である場合には、常に比較対象の的であり、また、『幼いころは洋

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    2024年05月27日
  • 生命式

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    死んだ人間を食べたことはありますか?
    じゃあ、人毛100%のコートは持ってます?
    同僚が道端で拾ったクローバーと蒲公英で毎日夕食を作っていたら?
    普通じゃない、発狂してる。上記はこの本に描かれた「世界」の常識ですが、設定だけ聞けば誰でもそう思うでしょう。最初は。



    再読です。結末や答えを知ってるんです。だけど、何度読んでも、村田沙耶香節にやられました。たった十数ページで、意味不明かつあり得ない世界線に侵され、自分の常識と固定観念をズタボロにされます。
    (私の常識から考えると)アタオカな主人公にぞわっとくる反面、なぜか納得・共感もし始めている私はもう‥‥完全にやられました。

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    2024年05月27日
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ

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    韓国のお話しだったので登場人物の名前が覚えにくかった…登場人物の紹介何度も見ながら読みました。こんなあたたかな雰囲気の本屋さんがあるなら間違いなく私も常連になります。読んでいる時間がすごくゆっくり流れていくような感覚でした。

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    2024年05月27日
  • 彼女が最後に見たものは

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    ネタバレ

    読み終えた時の、じんわりあたたかいような切ないような複雑なこの感情を忘れたくないと思った。

    お金に余裕はなくともつましく暮らす松波夫婦。
    500円貯金を寄付することに喜びを感じ、地球儀で自分たちの寄付金の行き先を想像しては達成感を得ていた心優しい夫婦。
    このまま2人の人生が何事もなく続いていたらどんなによかったのだろう。

    夫の死をきっかけに松波郁子は孤独になっていくのだが、後半で郁子を支える人物が何人も現れる。

    繋がりは決してキレイなものとは言えないが、
    関わる人物がみな、郁子を想い行動しているのを知って胸の奥が熱くなった。

    彼女は最後に少しでも幸せだと感じていたのがわかるシーンは忘れ

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    2024年05月27日
  • 戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで

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    戦争は優勢勢力側が「現在の犠牲」と「将来の危険」のどちらを重視するかによって「紛争原因の根本的解決」で終わるか、「妥協的和平」で終わるかどちらかで終わる、という理論的枠組を使い第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争などを解説してます。

    現在の犠牲の代表的なものは兵士の死ですが、これを算数の計算問題のように扱う戦争というものにやりきれない気持ちです。

    戦争をいかに終わらせるかは大事なことですが、戦争をいかに始めさせないか、がもっともっと大事だと思いました。

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    2024年05月27日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    ネタバレ

    もっと、なぜ本が読めなくなるかを書いてる本かと思ったけれど、途中から読書に関しての近代の歴史も入ってくるし…と読んでいたがまとめがすごい。2010代のことをずばり言ってくれてる。
    疲れた時は頑張って読まなくていいんだ、新しいことを取り入れる余裕のない時は読まなくていいんだ、頑張って全てに全力にならず、「半身」で働いて、そしてノイズのになる読書すりゃいいんだ。すごくまとめがスッキリした。読んでよかった。

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    2024年05月27日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    ミステリーの金字塔、綾辻行人さんのデビュー作にして代表作の「十角館の殺人」

    驚愕の1987年創刊、というと自分が小学生高学年、昭和の終期の作品で約35年前に執筆されたことになる。
    今尚、多くの読者に支持され続けクローズドサークル系ミステリーの不動の名声を浴びるこの作品。

    宮部みゆきさんの「火車」と並び、この先ミステリーを読んでいく為にはいつかは必ず読まなければならない、一般的に名作中の名作の基準として格付けられているような作品。
    気構えすぎて後回しにしすぎていたが、やっと読むことができた。

    作品はクローズドサークルミステリー、自分が好みとして好まないジャンルのミステリー。
    このジャンルの

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    2024年05月27日
  • 餓狼伝 正史・登場人物一覧

    購入済み

    さて

    懐かしいタイトルに引き寄せられてダウンロードしてみました。大学を卒業したのが約36年前。新卒で就職した会社の営業部に配属。そこで、営業担当役員の方が餓狼伝を差し出して『これ、面白いぞ』と。かなり、長い間隔で出版されてあて終わってない事を思い出しました。笑笑

    #感動する #憧れる #スカッとする

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    2024年05月27日
  • 魔の山 上

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    100分で名著で現在説明されている。昔読んだような気がするが定かではない。結核患者の従兄に会いに病院に行ったところ自分も具合が悪くなり、そこに逗留するようになったところまでが上巻である。5章で病院の人々と自分がかかわっていくことが説明され、ここが上巻の半分ぐらいを占める。

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    2024年05月27日
  • 銀の猫

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    介護をテーマとした時代小説。
    違和感なく、すっと入ってくるのは、老いや家族といったテーマは時代を越えるのだと納得できるうえ、
    それでも江戸時代の雰囲気がきちんと描かれているから。
    憎たらしい母と、どう決着するのか興味津々で読み進めた。いい感じに終わって満足。、

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    2024年05月27日
  • 紙の月

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    面白かった。終始ハラハラしてしまった。
    毎日ではないけど、何かに満たされない気持ちは凄くわかる。
    横領はよくないことは分かってるけど、何故か応援してしまっている自分がいた。

    色々と考えさせられたけど、読んで良かった。

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    2024年05月27日
  • 本所おけら長屋(十六)

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    笑っちゃう話だけじゃなくて,ミステリーも!
    みんなの奮闘が本当に手に汗握った。
    貧乏神の見せ物小屋のシーン,めちゃめちゃ面白かった!

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    2024年05月27日
  • 一○一教室

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    きつついシーンもあって
    普段私が読んでる似鳥鶏さんのテイストじゃなくて本当に本当に驚いたけど,
    何故かどんどん読み進めてしまった。
    現在に希望を託すように読んでいた。
    ほっと胸を撫で下ろすとはこのことかもしれない

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    2024年05月27日